クラシック音楽 日本の歌


バックナンバー 2014年 5月

2014年5月30日

♪ 「日本の歌」のルーツを訪ねて 12 芹 洋子


~芹 洋子 愛唱歌を歌う~

四季の歌       荒木とよひさ・詩・曲/青木 望・編
坊がつる賛歌    神尾明正・詩/松本政夫・補詩/竹山仙史・曲/青木 望・編
愛の国から幸福へ  岡田富美子・詩/高橋五郎・曲・編
初恋の風車     ちあき哲也・詩/筒美京平・曲/矢野 誠・編
花嫁人形       蕗谷虹児・詩/杉山長谷夫・曲/青木 望・編
知床旅情       森重久弥・詩・曲/若松正司・編
花            武島羽衣・詩/滝廉太郎・曲/高見 弘・編
朧月夜         高野辰之・詩/岡野貞一・曲/青木 望・編
あざみの歌      横井 弘・詩/八州秀章・曲/若松正司・編
赤い靴         野口雨情・詩/本居長世・曲/石川たいめい・編
旅立ちの日に    小嶋 登・詩/橋本浩美・曲/米山拓巳・編
おもいでのアルバム 増子とし・詩/本多鉄磨・曲/高田 弘・編

歌:芹 洋子

CD:キングレコード NKCD 8018

 芹 洋子は、東大阪市出身。抒情歌の歌手として長い人気を維持している。1972年キングレコードから「牧歌~その夏~」でレコードデビュー。1974年「愛の国から幸福へ」がヒット。北海道広尾線「愛国」「幸福駅」の切符がブームとなる。 1976年「四季の歌」がミリオンセラーとなる。1977年「赤い花白い花」がヒットしたのに続き、1978年「坊がつる賛歌」が大ヒット。第28回NHK紅白歌合戦初出場を果たす。1981年日本人歌手では初の日中文化交流音楽大使として中国政府の招聘を受け、北京公演を行う。以降12回に及ぶ中国公演を行っている。1983年幼稚園・保育園で卒園の際に歌われる「おもいでのアルバム」がヒット。1989年「NHK日本の歌ふるさとの歌」の“明日に残す歌100曲”で「四季の歌」と「おもいでのアルバム」の2曲が選ばれる。1992年、交通事故に遭うも、懸命のリハビリで歌手に復帰。その不屈の闘志に賞賛が集まった。

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2014年5月29日

♪ 「日本の歌」のルーツを訪ねて 11 金子みすゞ


~みすゞのうた~

失くなったもの
寒のあめ

夕顔
空の鯉
空いろの花
魚の嫁入り
不思議な港

詩:金子みすゞ

作曲:浜 圭介

編曲:服部隆之

ソプラノ:佐藤しのぶ

テノール:佐野成宏

指揮:佐渡 裕

管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団

録音:2007年2月26日~28日、杉並公会堂

CD:エーベックス・マーケッティング AVCL-25160

 童謡詩人の金子みすゞ(明治36年―昭和5年)は、山口県大津郡仙崎村(現・長門市)に生まれる。大正末期から昭和の初期にかけて、「大漁」「私と小鳥と鈴と」「お魚」「星とたんぽぽ」などの多くの優れた童謡詩を発表。当時、西条八十に「若き童謡詩人の中の巨星」とまで称賛を受けたが、26歳の若さで自ら命を絶った。その夜、階下で母と眠る娘を見入り「可愛い顔して寝とるね」と言って2階へ上がり、そのまま戻らなかった。まくら元には遺書があり、母へ「ふうちゃんのことよろしくお願いします」と書いてあったという。そんなこともあり、天才詩人金子みすゞは、長い間、世間から完全に忘れ去られてしまった存在であった。ところが、児童文学作家であり童謡詩人の矢崎節夫が、金子みすゞの作品を発掘し、1984年(昭和59年)に出版するや、多くの人が金子みすゞの詩の素晴らしさにふれることになった。最近では、東日本大震災の時に、「『遊ぼう』つていうと、『遊ぼう』つていふ。」(「こだまでせうか」)がテレビ放送され、多くの人に生きる勇気と感動を与えたことは、まだ記憶に新しい。これまでも金子みすゞの詩をもとに多くの作曲家が曲を書いているが、このCDは、新たに作曲家の浜 圭介が書き下ろした曲を、今、第一線で活躍している演奏家達が演奏したもの。このCDのライナーノートに浜 圭介は「みすゞさんの思うままに、自由にメロディを書かせてもらいました。生きてる事がこんなにも素晴らしいと思った事はありません」と書き記している。

