クラシック音楽 日本の歌


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2014年6月16日

♪ 「日本の歌」のルーツを訪ねて 22 エルンスト・ヘフリガー(ドイツ語による「日本の歌」)


野薔薇                山田耕筰・曲
中国地方の子守歌  山田耕筰・編
夏の思い出       中田喜直・曲
浜千鳥          弘田龍太郎・曲
ゴンドラの唄      中山晋平・曲
ちいさい秋みつけた  中田喜直・曲
AIYANの歌       山田耕筰・曲
宵待草          多忠亮・曲
叱られて         弘田龍太郎・曲
漁夫の娘        山田耕筰・曲
愛する人に          同
あわて床屋          同
唄                同

テノール:エルンスト・ヘフリガー(ドイツ語歌詞)

ピアノ:イリーナ・ニキーティナ

ドイツ語訳:村上紀子、マルグリット・畑中

 このCDは、スイス出身の名テノール歌手であったエルンスト・ヘフリガー(1919年ー2007年)が、ドイツ語訳された「日本の歌」を録音した貴重なCDである。ヘフリガーは、チューリッヒ音楽院で声楽とヴァイオリンを学び、1942年、バッハの「ヨハネ受難曲」のエヴァンゲリストを歌ってコンサート歌手としてデビュー。その後、ベルリン・ドイツ・オペラの首席リリック・テノールを務め(1952年~1974年)、同時にミュンヘン音楽大学の声楽科教授に就任し後輩の指導も当たった(1971年~1988年)。さらに日本では、草津国際音楽アカデミー&フェスティバルで長年に渡りマスタークラスで指導もした。1950年~1960年代が全盛時代で、この時、ヘフリガーは戦後のドイツオペラにおける代表的テノール歌手の地位を確立した。1966年ベルリン・ドイツ・オペラと共に初来日し、以後しばしば日本を訪れた親日家でもあった。ヘフリガーがドイツ語による「日本の歌」を歌うきっかけは「日本へは何回も来て、お世話になっている。その感謝の気持ちを歌で表わしたい」からだったという。このCDのプロデュースは息子のミヒャエル、ピアノ伴奏は息子の妻のイリーナ・ニキーティナが担当するなど、ヘフリガー一家挙げての親日家ぶりを窺わせる。

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