クラシック 指揮者


2011年2月19日

フェリックス・ワインガルトナー(1863年―1942年)  出身国:クロアチア

ブラームス:交響曲第1番

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番

指揮:フェリックス・ワインガルトナー

管弦楽:旧ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(ブラームス)

     パリ音楽院管弦楽団(ベートーヴェン)

ピアノ:マルグリット・ロン

CD:KOCHインターナショナル 3-7128-2 H1

 ワインガルトナーの指揮は、一切の曖昧な表現を避け、曲の本質にぐいぐい突き進む。ただ、凡庸な指揮者と一回りも二回りも違うのは、作曲者であるブラームスへの共感が、恐ろしいほど強固なことだ。特に、この録音の第1楽章と第4楽章の2つの楽章に、このことが如実に現れている。この2つの楽章だけとれば、あらゆるブラームス:交響曲第1番の録音の中でもトップクラスに入るのは間違いがない。ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番のワインガルトナーの伴奏は、ブラームスの時と同じく実に雄大で、迫力のある指揮ぶりには頭が下がる。

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