クラシック音楽 音楽の泉


バックナンバー 2015年 12月

2015年12月14日

★ LPレコードに聴くポップス・オーケストラ      ロニー・アルドリッチ(ピアノ)&ロンドン・フェスティバル管弦楽団


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ロミオとジュリエット            ニーノ・ロータ曲
ある愛の詩                 フランシス・レイ曲
いそしぎ                   ジョニー・マンデル曲
夜霧のしのび逢い             ジョー・ヴァン・ウェッター曲
“ゴットファーザー”愛のテーマ      ニーノ・ロータ曲
シェルブールの雨傘            ミッシェル・ルグラン曲
酒とバラの日々               ヘンリー・マンシーニ曲
恋のアランフェス              ホアキン・アランフェス曲
やさしく歌って                ロバータ・フラック曲
青春の光と影                ジョニー・ミッチェル曲
風のささやき                 ミッシェル・ルグラン曲
おもいでの夏                 ミッシェル・ルグラン曲
“スター誕生”愛のテーマ         バーバラ・ストライザンド曲
スターダスト                 ホギー・カーマイケル曲

ピアノ:ロニー・アルドリッチ

管弦楽:ロンドン・フェスティバル管弦楽団

合唱:ザ・レディ・バーズ<女声コーラス>(“スター誕生”愛のテーマ )

発売:1979年

LP:キングレコード(ロンドン) GXG 505

 ロニー・アルドリッチ(1916年―1993年)は、英国ケント州エリス生まれ。ギルドホール音楽演劇学校でピアノを学び、第二次世界大戦前と戦争の間は、オーケストラと共にピアノ演奏活動を展開。戦後は、The Squadronairesオーケストラとともにピアノ演奏を行い、1964年にバンドが解散するまで、英国の最も人気のあるビッグバンドの一つであった。その後、テムズテレビジョンの音楽監督となり、録音やラジオのコンサート活動を行った。ロニー・アルドリッチの録音の特徴の一つは、多重録音(録音を重ねることによって多人数が演奏している感じを出す)にある。このLPレコードで共演しているロンドン・フェスティバル管弦楽団とは、英デッカ(ロンドン)が、自社のポピュラー・アーティストのバックのために独自に編成したオーケストラのこと。

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2015年12月13日

◇LPレコードで聴くポップス・オーケストラ     マントヴァーニ・オーケストラ


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シャルメール
グリーン・スリーヴス
アンチェインド・メロディー
コメ・プリマ
枯葉
ジェラシー
至上の愛
魅惑の宵
ライムライト
夏の日の恋
ロシアより愛をこめて
悲しき天使
慕情
ムーラン・ルージュの秋

指揮:マントヴァーニ

管弦楽:マントヴァーニ・オーケストラ

 アヌンツィオ・パウロ・マントヴァーニ(1905年―1980年)は、イタリアのヴェニスで生まれ。第二次世界大戦の前の1930年代に、マントヴァーニは、一家ともどもイギリスに渡って、ヴァイオリニストとしてスタートを切ると同時に、ロンドンのメトロ・ポール・ホテルの小編成のサロン・オーケストラを組織し、編曲者、指揮者としての道を歩み始める。マントヴァーニ・オーケストラがそのスタイルを確立したのは1951年以降。同年、マントヴァーニは、42名からなる大編成のオーケストラを組織し、その中の28名をストリングスにあて、たっぷりとメロディーを奏でる体制を整えた。さらに、この膨大なストリング・セクションの魅力を一層高めるため、カスケーディングという新手法を編み出した。カスケーディングとは、“滝のような”といった意味であるが、つまり、ヴァイオリン陣を3つ、あるいはそれ以上のセッションに分け、例えば、高音から低音に移行したりする場合、途中で音を次々に重ね合わせて、次第にハーモニーを厚くして行き、あたかも滝が流れ落ちるさまを思わせる、見事な効果を発揮させたのだ。これにより、マントヴァーニ・オーケストラは、“シンギング・ヴァイオリンズ”とか“カスケーディング・ストリングス”とか呼ばれ、一世を風靡し、リリックでエレガントなムード・ミュージック界の本流を歩み続けたわけである。1940年にイギリスのデッカと契約し、亡くなるまでの40年間に767曲を録音し、「シャルメーヌ」「グリーンスリーヴス」「ムーランルージュのテーマ」「80日間世界一周」など数多くのミリオンセラーヒットを生み出した。

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2015年12月01日

◇2015年、内外の国際音楽コンクールで多くの入賞者を輩出した日本勢


 花束

 2015年10月にワルシャワで行われた第17回ショパン国際ピアノコンクールで韓国のチョ・ソンジンが優勝し、大きな話題をさらったが、2015年の日本のクラシック音楽界も、内外の国際コンクールで多くの入賞者を輩出した。

 中でも光ったのが、11月に開催された若手音楽家の登竜門として知られるジュネーブ国際音楽コンクールの作曲部門での薮田翔一の優勝である。同部門での日本人の優勝は初。2010年に、同コンクールのピアノ部門で萩原麻未が優勝して以来の日本人の優勝となる。

 「ロン=ティボー=クレスパン国際音楽コンクール」のピアノ部門では、1位なしの第3位に實川風、第5位に深見まどかが入賞を果たした。同コンクールは、伝統ある「ロン=ティボー国際音楽コンクール」から、2011年より声楽部門が加わったことで、現在の名称に変更された。

 ドイツ・ハノーファーで行われた第9回ハノーファー国際ヴァイオリン・コンクールで、第2位に南紫音が、辻彩奈が第5位(併せて「聴衆賞」「特別賞」を受賞)に入賞した。同コンクールでは、2009年に三浦文彰が優勝している。

 このほか、10月にクロアチアで行われた第6回ロブロ・フォン・マタチッチ国際指揮者コンクールで粟辻聡が第2位に入賞を果たした。粟辻は、2011年京都市立芸術大学音楽学部指揮専攻を首席で卒業し、オーストリア国立グラーツ芸術大学大学院オーケストラ指揮科で学び、現在国際的に活躍している。

 国内で行われた国際コンクールに目を転じると、第17回東京国際音楽コンクール<指揮>において、第2位に太田弦が入賞した。同コンクールは、1976年以来3年に1回開催される若手指揮者の登竜門として知られる。今年は、40か国・地域から239人の応募があった。これほど応募者の多い指揮者コンクールは、世界でもほかにないという。

 これも3年に1回開催される第11回国際オーボエコンクール・軽井沢で、荒木奏美が優勝(大賀賞)した(併せて軽井沢町長賞<聴衆賞>を受賞)。日本人の同コンクールでの優勝は初で、アジア勢としても初となる。同コンクールは故大賀典雄の発案のもと、ソニー音楽財団が主催している。(蔵 志津久)

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