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2014年5月27日

♪ 「日本の歌」のルーツを訪ねて 10 中田喜直


~中田喜直作品集~

女声合唱のための組曲「美しい訣れの朝」  阪田寛夫・詩

  1.あなたはいつも
  2.くちなし
  3.お母さん
  4.おやすみぼくチン
  5.赤い風船

夏の思い出     江間章子・詩
ぶらんこ       安西冬樹・詩
青空の小径     中村千尾・詩
忘れなぐさ    深尾須磨子・詩
ねむの花      壺田花子・詩
早春         中村千尾・詩
夏河         壺田花子・詩
雪のふるまちを  内村直也・詩

監修:福永陽一郎

指揮:近藤安个/福永陽一郎

ピアノ:三浦洋一

合唱:中国短期大学フラウェンコール

録音:1972年11月30日、12月1日、倉敷文化センター

LP:東芝EMI TA-72061

  「雪の降るまちを」や「夏の思い出」など、数多くの名曲を作曲した中田喜直(1923年―2000年)は、1940年、東京音楽学校(現・東京芸術大学)ピアノ科に入学し、当初はピアニストを目指す。第二次世界大後の1946年には、作曲家グループ「新声会」に入会し、柴田南雄、入野義朗、別宮貞雄らと知り合い、作曲家を目指し始める。さらに1953年にはフェリス女学院短期大学音楽科講師に就任。その後40年にわたって教職を務めた。1955年には、磯部俶、大中恩らと「ろばの会」を結成。NHKのラジオ番組においては、「夏の思い出」や「雪の降るまちを」など数多くの名曲を生み出した。生涯での作曲数は3000曲近いと言われているが、教育者らしく、数多くの校歌も作曲している。

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2014年5月25日

♪ 「日本の歌」のルーツを訪ねて 9 いずみたく


~いずみたく作品集 女声合唱:コーロ・みお~

見上げてごらん夜の星を   永 六輔・詩
明日も逢おうよ         松尾雅彦・詩
ふれあい             山川啓介・詩
女ひとり              永 六輔・詩
ともだち              永 六輔・詩
世界は二人のために     山上路夫・詩
手のひらを太陽に    やなせたかし・詩
希望               藤田敏雄・詩
愛に生き平和に生きる    岩谷時子・詩
友よ               岩谷時子・詩
12の誕生日に        武藤たずる・詩
仲間               藤田敏雄・詩
夜明けのうた          岩谷時子・詩
今、今、今、           藤田敏雄・詩

監修・作曲・編曲:いずみたく

編曲・ピアノ:北野 実

女声合唱:コーロ・みお

歌:三縄みどり

指揮・独唱:中村博之

伴奏:アンサンブル・アカデミア

録音:1981年2月4日、6日、19日、東芝EMI第1スタジオ

LP:東芝EMI TA-72065

 作曲家のいずみたく(1930年―1992年)は、1946年、鎌倉アカデミア演劇科に一期生として入学する。1950年に卒業後、芥川也寸志に師事し、作曲活動を開始。その後、三木鶏郎が率いる冗談工房に参加する。1955年朝日放送ホームソングコンクール・グランプリを受賞。歌謡曲から、フォークソング、CMソング、アニメソング、ミュージカル、童謡、校歌など幅広いジャンルの曲を作曲し、総作品数は2000曲を超える。1969年には佐良直美の「いいじゃないの幸せならば」が第11回日本レコード大賞を受賞。このほか、「見上げてごらん夜の星を」「夜明けの歌」「世界は二人のために」「恋の季節」「希望」「夜明けのスキャット」などミリオンセラー作品を多数作曲した。女声合唱団「コーロ・みお」は、1959年4月に創立された。1978年「第1ママさんコーラス全国大会」に出場し、「ウィーンの森の物語」でひまわり賞を受賞するなど、伝統のある実力派合唱団として多方面で活躍。

