2011年2月19日
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」
指揮:小澤征爾
管弦楽:ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
独唱:マリタ・ネイピアー(ソプラノ)
アンナ・レイノルズ(アルト)
ヘルゲ・ブリリオート(テノール)
カール・リッダーブッシュ(バス)
合唱:アンブロジアン・シンガーズ(合唱指揮:ジョン・マッカーシー)
CD:PHILIPS 420 296‐2
今聴いてみて、若き日の小澤の音楽的レベルの高さには敬服させられる。これまでの「第九」の録音のどれにも似ておらず、小澤がベートーヴェンの楽譜を読んだそのままを音に再現している。決してオーケストラを力で引っ張り上げることはせず、共に共感しあいながら音つくりをしていることが聴き取れる。このため、全体が豊かな音で溢れかえっている感じを強く受ける。私は、こんなに”音楽的”な「第九」は今まで聴いたことがない。