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2015年4月07日

【2015年はシベリウス生誕150年―名曲・名盤⑩】


シベリウス:「樹の組曲」op.75

          ピヒヤラの花咲く時
          孤独な松の木
          ポプラ
          白樺
          樅の木

       故郷にてop.74-4
       ロマンスop.101-1
       キャプリスop.24-3

ピアノ:舘野 泉

CD:ポニーキャニオン D32L 0001

 このCDは、「舘野 泉/フィンランド ピアノ名曲 ベストコレクション」シリーズの第1巻で、この冒頭にはシベリウスのピアノ小品4曲が収められている。フィンランド音楽をわが国に紹介したことで知られる館野 泉が演奏している。舘野 泉(1936年生まれ)は、東京出身。東京藝術大学音楽学部ピアノ科を首席で卒業。1964年よりヘルシンキに在住し、シベリウスをはじめとしたフィンランドの作曲家の作品に取り組み、日本シベリウス協会会長も務めた。1968年、メシアン・コンクールで第2位。同年より国立シベリウス・アカデミーの教授を務め、1981年以来は、フィンランド政府より芸術家年金を与えられる。2002年、フィンランド・タンペレでのリサイタル中に脳溢血で倒れ、その後遺症として右半身に麻痺が残ってしまう。しかし、2003年に復帰を果たし、以降、左手のためのピアノ作品を演奏することになる。このCDには、舘野 泉がまだ両手で演奏した頃のシベリウスの作品が収められている。「樹の組曲」について、このCDのライナーノートで舘野 泉は「最近私の弾く『樹の組曲』を聴いたある人が、こんな小さい曲がとても大きな曲に聴こえる、と言って不思議がっていた。シベリウスの作品はどんな小さくとも、奥が深く流石である」と書いている。ここに収められたシベリウスの4曲のピアノ小品は、舘野 泉の手にかかることによって、いずれも圧倒的な存在感を示している。

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