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2014年5月23日

♪ 「日本の歌」のルーツを訪ねて 8 ヴォーチェ・アンジェリカ


~楽しいフォークコーラス~

誰もいない海             山口洋子・詞/内藤法美・曲
赤い花白い花        中林三恵・詞・曲
若者たち           藤田敏雄・詞/佐藤 勝・曲
この広い野原いっぱい 小薗江圭子・詞/森山良子・曲
小さな日記        原田晴子・詞/落合和徳・曲
学生時代         平岡精二・詞・曲
こきりこ          作詞・作曲者不詳
五木の子守唄      作詞・作曲者不詳
竹田の子守唄      作詞・作曲者不詳
美山の子守唄      作詞者不詳/尾上和彦・曲
さとうきび畑        寺島尚彦・詞・曲
赤とんぼ          三木露風・詞/山田耕筰・曲
浜千鳥           鹿島鳴秋・詞/弘田竜太郎・曲
ふるさと           高野辰之・詞/岡野貞一・曲

編曲:寺島尚彦

コーラス:ヴォーチェ・アンジェリカ

         ソプラノ     松本 和代   寺島葉子
         メゾ・ソプラノ  折居わかな   石井忠子
         アルト      北条みさ子   鈴木 恵

LP:キャニオンレコード C20G0042

 ヴォーチェ・アンジェリカは、昭和35年(1960年)に、国立音楽大学出身者を中心として結成された女声6人によるコーラスグループ(Voce Angelicaとは、ラテン語で「天使の声」の意味)。磯部俶氏に師事。クラシックからポピュラー、フォーク、日本民謡、子供のうたなど、多彩なレパートリーを持っていた。中でも、昭和38年(1963年)他に先駆け「忘れな草をあなた」を歌い始めたことでも知られる。当時、ヴォーチエ・アンジェリカが共演したり、バック・コーラスを受けもった曲は必ずヒットするとも言われたほど。日本語のクリアーな発音、ハーモニーの美しきが特長で、ナット・キングコールなどとの共演のステージでは、その清純なハーモニーを絶賛された。数百回を超えるコンサートのほかラジオ・テレビのコーラス番組でも活躍した。

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2014年5月22日

♪ 「日本の歌」のルーツを訪ねて 7 ダークダックス


~ダークダックス 心のうた ベスト~

花のメルヘン      敏 トシ・詩・曲/服部克久・編
早春賦         吉丸一昌・詩/中田 章・曲/若松正司・編
花            武島羽衣・詩/滝 廉太郎・曲・編
朧月夜         高野辰之・詩/岡野貞一・曲/若松正司・編
海            文部省唱歌/若松正司・編
浜辺の歌        林 古渓・詩/成田為三・曲/ダークダックス・編
ちいさい秋みつけた サトウハチロー・詩/中田喜直・曲・編
紅葉           高野辰之・詩/岡野貞一・曲/ダークダックス・平井哲三郎・編
旅愁           犬童球渓・詩/J.P.Ordway・曲/若松正司・編
冬の夜         文部省唱歌/若松正司・編
冬景色         文部省唱歌/若松正司・編
かあさんの歌     窪田 聡・詩・曲/若松正司・編
故郷           高野辰之・詩/岡野貞一・曲/ダークダックス・編
雪の降る街を      内村直也・詩/中田喜直・曲/服部克久・編
雪山賛歌        西堀栄三郎・訳詞/P.Montrose・詩・曲/服部克久・編
山男の歌        神保信雄・詩/作曲者不詳/若松正司・編
おお牧場はみどり    中田羽後・訳詩/チェコスロバキア民謡/若松正司・編
森の熊さん       馬場祥弘・訳詩/アメリカ民謡/玉木宏樹・編
どこまでも行こう    小林亜星・詩・曲・編
銀色の道        塚田 茂・詩/宮川 泰・曲/熊坂 明・編

歌:ダークダックス(高見澤 宏/佐々木 行/喜早 哲/遠山 一)

CD:キングレコード KICW 5217

 ダークダックスは、1951年に結成された日本を代表する男性4人のコーラスグループ。メンバー全員、慶應義塾大学経済学部の出身で、同大学の男声合唱団「ワグネルソサエティ」のメンバーであった。結成当時は、ジャズや黒人霊歌を中心に活動していたが、その後、幅広いジャンルの楽曲を歌うようになる。1957年にロシア民謡「ともしび」をヒットさせ、一躍スターダムに上り詰める。1958年に第9回NHK紅白歌合戦に初出場し、以後、1971年の第22回まで14回連続出場を果たす(通算15回出場)。1993年には紫綬褒章を受章。1997年にマンガさんこと佐々木行氏が倒れ、2011年パクさんこと高見澤宏氏が急逝。以後、ゲタさんこと喜早 哲氏とゾウさんこと遠山 一氏の2人で活動を継続している。ダークダックスは、品格が高いことと大衆性という二つの相異なる性格を兼ね備えた類希なコーラスグループであった。

