2010年11月13日
シューマン:バイオリン協奏曲
メンデルスゾーン:バイオリン協奏曲
バイオリン小品集
ヴァイオリン:ヘンリック・シェリング
指揮:アンタール・ドラティ
管弦楽:ロンドン交響楽団
ピアノ:チャールズ・ライナー
CD:米PolyGram Records “MERCURY LIVING PRESENCE” 434 339-2
このCDのシューマンとメンデルスゾーンのバイオリン協奏曲は1964年7月に英国で、ピアノ小品集は1963年2月に米国で録音されたものであるが、今から40年以上前の録音にもかかわらず、マーキュリーの優れた録音技術のおかけで現在聴いても、いささかの不満もなくその演奏を聴くことができるのはうれしい。特にバイオリンのヘンリック・シェリング 、それに指揮のアンタール・ドラティは、私がその昔聴いていた演奏の中でも格別に愛着ある演奏者、指揮者であり、私にとっては貴重な1枚なのである。演奏は特にシューマンのバイオリン協奏曲が名演だ。ヘンリック・シェリング(1918年ー1988年)は、ユダヤ系ポーランド人で、メキシコに帰化したバイオリニストである。安定した演奏スタイルで、万人が納得できる説得力のある演奏が特徴だ。