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2021年3月27日

◆第31回「日本製鉄音楽賞」、フォルテピアノの川口成彦とステージマネージャーの猪狩光弘が受賞


 第31回「日本製鉄音楽賞」は、フォルテピアノの川口成彦とステージマネージャーの猪狩光弘が受賞した。

 なお、受賞記念コンサートは、2021 年 7 月に開催予定。

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【フレッシュアーティスト賞】 川口成彦(フォルテピアノ)

<贈賞理由>

 2018 年のショパン国際ピリオド楽器コンクール第 2 位入賞で広く知られる存在となったが、それ以前から確固たる音楽観での活動を展開しており、近年はコンサートや録音においてさらに視野の広い音楽表現を見せている。一般的な先入観からの“古楽器”という枠を超えた、それでいて揺るぎない基礎力からの音楽。豊かな感性と知識力ゆえ、益々楽しみな逸材である。(上田弘子選考委員)

【特別賞】 猪狩光弘 (ステージマネージャー)

<贈賞理由>

 猪狩さんは永年にわたってステージマネージャーとして演奏会を舞台裏から支え続け、細やかな配慮の行き届いた周到な仕事ぶりによって演奏家から絶対的な信頼を得てきた。サントリーホール在任中の功績はもちろんのこと、日本の楽壇全体に寄与してきたプロフェッショナルな裏方としての活動は高く評価されるべきであり、当音楽賞の特別賞にまことに相応しい。(寺西基之選考委員)

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2021年3月27日

◆第47回(2020年度)「日本ショパン協会賞」は、伊藤順一と藤田真央が受賞


 第47回(2020年度)「日本ショパン協会賞」は、伊藤順一と藤田真央が受賞した。

 同賞は日本ショパン協会が、各年におけるピアノ演奏会でショパン作品について特に優れた演奏を示したピアニストに贈るもの。

 贈呈理由としては、伊藤は豊洲シビックセンターホールで開かれた「伊藤順一ピアノソロリサイタル」(20/12/1)、藤田は東京オペラシティ コンサートホールでの「藤田真央ピアノ・リサイタル(20/9/17)、そこでのショパン演奏で示した成果に対して、また今後の活動への奨励として贈呈された。

 表彰は、5月24日から29日にかけてカワイ表参道で開催される「ショパン・フェスティバル2021 in 表参道」の期間中に贈呈される。

 伊藤順一は、1991年生まれ。東京藝術大学大学在学中に、パリ・エコールノルマル音楽院への奨学金を得て2011年よりフランスに渡る。パリ・エコールノルマル音楽院のコンサーティスト高等ディプロムをピアノ、室内楽共に満場一致の首席、審査員特別賞で修了。2014年パリのコルトーホールにてショパン プレリュードなどのプログラムでソロリサイタルを開催。その後パリ国立高等音楽院伴奏科、リヨン国立高等音楽院ピアノ科で研鑽を積む。2017年には2台ピアノで第91回「レオポルド・ベラン国際コンクール」において1位。その後ソロ活動やオーケストラとの共演を重ねた。2019年に帰国し、演奏活動と後進の指導を行っている。2019年第4回「日本ショパンコンクール」(主催:日本ショパン協会)第1位。2021年第47回(2020年度)「日本ショパン協会賞」受賞。
 
 藤田真央(1998年生れ)は、東京都出身。東京音楽大学で学ぶ。2013年第5回「ロザリオ・マルチアーノ国際ピアノコンクール」日本人初の第1位、併せてワーグナー・ヴェルディ賞を受賞。2015年第1回「若い音楽家のための珠海国際モーツァルトコンクール」ピアノ部門グループBで第1位。2016年第20回「浜松国際ピアノアカデミーコンクール」第1位。2017年第27回「クララ・ハスキル国際ピアノコンクール」第1位、併せて聴衆賞などの3つの特別賞受賞。これは日本人では河村尚子以来、3人目の優勝者。2019年第16回「チャイコフスキー国際コンクール」ピアノ部門第2位、2020年第21回「ホテルオークラ音楽賞」、第30回「出光音楽賞」、2021年第47回(2020年度)「日本ショパン協会賞」受賞。

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