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2016年11月12日

☆若いクァルテットの発掘と育成を目的とした「プロジェクトQ」、今年(第14章)のテーマ作曲家はシューマンとブラームス 


プロジェクトQ

 若いクァルテットの発掘と育成を目的とした「プロジェクトQ」(アドヴァイザー:原田幸一郎、実行委員会:テレビマンユニオン )は、今年(第14章)のテーマ作曲家としてシューマンとブラームスを取り上げている。

 参加するのは音楽学校の学生、または卒業生らによる20歳前後のメンバーによる若いクァルテットたちで、毎年秋から世界の名だたるクァルテットの名手達による公開マスタークラスを受講、翌年1月のトライアル・コンサートで試演、2月に全曲演奏会でその成果を発表するというスケジュールをとっている。

 公開マスタークラスの講師陣は、1803年に創設されシューマンの弦楽四重奏曲を初演したゲヴァントハウス弦楽四重奏団、プロジェクトQ初年度から講師を務める元東京クヮルテットの盟友・原田幸一郎&原田禎夫。世界的ヴィオラ奏者であり日本の室内楽の礎を築いた今井信子と菅沼準二、そして今回プロジェクトQ初出演で、1995年に結成され英国を中心とした教育活動でも名高いダンテ・クァルテット。

 今年(第14章)の受講曲・参加クァルテットは次の通り。

シューマン:弦楽四重奏曲 第1番 イ短調
       クァルテット・トイトイ
         <三澤響果/菊野凜太郎(Vn) 山本一輝(Va) 築地杏里(Vc)>

シューマン:弦楽四重奏曲 第2番 ヘ長調
       モマシー・クァルテット
         <松岡井菜/西川鞠子(Vn) 芝内もゆる(Va) 芝内あかね(Vc)>

シューマン:弦楽四重奏曲 第3番 イ長調
       ザ・ビストロ・ダブリュー
         <桜田 悟/西浦詩織(Vn) 野中友多佳(Va) 森 義丸(Vc)>

ブラームス:弦楽四重奏曲 第1番 ハ短調
       クァルテット奥志賀
         <会田莉凡/小川響子(Vn) 七澤達哉(Va) 黒川実咲(Vc)>

ブラームス:弦楽四重奏曲 第2番 イ短調
       クァルテット・アミティエ
         <山田香子/大澤理菜子(Vn) 長田健志(Va) 三谷野絵(Vc)>

ブラームス:弦楽四重奏曲 第3番 変ロ長調
       クラルス弦楽四重奏団
         <福田ひろみ/福田俊一郎(Vn) 吉江美桜(Va) 森田啓佑(Vc)>

                              ◇

【トライアル・コンサート】

日時:2017年1月7日(土)~9日(月・祝)11:00開演(正味1時間程度)

会場:上野学園 石橋メモリアルホール

プロジェクトQに参加するクァルテットがレッスンを重ね勉強してきた楽曲を、本公演1ヶ月前に中間発表として行なう試演会。休憩なしの約1時間の公演。

【本公演】

シューマン&ブラームス弦楽四重奏曲全曲演奏会

日時:2017年2月19日(日)

【第1部】シューマン 11:00開演
【第2部】ブラームス 16:00開演

会場:上野学園 石橋メモリアルホール

                               ◇

 なお、「プロジェクトQ」では、これまでに、2001年度ベートーヴェン全曲(17曲/11組参加)、2002-2003年度バルトーク全曲(6曲/6組参加)、2005年度シューマン&ブラームス全曲(6曲/6組参加)、2006年度モーツァルト「ハイドン四重奏曲」全曲(6曲/6組参加)、2007年度ベートーヴェン作品18全曲(6曲/6組参加)、2008年度ハイドン「エルデーディ四重奏曲」全曲(6曲/6組参加)、2009年度メンデルスゾーン全曲(7曲/7組参加)、2010年度ベートーヴェン「中期弦楽四重奏曲」全曲(5曲/5組参加)、2011年度ハイドン「プロシア四重奏曲」全曲(6曲/6組参加)、2012年度ベートーヴェン「後期弦楽四重奏曲」全曲(6曲/6組参加)、2013年度ショスタコーヴィチ「初期弦楽四重奏曲」全曲(6曲/6組参加)に取り組んできた実績を持つ。

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