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2014年5月20日

♪ 「日本の歌」のルーツを訪ねて 6 菅原洋一


~菅原洋一 デラックス・アルバム~

今日でお別れ      なかにし 礼・詞/宇井あきら・曲/早川博二・編
誰もいない        なかにし 礼・詞/大六和元・曲/早川博二・編
忘れな草をあなたに   木下竜太郎・詞/江口浩司・曲/早川博二・編
行かないで        なかにし 礼・詞/あべさとし・曲/早川博二・編
ウナ・セラ・ディ東京   岩谷時子・詞/宮川 泰・曲/早川博二・編
時計            かもまさる・訳詞/Robert Cantoral・曲/早川博二・編
知りたくないの      ホワード・バーニス・詞/なかにし 礼・訳詞/ドン・ロバートソン・曲/早川博二・編
四つの壁         M.ムーア&G.キャンプベル・詞・曲/なかにし 礼・訳詞/早川博二・編
あいつ           平岡精二・詞・曲/早川博二・編
その先は聞かないで   世志凡太・詞/森岡賢一郎・曲・編
別離(わかれ)      Nino Ferrer、Gaby Verlor・曲/漣健児・訳詞/早川博二・編
潮風の中で       T.Iwatani、House
恋心            P.ブランク・詞/なかにし 礼・訳詞/E.マシアス・曲/伊部晴美・編
愛のブルース      なかにし 礼・詞/鈴木邦彦・曲/森岡賢一郎・編
ワン・レイニー・
ナイト・イントーキョー 鈴木道明・詞・曲/早川博二・編
水に流して       水木かおる・詞/下村耕史・曲/川上義彦・編
今日から二人      桑路実・詞/小林亜星・曲/早川博二・編
愛の賛歌        Maguerite Monnot、Edith Piaf/岩谷時子・訳詞/早川博二・編
芽生えてそして      永六輔・詞/中村八大・曲/早川博二・編
サヨナラ         水木かおる・詞/下村耕史・曲/川上義彦・編
爪             平岡精二・詞・曲/早川博二・編
心の港          橋本淳・詞/筒美京平・曲/有明春樹・編
星             渡辺睦子・詞・曲/早川博二・編
ラスト・ワルツ      Les Reed、Barry Mason/松島由佳・訳詞/早川博二・編

歌:菅原洋一

歌:菅原歌織

演奏:ポリドール・オーケストラ
   アルフレッド・ハウゼ楽団

LP:ポリドール MR 9068~9

 菅原洋一(1933年生まれ)は、兵庫県加古川市出身で、国立音楽大学大学院を修了。1958年にタンゴバンド「早川真平とオルケスタ・ティピカ東京」に参加し、歌手デビューを果たす。1965年に発売した「知りたくないの」がヒットし、80万枚を超える売上げを記録した。これにより1967年第18回NHK紅白歌合戦に初出場を果たした。1968年に「誰もいない」で第10回日本レコード大賞歌唱賞、1970年には「今日でお別れ」の大ヒットにより第12回日本レコード大賞を受賞した。菅原洋一の声は、男性歌手としては限りなく柔らかく、情感あふれるその歌唱は多くの人の心を掴んで離さない。現在でも全国コンサートを続けている。

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2014年5月19日

♪ 「日本の歌」のルーツを訪ねて 5 倍賞千恵子


~倍賞千恵子 日本の詩をうたう~

ペィチカ         北原白秋・詩/山田耕作・曲
この道          北原白秋・詩/山田耕作・曲
中国地方の子守唄   岡山県民謡/山田耕作・曲
出船           勝田香月・詩/杉山長谷雄・曲
若者たち         藤田敏雄・詩/佐藤 勝・曲
悲しくてやりきれない サトウハチロー・詩/加藤和彦・曲
初恋           石川啄木・詩/越谷達之助・曲
はるかな友に     磯部 淑・詩/磯部 淑・曲
ちんちん千鳥     北原白秋・詩/近衛秀麿・曲
バラが咲いた     浜口倉之助・詩/浜口倉之助・曲
銀色の道        塚田 茂・詩/宮川 泰・曲
モズが枯木で     サトウハチロー・詩/徳富 繁・曲

