2011年2月19日
チャイコフスキー:交響曲第6番“悲愴”
演奏:マリス・ヤンソンス指揮 オスロフィルハーモニー管弦楽団
CD:英CHANDOS RECORD
マリス・ヤンソンスは数々の録音を残しているし、日本でも演奏を行っているので親近感がわく。この“悲愴”も名録音の一つに挙げられる。ヤンソンスの指揮は躍動感溢れる指揮ぶりに加え、一方では叙情みにも優れた味わいを持っており、どことなく、フェレンツ・フリッチャイの指揮に似ている。聴いていて新鮮な味わいがするし、何よりもリズム感に富んでいる。オスロフィルもヤンソンスの指揮ぶりにぴったりの味わいを醸しだしている。十分に軽快なテンポを明快に弾きこむ一方で、幻想的な表現は他のオーケストラにはない独特なものだ。やはり北欧のオーケストラということが実感できる。