クラシック音楽 ニュース


2012年5月22日

◆男声FORESTAのメンバー、オペラの名曲を含む「クラシックコンサート」を6月に開催


 男声FORESTA(フォレスタ)の5人のメンバー(バス:大野 隆/テノール:横山慎吾/テノール:榛葉樹人/テノール:澤田 薫/バリトン:川村章仁/バリトン:今井俊輔)が、“本業”のオペラのアリアの名曲を含むコンサートを6月に東京・渋谷で開催する。
 
 FORESTAは、音大卒のメンバーで編成された男声、女声、混声からなるコーラスグループ。主に日本の抒情歌が中心だが、個人活動としては、オペラ出演など活発な活動を展開している。グループとしての「FORESTA」の歌は毎週「BS日本・こころの歌」(BS日テレ、月曜日夜10時~11時)で聴くことができる。この「BS日本・こころの歌」は、“美しい日本の言葉”“美しい日本の旋律”を次世代に歌い継ぐことを基本コンセプトに日本の抒情歌が放送され、多くのファンを持っている。

 今回は、FORESTAの男声陣だけによるコンサートでは、オペラの名曲や日本の懐かしい歌が歌われることになっている。テレビでは日本の抒情歌を専門に歌っているいるが、もともと全員が音楽大学の声楽科出身であるので、オペラなどクラシック音楽の方が“本業”ともいえる。今回のコンサートでは、その“本業”のオペラもたっぷりと聴くことができる。

~男声FORESTA(フォレスタ) クラシックコンサート~

ヴェルディ:歌劇「椿姫」より「乾杯の歌」
ビゼー:歌劇「カルメン」より「闘牛士の歌」
プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」 他

滝廉太郎:歌曲「荒城の月」 他

男声FORESTA(バス:大野 隆/テノール:横山慎吾/テノール:榛葉樹人/テノール:
澤田 薫/バリトン:川村章仁/バリトン:今井俊輔)

指揮:奥村伸樹

オーケストラ:JP Philharmony

会場:渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール(東京都渋谷区桜丘町23‐21)

日時:2012年6月20日(水) 午後2時/午後6時

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2012年5月19日

◆作曲家の酒井健治、エリザベート王妃国際音楽コンクールの作曲部門2011年度グランプリ獲得


パリ在住の作曲家の酒井健治がエリザベート王妃国際音楽コンクールの作曲部門2011年度グランプリを獲得した。

酒井健治(1977年生まれ)は、大阪府池田市出身。京都市立芸術大学音楽学部作曲科で学ぶ。2002年、フランス国立パリ高等音楽院作曲科に入学。さらにジュネーヴ音楽院作曲科にも在籍。これまで2007年度ジョルジュ・エネスク国際音楽コンクール作曲(管弦楽)部門グランプリ、2009年度武満徹作曲賞第1位などの受賞歴がある

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2012年5月19日

◆ドイツの名バリトン歌手ディートリヒ・フィッシャウ=ディースカウが死去


ドイツの名バリトン歌手のディートリヒ・フィッシャウ=ディースカウが5月18日死去した。享年86歳。

ディートリヒ・フィッシャウ=ディースカウは、1925年ベルリンで生まれる。1948年、ベルリン・ドイツ・オペラのバリトン歌手として採用され、デビューを飾る。バイロイト音楽祭やザルツブルク音楽祭の常連出演者として活躍、その名を世界に知らしめた。1963年と66年には、ベルリンオペラと共に来日。数多くの録音を残しており、日本でも多くのファンを擁していた。

晩年はベルリン芸術大学でリートのマスター・クラスを持ち、後進の指導に当たった。1992年に引退。2002年には日本で、世界の優れた芸術家に贈られる「高松宮殿下記念世界文化賞」を受賞。

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2012年5月14日

◆「2012サイトウ・キネン・フェスティバル松本」概要発表


サイトウ・キネン・フェスティバル松本実行委員会(草間三郎実行委員長)は、「2012フェスティバル」の開催概要を発表した。

1 開催時期:8月4日(土)~9月7日(金) 35日間 18公演

2 開催場所:キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館、まつもと市民芸術館他(長野県松本文化会館は、7月1日から名称を「キッセイ文化ホール」と名称変更予定)

3 公演内容:公式ホームページトップ画面のリーフレットと合わせて公演概要をダウンロード

4 チケット発売:6月9日(土) 午前10時から全国一斉発売

シューベルト:交響曲第3番
R.シュトラウス:アルプス交響曲

指揮:ダニエル・ハーディング
管弦楽:サイトウ・キネン・オーケストラ

会場:キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)