歌:倍賞千恵子

編曲:小川寛興

演奏:キング・オーケストラ

LP:キングレコード SKA220

 倍賞千恵子は、みすず児童合唱団を経て、1957年松竹音楽舞踊学校に入学。1960年同校卒業後、松竹歌劇団(SKD)13期生として入団。1961年松竹歌劇団を退団し、松竹映画で映画デビューを果たす。1963年山田洋次監督の映画「下町の太陽」に主演する。1963年に「下町の太陽」で歌手としてもデビューし、第4回日本レコード大賞新人賞を受賞。NHK紅白歌合戦にも出場。ヒット曲に「下町の太陽」のほか「さよならはダンスの後に」「忘れな草をあなたに」などがある。山田監督作品の映画「男はつらいよ」シリーズでは、渥美清演じる主人公車寅次郎の妹・さくら役を演じ、国民的人気を得る。2005年紫綬褒章、2013年旭日小綬章をそれぞれ受賞。その歌声は、庶民派女優らしく、暖かく親しみやすい。

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2014年5月18日

♪ 「日本の歌」のルーツを訪ねて 4 ボニー・ジャックス


~ボニー・ジャックスの日本名歌集~

箱根八里は       日本古謡      山田耕作・曲  河合英郎・編曲
はるかな友に      磯部 俶・詩    磯部 俶・曲
シーハイルの歌     林征二郎・詩    鳥取春陽・曲  磯部 俶・編曲
小さい秋みつけた    サトウハチロー・詩 中田喜直・曲
北帰行          宇田 宏・詩    宇田 宏・曲  小町 昭・編曲
夏の思い出       江間章子・詩    中田喜直・曲  磯部 俶・編曲
かやの木山       北原白秋・詩    山田耕筰・曲  河合英郎・編曲
曼珠沙華        北原白秋・詩    山田耕筰・曲  河合英郎・編曲
五木の子守唄      日本民謡              磯部 俶・編曲
琵琶湖周航の歌     小口太郎・詩    小口太郎・曲  小川寛興・編曲
青春牧場        サトウハチロー・詩 木下忠司・曲  越部信義・編曲
明日も逢うよ      杉原雅之・詩    いずみたく・曲
手のひらを太陽に    やなせたかし・詩  いずみたく・曲
野ばら          三木露風・詩    山田耕筰・曲  河合英郎・編曲

LP:キングレコード SKK 222

 男性4人のボーカルグループのボニー・ジャックスは、早稲田大学グリークラブに所属していたメンバーによって結成された。最初は、アマチュアとして歌っていたが、その後、プロデビューを果たした。世界各国の民謡、歌曲、ジャズ、童謡、CM曲、テレビ主題歌など、そのレパートリーは幅広かったが、「遥かな友に」「ちいさい秋みつけた」「手のひらを太陽に」など、特に「日本の歌」で多くの人々の共感を得ていた。この録音は、「日本名歌集」と名付けられたレコードで、ビロードを思い起こさせるような柔らかで上品なボニー・ジャックスの歌声の真髄を味わうことができる。

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2014年5月15日

♪ 「日本の歌」のルーツを訪ねて 3 中村八大


~中村八大のピアノソロによる日本のメロディー~

故郷

朧月夜
さくら
荒城の月
花嫁人形
われは海の子
浜辺の歌
通りゃんせ
どんぐりころころ
宵待草
紅葉
赤とんぼ
ちいさい秋みつけた
ゆうやけこやけ
竹田の子守唄
叱られて
あの町この町
五木の子守唄
浜千鳥
中国地方の子守唄
島原地方の子守唄
冬の夜
冬景色

雪の降る街を

ピアノ・ソロ:中村八大

CD:Della Inc. R-040281

 作曲家兼ジャズピアニストの中村八大(1931年―1992年)は、早稲田大学文学部在学中に、最初はピアニストとしてスタート。1953年からは、ジョージ川口、松本英彦、小野満と共にジャズバンド「ビッグ・フォー」を結成した。1950年代に入り、今度は作曲家としての活動に主軸を移し、作詞家の永六輔、歌手の坂本九とのコンビにより、「上を向いて歩こう」「こんにちは赤ちゃん」「遠くへ行きたい」「明日があるさ」など、数多くのヒット曲を次々と発表。1970年からはNHK総合テレビ「ステージ101」の音楽監督を務めるなど、幅広い活動を展開した。この「日本のメロディー」と題されたCDは、名ピアニスト中村八大が「日本の歌」を収録したもの。中村八大が弾くピアノの音色は限りなく暖かく、「日本の歌」の数々が心に沁みわたる。

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