クラシック 指揮者


2011年2月19日

ピエール・モントゥー(1875年―1964年)  出身国:フランス

ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」

シューベルト:交響曲第8番「未完成」

指揮:ピエール・モントゥー

管弦楽:ロイヤル・コンセルトヘボウ

CD:ユニバーサルミュージック(DECCA) UCCD‐5132

 ベートーヴェンの「英雄交響曲」の第1楽章の響きからして、ドイツ系指揮者とは全く違う。力強さはあるが、同時に明るく爽快な響きが辺りを覆う。古い絵画を修復してみたら、我々が日頃見慣れたものとは違う絵が現れた、とでも表現したらいいのであろうか。第1楽章のスケールの大きさは、他に比較するものがないと言ってもても言い過ぎでないだろう。シューベルトの「未完成交響楽」の指揮ぶりは、ベートーヴェンの「英雄交響曲」ほど意外性は少ないが、それでもオーケストラの持てる能力を自然に発揮させ、その上で曲づくりをするというモントゥーの真価は発揮されている。

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