クラシック音楽 日本の歌


2016年7月13日

♪ 日本のポピュラーソングを世界レベルまで高めた双子デュオの「ザ・ピーナッツ」

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~ザ・ピーナッツ ベスト&ベスト デラックス~

可愛い花
情熱の花
ふりむかないで
恋のバカンス
銀色の道
心の窓にともし灯を
ウナ・セラ・ディ東京
東京の人
大阪の人
愛のフィナーレ
恋のフーガ
上を向いて歩こう

歌:ザ・ピーナッツ(伊藤エミ・伊藤ユミ)

CD:キングレコード SBB-307

 双子デュオ「ザ・ピーナッツ」の妹の伊藤ユミが、2016年5月18日に亡くなった。

 姉の伊藤エミは既に2012年に亡くなっているので、これで「ザ・ピーナッツ」の二人は、過去の人になってしまった。

 テレビで「ザ・ピーナッツ」が大活躍していた時に青春時代を送った者の一人として、残念としか言いようがない。

 第二次世界大戦後の暫くは、日本が欧米のポピュラー音楽を盛んに導入し、そしてそれらの音楽を学び、逆に日本人の手で、作詞・作曲そして歌うといったサイクルが幾度か繰り返され、日本にポピュラー音楽が徐々に根付くようになって行った。

 そんな環境の中で双子デュオの「ザ・ピーナッツ」は、誕生し、育っていった。

 ちょうど、日本が高度成長期を迎えようとしていた頃の話だ。

 「ザ・ピーナッツ」は、明るくはつらつとした歌声、リズム感たっぷりの抑揚、それに加えて愛らしいルックスで、当時、多くの人々の心を捉えた。

 そして、何よりも二人の息がぴたりとあっていることには本当に驚かされた。

 その結果、現在では「『ザ・ピーナッツ』は日本のポピュラーソングを世界レベルまで高めた」と高い評価を受けている。

 完璧といっていいほど完成度の高い歌唱力を身に付け、最後の頃には、海外(ドイツなど)にも活躍の場を広げるなど、日本の音楽の海外進出の先陣の役割も果たしたのだった。

 そんな「ザ・ピーナッツ」の二人は、もういない。寂しい限りだ・・・。                     蔵 志津久

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