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2012年4月16日

◆大フィル、2012年4月1日より「社団法人」から「公益社団法人」に移行


 大阪フィルハーモニー交響楽団(大フィル)は、2012年4月1日から、社団法人から「公益社団法人大阪フ ィルハーモニー協会」に移行した。

 大フィルは、60年以上、朝比奈隆、大植英次を中心に、関西の音楽文化の発展に力を尽くしてきた。 今回の社団法人から公益社団法人への移行は、国の大きな公益法人制度改革に伴うもので、会員や市民 からの会費・寄付金についての税法上の優遇措置を継続することで、引き続き支援を受けやすい環境を維持したい、といった観点から公益社団法人へ移行することにしたもの。

 これを契機に、より多くの市民、クラシック音楽のファンへ支援の輪を広げ、オーケストラの運営基盤 の安定化につなげるため、大フィルでは「サポート会員」制度を今回創設した。これは、税制上の優遇措置が受けられる寄付による応援目的の会員とし、演奏会の鑑賞、チケット割引等の特典付加はない。会費 の額は1口5,000円以上。

 なお、大阪市の「施策・事業の見直し(試案)」(4月5日発表)に関して、大フィルは、次のような見解を 発表した。「大フィルへの補助金につきまして、新聞報道では、『25%削減』『全額削減見送り』等、 いろいろな見方で報道されておりますが、私どもといたしましては、大阪市のいろいろな事業がゼロベ ースで歳出が見直される中、私どものクラシック音楽の演奏を通じた大阪の音楽文化の普及発展、都市 魅力・都市格の向上への貢献といった、大阪の老舗のトップオーケストラとしての活動について改革プロ ジェクトチームにも一定の評価をいただけた、という点では大変有り難く存じております」。

 この対策として大フィルでは、今後の楽団運営資金の確保の一環として、今回、新たに「大フィルを継 続的に応援してやろう」という支援の輪の広がりを目的とした「サポート会員制度」をご用意したもの。

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