クラシック ヴァイオリニスト


2010年11月14日

ミッシャ・エルマン(1891年―1967年)  出身国:ウクライナ

ハチャトゥリアン:ヴァイオリン協奏曲

サンサーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ

ヴァイオリン:ミッシャ・エルマン

指揮:ウラジミール・ゴルシュマン

管弦楽:Viena State Opera Orchestra

CD:VANGUARD CLASSIC OVC 8035

 このCDの発売は1959年6月で、あの“エルマン・トーン”で一世を風靡した著名なヴァイオリニストであったミッシャ・エルマンが弾いている。その独特な容貌がこれまたなんとなく親しみが持て、スター的な要素にこと欠かないヴァイオリニストではあった。ヴァイオリンの音そのものが聴くものにはっきりとアピールし、少しもあいまいなところがない。それでいて、独特の甘い香りが漂ってきそうな弓使いが、魅力をたっぷり含んでいた。エルマンが「どうだ、いい音だろう」とでも言っているような音づくりは、ショウマンシップたっぷりで、聴いていると精神が自然に高揚してくる。クラシック音楽なのに、何故かロックコンサートで会場が盛り上がったような感覚すら受ける。これからのクラシック音楽が発展を考えると、今後いい意味でのショウマンシップを持ったエルマンみたいな演奏家がたくさん出てきてほしいものだ。

TrackBack URL :

コメント記入欄

*