クラシック音楽 ニュース


バックナンバー 2021年 3月

2021年3月18日

◆米国出身の指揮者のジェームズ・レバインが死去(享年77歳)


 米国出身の指揮者のジェームズ・レバインは、カリフォルニア州パームスプリングズで死去した。享年77歳。

 ジェームズ・レバインは、1961年にジュリアード音楽院に入学。ジュリアードを卒業後、クリーヴランド管弦楽団でジョージ・セルの指揮見習いと助手を1970年まで務める。1970年にフィラデルフィア管弦楽団の客演指揮者として指揮者デビュー。同年オペラ指揮者としてもデビュー。アメリカのオケではシカゴ交響楽団と関係が深い。1971年「トスカ」の記念公演で初めてメトロポリタン歌劇場(MET)の指揮台に立ち、大成功をおさめた。その後も同劇場に出演を重ねる事となり、首席指揮者に任命される。1975年より音楽監督、1986年からは(MET史上初の)芸術監督に就任。1999年にセルジュ・チェリビダッケの死後空席になっていたミュンヘン・フィルの音楽監督に就任。2004年には小澤征爾の後任として、ボストン交響楽団の音楽監督にも就任した。2016年MET名誉音楽監督に就任。しかし、2018年メトロポリタン歌劇場は、調査の結果、性的虐待疑惑の「信頼できる証拠」が出たとして、レヴァインを解雇した。

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2021年3月10日

◆2020年度第33回「ミュージック・ペンクラブ音楽賞」、独奏・独唱部門は小菅優(ピアノ)が受賞


 「ミュージック・ペンクラブ音楽賞」は、約160名の会員を擁するミュージック・ペンクラブ・ジャパンが毎年発表している音楽賞。同会は、「クラシック」「ポピュラー」「オーディオ」の三分野のもと、音楽関係の言論・執筆活動に携わっている評論家、ミュージック・ライター、音楽学者、作曲家、演奏家、文芸評論家などで構成されている。

【クラシック分野】

   独奏・独唱部門        小菅優(ピアノ)
   室内楽・合唱部門       篠崎“まろ”史紀「MARO ワールド」
   オペラ・オーケストラ部門   滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール
   現代音楽部門         藤倉大(作曲家)
   研究・評論部門        礒山雅『ヨハネ受難曲』(筑摩書房)
   功労賞            ミューザ川崎シンフォニーホール(フェスタサマーミューザ
                  KAWASAKI2020)

 なお、授賞式は、2021年4月26日(月)14:00-17:00、文京シビックセンター・スカイホール(東京都文京区)で開催される。

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2021年3月04日

◆第19回(2020年度)「齋藤秀雄メモリアル基金賞」チェロ部門、新倉 瞳が受賞


 第19回(2020年度)「 齋藤秀雄メモリアル基金賞」(主催:ソニー音楽財団)の チェロ部門は、新倉 瞳受賞した。

 指揮部門については今回は該当者はなし。

 新型コロナウイルス感染拡大防止の観点より、贈賞式はオンライン上でライブ配信にて執り行われた。

                        
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 チェロの新倉 瞳は、ドイツ・デュッセルドルフ在住の8歳のときからチェロを始め、11歳で帰国し、桐朋女子高等学校音楽科卒業。2006年8月デビューアルバム「鳥の歌」をリリース。同年12月紀尾井ホールにてデビューリサイタルを行う。2008年桐朋学園大学音楽学部を首席で卒業。2009年第5回「ルーマニア国際音楽コンクール」室内楽部門第1位。2010年3月桐朋学園大学の研究生を終了。同年9月よりスイスのバーゼル音楽院に留学。2007年横坂源、堀内詩織、宮田大らの桐朋学園大学の同期生とチェロ四重奏団「チェリステン桐」を結成。2009年第5回「ルーマニア国際音楽コンクール」室内楽部門第1位。2010年には崎谷直人(バイオリン)、沼沢淑音(ピアノ)とピアノ三重奏団「ピアノ・トリオ」を結成。2015年「インターナショナル・ヴェラン・クラシコ」チェロ部門第1位入賞。2021年第19回(2020年度)「 齋藤秀雄メモリアル基金賞」チェロ部門受賞。

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2021年3月04日

◆令和2年度(第71回)「芸術選奨新人賞」、鈴木優人が受賞


 文化庁は、令和2年度(第71回)「芸術選奨」受賞者(文部科学大臣賞: 18名 文部科学大臣新人賞: 11名)を発表したが、新人賞に指揮者・鍵盤楽器奏者・作曲家の鈴木優人が受賞した。 

【新人賞】 指揮者・鍵盤楽器奏者・作曲家 鈴木優人  「読売日本交響楽団第603回定期演奏会」ほかの成果

                              
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 鈴木優人(1981年生まれ)は、東京芸術大学作曲科を経て、同大学院古楽科修了。オランダ、ハーグ王立音楽院修士課程オルガン科を首席で修了。その後、アムステルダム音楽院で学ぶ。2018年バッハ・コレギウム・ジャパンの首席指揮者に就任。2020年読売日本交響楽団指揮者/クリエイティヴ・パートナー。指揮者、作曲家、ピアニスト、チェンバリスト、オルガニスト、演出家、プロデューサーとして、幅広い音楽分野で活動する。父は指揮者で鍵盤楽器奏者の鈴木雅明。第18回「齋藤秀雄メモリアル基金音楽賞」、第18回「ホテルオークラ音楽賞」受賞。令和2年度(第71回)「芸術選奨新人賞」受章。現在、オランダ在住。

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