クラシック音楽 日本の歌


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2014年7月01日

♪ 「日本の歌」のルーツを訪ねて 28 福井 敬


落葉松            野上 彰・詞/小林秀雄・曲
荒城の月           土井晩翠・詞/瀧 廉太郎・曲
秋の月            瀧 廉太郎・詞・曲
出船              勝田香月・詞/杉山長谷夫・曲
鐘が鳴ります        北原白秋・詞/山田耕筰・曲
待ちぼうけ          北原白秋・詞/山田耕筰・曲
宵待草            竹久夢二・詞/多 忠亮・曲
かやの木山の        北原白秋・詞/山田耕筰・曲
城ヶ島の雨          北原白秋・詞/梁田 貞・曲
初恋              石川啄木・詞/越谷達之助・曲
野の羊            大木惇夫・詞/服部 正・曲
さくら横ちょう         加藤周一・詞/別宮貞雄・曲
悲しくなったときは      寺山修司・詞/中田喜直・曲
ひぐらし            北山冬一郎・詞/團 伊玖磨・曲
紫陽花            北山冬一郎・詞/團 伊玖磨・曲
恋のかくれんぼ       谷川俊太郎・詞/武満 徹・曲
ぽつねん           谷川俊太郎・詞/武満 徹・曲
死んだ男の残したものは 谷川俊太郎・詞/武満 徹・曲
小さな空            武満 徹・詞・曲
見上げてごらん夜の星を  永 六輔・詞/いずみたく・曲

テノール:福井敬

ピアノ:谷池重紬子

録音:2010年9月7日~8日、11月9日、相模湖交流センター

CD:ディスク クラシカ ジャパン DCJA-21019

 このCDは、日本のテノールの第一人者である福井敬が満を持して録音した日本の歌のアルバムである。3年ほど前の発売なので“日本の歌のルーツを訪ねて”というには少々気が引けるが、その内容は、これまでの日本の歌のイメージとはまた違う、新しい面に光を当てた優れたものに仕上がっている。朗々と歌う福井敬の日本の歌は、“力強い抒情味”とでも言ったらいいのであろうか。聴いた後には、何か吹っ切れたような清々しさがあるのである。そして、何より日本語の美しい発音が一際光り輝く。福井敬は、岩手県出身。国立音楽大学声楽科卒業、同大学院修了。二期会オペラスタジオ修了。90・94年文化庁派遣芸術家在外研修員等によりイタリアに留学。92年二期会創立40周年記念「ラ・ボエーム」ロドルフォ役でデビュー以来、数々のオペラ作品に主演。第20回イタリア声楽コンコルソでミラノ大賞(第1位)、第20回ジロー・オペラ賞新人賞、第4回五島記念文化賞オペラ新人賞、第44回芸術選奨文部大臣賞新人賞、第25回ジロー・オペラ賞、第9回出光音楽賞、第33回エクソンモービル音楽賞洋楽部門本賞など多くの受賞歴を持つ。正に、福井敬は、国宝級の輝く美声をもつ日本が世界に誇るスーパー・テナーとして、現在オペラを中心に大活躍をしている。なお、「ファンによるファンのための非公式サイト『福井敬.net』」の「ディスコグラフィ」で「日本歌曲CD製作レポートNo1~5」を見ることができる。

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