クラシック音楽 ニュース


2016年4月21日

◆ヤマハ、リヒテルの演奏を「人工知能演奏システム」で再現して生の共演開催

 ヤマハは、5月19日に東京藝術大学奏楽堂(東京都台東区)において開催される演奏会「音舞の調べ~超越する時間と空間~」(主催:東京藝術大学、東京藝術大学COI拠点)に対し技術協力を行い、同社が開発中の「人工知能演奏システム」を用いて、ピアノの巨匠、スヴァトスラフ・リヒテル(1915年―1997年)の往年の演奏を忠実に再現し、ベルリンフィル・シャルーンアンサンブルとの生の共演により、演奏を披露する。

 同社は昨年より、文部科学省と科学技術振興機構の事業「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)の拠点の一つである「東京藝術大学COI拠点」に参画している。

 今回の協力はその活動の一環として行うもので、同社のピアノを愛用したリヒテルの演奏を現代に蘇らせ、現代の演奏家との共演に挑戦する。

 今回の取り組みでは、リヒテルの生前のライブ演奏の録音から、同社が忠実にその演奏表現をデータ化した専用の音源を使用する。

 音源の再生に使用する同社の自動演奏機能を持つアコースティックピアノ「Disklavier」(ディスクラビア)は、リヒテルが円熟期に愛用した同社ピアノ「CF」の後継機種となるコンサートグランドピアノ「CFX」に、自動演奏機能を持たせたもので、世界最高クラスの再生精度を誇る。

 また、同社の「演奏追従技術」は、アンサンブルの共演者である人間が演奏する「音」と「ジェスチャー」を逐次理解し、次の瞬間の演奏を予測することで人間と協調した自動演奏を行う。

 これらを組み合わせた「人工知能演奏システム」により、ベルリンフィル・シャルーンアンサンブルの演奏に合わせて、ピアノの自動演奏を制御し、人間と機械による息の合ったアンサンブルを披露する。

                              ◇

曲目:ベートーヴェン:「七重奏曲」変ホ長調 作品20より 第1、3、5、6楽章
   ドヴォルジャーク:「チェコ組曲」ニ長調 作品39
   シューベルト:ピアノ五重奏曲「鱒」イ長調 D667より 第4、5楽章] ※技術協力対象
   松下 功 :「音舞の調べ」(2016) ~ 時、人、空を繋ぐ「間」 ~

出演:ベルリンフィル・シャルーンアンサンブル(1983年にベルリン・フィルの団員によって結成)
   コシノ ジュンコ(デザイナー)プレトークおよびショーに出演
   松下 功(作曲家・東京藝術大学副学長)
   田邑元一(ヤマハ研究開発統括部第1研究開発部長)プレトークに出演

日時:2016年5月19日(木) 19:00~(18:00開場、 18:15~ プレトーク)

会場:東京藝術大学奏楽堂(大学構内)

主催:東京藝術大学、東京藝術大学COI拠点

入場料:5,000円(全席指定・税込み、就学前の子供の同伴・入場はできない)

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