クラシック ピアニスト


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2010年11月13日

ギーゼキング(1895―1956年)  出身国:ドイツ


バッハ:パルティータ全曲

ピアノ:ワルター・ギーゼキング

CD:独グラモフォン POCG 98412

 ギーゼキング(1895―1956年)は私にとって、かけがえのないピアニストであり神様のような存在だ。ギーゼキング以降、ギーゼキングを超えるピアニストはいまだ出ていないと私は固く信じている。何故かというと、弾き出す音そのものが一音一音宝石のように輝いているいるうえに、形づくられる音楽がけっしてぶれない。それでいて形式に押し込められることなく、音楽が泉のごとく湧き出してくる感覚がなんとも素晴らしい。ピアノをドラマチックに弾きこなす名ピアニストは多い。しかし、ギーゼキングのようにぶれずに(新即物主義)、それでいてその曲の本質を引き出せるピアニストは稀だ。このCDはギーゼキングが54歳のときに録音された放送テープによる貴重なものである。

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