2015年4月15日
シベリウス:交響曲第2番
指揮:セルジュ・チェリビダッケ
管弦楽:ルツェルン祝祭管弦楽団
CD:AUDIOR AUD‐7014
シベリウスの交響曲第2番は、ドイツ・オーストリア系音楽に慣れ親しんだリスナーにとっても、耳に馴染みやすい曲であることもあって、シベリウスの交響曲の中では、演奏される回数が多い交響曲となっている。シベリウスは1901年に家族と共にイタリア旅行に出かけるが、そこでこの曲の作曲に着手し、帰国後に完成させた。曲想は第1番と同様、フィンランドのロシアからの民族独立の機運が盛り込まれると同時に、特に第1楽章が牧歌的な雰囲気であることから、シベリウスの「田園交響楽」とも呼ばれる。このCDは名指揮者セルジュ・チェリビダッケ(1912年―1996年)が遺したライブ録音盤。ここでのチェビリダッケの指揮は、ドイツで活躍した指揮者とは思えないほど、シベリウス特有な幽玄な雰囲気をオーケストラから引き出すことに、ものの見事に成功している。