クラシック 指揮者


2010年12月30日

フェレンツ・フリチャイ(1914年―1963年)  出身国:ハンガリー

チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
         :ヴァイオリン協奏曲

指揮:フェレンツ・フリッチャイ

ヴァイオリン:ユーディ・メニューイン

管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(交響曲第6番「悲愴」)
     RIAS‐シンフォニーオーケストラ(現ベルリン・ドイツ交響楽団)

CD:ドイツ・グラモフォン 445 409‐2

 フェレンツ・フリッチャイがチャイコフスキー名曲を振ったのが今回のCDである。メリハリを身上とするフリッチャイが、ロシアの民族音楽の元祖みたいなチャイコフスキーを指揮したらどうなるのか?普通考えるとどうも相性が良くないと思いがちだが、意外にそうでもない。それは、フリッチャイの桁外れな情熱と、暗く、陰鬱なチャイコフスキーの情熱とがうまく混ざり合って、聴くものを圧倒する出来栄えとなっている。このCDでも、フリッチャイの指揮は一点の曖昧さもない。一方、チャイコフスキーの曲は、茫洋とした暗い情念を漂わせている。この二つの接点を考えてみると、チャイコフスキーの曲に、何か一本芯張り棒のようなようなものをフリッチャイが付け加えることによって、結果としてスケールの一回り大きな、しかも過去からの引きずった古臭いチャイコフスキー像に代わり、新鮮で筋肉質の近代的な新しいチャイコフスキー像の創造に成功したということができる。

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