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2016年2月21日

◆第1回「一柳 慧 コンテンポラリー賞」、大井浩明と工藤あかねが受賞

 作曲家・ピアニストの一柳 慧により2015年に創設された「一柳 慧 コンテンポラリー賞」(事務局:カメラータ・トウキョウ内)の第1回受賞者が、ピアノの大井浩明とソプラノの工藤あかねに決定した。

 選考にあたっては、2015年11月中に受理した60件(56名)の応募作品について、一柳慧が厳正に審査を行い、パフォーマンス部門に応募された上記2名を選んだ。 応募作品の内訳は、作曲:35件、パフォーマンス:19件、執筆:6件。

 ピアノの大井浩明は、京都市出身。独学でピアノを始めたのち、スイス連邦政府給費留学生ならびに文化庁派遣芸術家在外研修員としてベルン芸術大学(スイス)に留学、ブルーノ・カニーノにピアノと室内楽を師事。同大学大学院ピアノ科ソリストディプロマ課程修了。朝日現代音楽賞(1993)、アリオン賞(1994)、青山音楽賞(1995)、村松賞(1996)、出光音楽賞(2001)、文化庁芸術祭賞(2006)、日本文化藝術賞(2007)等を受賞。

 ソプラノの工藤あかねは、東京藝術大学卒業。日墺文化協会「フレッシュ・コンサート」最優秀賞、アテネ・オリンピック記念「国際ミトロプーロス声楽コンクール2003」日本代表。近年は身体表現を伴う先鋭的な作品に興味を持ち、シュトックハウゼン講習会で学ぶ。2011年のリサイタル「Secret Room」では、シュトックハウゼン「ティアクライス(十二宮)」にみずから振り付けをほどこし、同作に「踊るソプラノ版」という新たな解釈を拓いた。

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