日時:8月23日(木)午後7時/25日(土)午後4時

オネゲル:「火刑台上のジャンヌ・ダルク」

指揮:山田和樹
管弦楽:サイトウ・キネン・オーケストラ

演出:コム・ドゥ・ベルシーズ
アーティスティック・アドヴァイザー:ブロンシュ・ダルクール

ジャンヌ・ダルク:イザベル・カラヤン
修道士ドミニク : エリック・ジェノヴェーズ
語り手 : クリスチャン・ゴノン
ソプラノ独唱 : シモーネ・オズボーン
ソプラノ独唱 : 藤谷佳奈枝
アルト独唱 : ジュリー・ブリアンヌ
テノール独唱 : トーマス・ブロンデル
バス独唱 : ニコラ・テステ
合唱:SKF松本合唱団
栗友会合唱団
SKF松本児童合唱団

会場:まつもと市民芸術館・主ホール

期日:8月19日(日)・26日(日)午後4時、 29日(水)午後7時

ストラヴィンスキー: 「 兵士の物語」

音楽監督 : 小澤征爾
芸術監督 : 串田和美

演出 : ロラン・レヴィ
美術 : ロラン・レヴィ、 フロランス・エヴラール

語り手 : 石丸幹二 兵士 : 内藤栄一
プリンセス : マリオン・レヴィ 悪魔 : 串田和美
ヴァイオリン : 郷古廉 コントラバス : 谷口拓史
クラリネット : 吉田誠 ファゴット : 福士マリ子
トランペット : 只友佑季 トロンボーン : 今村岳志
パーカッション : 前田啓太

会場:まつもと市民芸術館 ・ 実験劇場

日時:8月4日(土)午後2時/5日(日)午後2時、6時/6日(月)、7日(火)午後7時

小澤征爾総監督と、串田和美まつもと市民芸術館・芸術監督が昨年取り組んだ初の共同制作作品が新バージョンで帰ってくる。兵士と悪魔のやりとりから始まる数奇な運命の物語を、俳優、若手実力派の音楽家たちが混在しながら展開する。実力・人気とも抜群の石丸幹二、串田和美が初演に引き続き出演。ベルギーのダンスカンパニー、ローザスの元メンバーで世界的に活躍するマリオン・レヴィ、まつもと市民芸術館を拠点に活動するTCアルプ所属の内藤栄一が新たに参加。指揮者のいない空間で奮闘する音楽家たちにも注目。

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2012年5月11日

◆「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2012」の来場者数、のべ46万人


東京国際フォーラムは、「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2012」が、のべ46万人の来場者があったと発表した。

会期は、2012年4月27日(金)~5月5日(木・祝)。会場は、東京・丸の内エリア/東京国際フォーラム/よみうりホール 。

1.来場者数(延べ人数):約46万人。内訳は、東京・丸の内エリアが約10万人、東京国際フォーラム(よみうりホール含む)が約36万人

2.チケット販売数 東京国際フォーラム(よみうりホール含む159公演):122,610枚

3.出演者総数:2,097人

4.総公演等回数:351公演(回)

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2012年5月07日

◆3年に1回行われる東京国際ヴィオラコンクール、5月26日~6月3日に紀尾井ホールで開催


  第2回東京国際ヴィオラコンクール(TIVC)が、5月26日~6月3日、紀尾井ホール(東京都千代田区)で開催される。

 東京国際ヴィオラコンクールはアジア唯一の国際的なヴィオラ単独のコンクール。1992年、世界的ヴィオラ奏者・今井信子の提唱により「ヴィオラの礼賛」「優れたヴィオラ作品紹介と新作発表」「若手の育成」の3つをコンセプトにスタートしたヴィオラのための祭典 「ヴィオラスペース」の一環として、3年に1度開催するもの。

 入賞者への賞金は、第1位:100万円、第2位:60万円、第3位30万円。

 なお、第2回東京国際ヴィオラコンクール入賞記念ガラ・コンサートが3人の入賞者を招き、次の通り行われる。

 大阪:ザ・フェニックスホール 2012年6月5日(火) 午後7時  

 名古屋:三井住友海上しらかわホール 2012年6月7日(木) 午後7時

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2012年4月29日

◆松本美和子、旭日小綬章を受章


ソプラノの松本美和子が旭日小綬章を受章した。

松本 美和子は、奈良市出身。武蔵野音楽大学卒業・同専攻科修了後、ローマ・サンタ・チェチーリア音楽 院に留学し、首席卒業。ローマ・アカデミア・サンタ・チェチーリア修了。1966年トゥールーズ国際声楽コン クール3位。1967年ジュネーヴ国際音楽コンクール2位。同年マリア・カナルス国際音楽コンクール2位。 2006年紫綬褒章受章。現在、大阪芸術大学大学院教授。

