クラシック ピアニスト


2010年11月13日

ゲザ・アンダ(1921年―1976年)  出身国:ハンガリー

モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番/第21番

ピアノ/指揮:ゲザ・アンダ

管弦楽:ウィーン交響楽団

 ゲザ・アンダはもう30年以上も前に亡くなったピアニストにもかかわらず、その録音は今でも輝きを失わず、多くのリスナーによって愛されている。また、現在、ゲザ・アンダ国際コンクールが開催されており、その名は過去のものにはなっていない。このような例は意外に少ないことに気付かされる。それと、映画「みじかくも美しく燃え」のサウンドトラックに、ゲザ・アンダとモーツァルテウム・カメラータ・ザルツブルグとによるモーツアルトのピアノ協奏曲第21番が使われたことも、ゲザ・アンダの名前を一層ポピュラーなものにしているのではなかろうか。このCDはゲザ・アンダがこの世を去る3年前に録音されたものだ。最晩年に録音されたためか、内容の深い名演となっており、ウィーン交響楽団のいつも以上の熱演振りも聴いていて心地いい。

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