2010年12月31日
ショスタコーヴィッチ:交響曲第5番
指揮:レナード・バーンスタイン
管弦楽:ニューヨーク・フィルハーモニック
CD:GLAND SLAM RECORDS GS‐2054
1959年8月、ニューヨーク・フィルはヨーロッパ・ツアーを行ったが、この途中でモスクワでコンサートを行った時のことだ。バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルがショスタコービッチの交響曲第5番を演奏し、聴衆から絶賛されたが、その中に作曲者のショスタコーヴィッチがおり、その演奏を激賞したのだ。要するにこのコンビの演奏が、作曲者自からお墨付きを与えられたのである。このことは米国でも大きく報じられ、帰国するないなや同じコンビで録音されたのが今回のCDなのである。そのためかスタジオ録音にもかかわらず、何かライブ録音の雰囲気を漂わせている。このCDの解説書で玉木正之氏は「私は、少々大人の落ち着きを感じさせる東京文化会館での来日公演ライブよりも、この旧盤の演奏のほうが、ずっとずっと好きだし、ずっとずっと名演だと確信している」と書いている。