クラシック ピアニスト


2010年11月13日

クララ・ハスキル(1895年―1960年)  出身国:ルーマニア

モーツアルト:ピアノ協奏曲第20番/第13番

ピアノ:クララ・ハスキル

演奏:フェレンツ・フリッチャイ指揮/リアス交響楽団
   ルドルフ・パウムガルトナー指揮/ルツェルン・フェスティバル管弦楽団

CD:独グラモフォン 437 676-2

 クララ・ハスキルはモーツアルトを弾くために生まれてきたようなピアニストである。よく“天上の音楽”といったようなことが言われるが、このCDのクララ・ハスキルを聴くと、正に“天上の音楽”そのものといったことを思い浮かべてしまう。陰影のある、それでいてあまり深刻ぶらない弾きかたとでもいえようか。油絵の世界というより水彩画の世界により近い感じがする。いつの間にか、現実にはありえないような、空想の世界へと聴衆を導いてしまう、稀有ななピアニストであった。フリッチャイ、パウムガルトナーの両指揮者も、ハスキルの特徴を最大限に引き出している。

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