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2012年4月28日

◆野平一郎、紫綬褒章を受章


作曲家でピアニストの野平一郎が紫綬褒章を受章した。

野平一郎(1953年生まれ )は、東京出身。東京芸術大学音楽学部作曲科卒業・同大学院修了後、パリ 国立高等音楽院卒業。これまで、2004年第35回サントリー音楽賞、2005年第55回芸術選奨文部大臣 賞など多くの賞を受賞している。現在、東京芸術大学音楽学部教授、静岡音楽館AOI音楽監督を務める。

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2012年4月26日

◆世界最大級のクラシック音楽の祭典“「熱狂の日」音楽祭2012”が4月27日に開幕


 「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2012」(主催:東京国際フォーラム)は、4月27日~5月5日の間、東京国際フォーラム、よみうりホール、東京・丸の内エリアで開催される。前夜祭は5月2日に行われ、今年のテーマは「サクル・リュス (ロシアの祭典)」。期間中の来場者は約48万人(内 東京国際フォーラム約40万人)で、公演数は約350公演(内有料公演150公演)を見込んでいる。

 「ラ・フォル・ジュルネ」とは、フランス北西部の港町ナントで、1995年に誕生したクラシック音楽祭。クラシック音楽の常識を覆すユニークなコンセプトに貫かれ、「ラ・フォル・ジュルネ(熱狂の日)」のネーミングそのまま、ヨーロッパの数ある音楽祭の中でもっともエキサイティングな展開を見せている。

 2005年には東京に上陸したが、2007年の来場者数は100万人を超え、2011年までには述べ480万人の来場者数に達し、世界でも最大級のクラシック音楽祭に成長している。

 同音楽祭の特徴は、①公演時間は約45分②朝から晩までいくつものプログラムを気軽に楽しめる③国内外の一流の演奏を低料金で楽しめる④多彩な無料イベントを開催⑤0歳児からクラシックファンまで、誰でも楽しめる⑥街全体が音楽であふれた「お祭り」ムード一色。

 今年のテーマは、「ロシアの祭典」を意味する「サクル・リュス」。これは、20世紀のあらゆる音楽に変革をもたらすことになったストラヴィンスキーのバレエ音楽「春の祭典」にちなんだもの。19世紀から現代までの激動のロシアで革新的でスピリチュアルな音楽潮流を生み出した作曲家たちが登場する。グリンカ、「ロシア5人組」(バラキレフ、キュイ、リムスキー=コルサコフ、ボロディン、ムソルグスキー)にはじまり、ロシアが誇る大作曲家であるチャイコフスキー、ラフマニノフ、20世紀の音楽界を飾るストラヴィンスキー、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、そしてシュニトケ、グバイドゥーリナ、アルヴォ・ペルトまで。ロシア音楽の変遷をたどる、驚きと感動に満ちた広大なパノラマが展開される。

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2012年4月24日

◆日本フィル、存続のための募金を呼びかけ


 日本フィルハーモニー交響楽団は、「公益財団法人」認定に向けて、日本フィル存続のための募金を呼びかけていたが、このほど募金総額が1,152万3,432円(2012年4月10日現在)に達したことを明らかにした。

 日本フィルは、政府がすすめている「公益法人改革」に沿い、2013年11月30日までに公益法人への移行を果たさねばならないが、「公益財団法人」認可における審査のなかで、日本フィルにとってもっともハードルが高いのは、その活動内容自体ではなく、現在抱えている2億円の債務超過の解消。

 日本フィルは、こうした状況に対処するために計画的な自助努力を重ね、2004年度から5年間連続の黒字決算を重ね、その結果3億5千万円の赤字を解消し2009年には約4,000万円にまで債務超過を減らすことができた。

 あと一歩で、2012年には解消できる見込みであったが、リーマンショク以降の厳しい経済状況に加え、政府の事業仕分の課程で地方公演への補助金打ち切り、東日本大震災による公演中止や消費の低迷など、さまざまなマイナス要因から楽団の財政状況は一変し、現在非常に困難な状況に直面している状況。

【公益財団法人認定のための募金要綱】
1.募金の目的   「公益財団法人」移行のための財政再建
2.目標金額(一般) 5千万円
3.募金期間     2013年11月まで

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