2015年4月11日
シベリウス:組曲「恋人(弦楽合奏のための)」(①恋人②恋人の径③おやすみなさい、さようなら)
ロマンス ハ長調(弦楽合奏のための)
悲しき円舞曲
レンミンカイネンの帰郷
交響詩「フィンランディア」
交響詩「ポポヨラの娘」
指揮:サー・ジョン・バルビローリ
管弦楽:ハレ管弦楽団
CD:東芝EMI TOCE‐6428
このCDは、シベリウスの小品を、イギリス出身の名指揮者であったサー・ジョン・バルビローリ(1899年―1970年)が指揮したもの。小品と言っても小さな作品という意味ではなく、演奏時間が比較的短い作品ということである。シベリウスの代名詞にもなっている交響詩「フィンランディア」が収められているし、内容の充実したことで高く評価されている交響詩「ポポヨラの娘」も収められていることからも分かろう。バルビローリは、1936年ニューヨーク・フィルの首席指揮者に30代の若さで抜擢される。1943年イギリスのハレ管弦楽団の音楽監督に就任し、同楽団を一級のオーケストラに育て上げた。その後、ヒューストン交響楽団の常任指揮者を歴任。後期ロマン派を得意とし、中でシベリウスを振らせたら当代随一との高い評価を得ていた。こCDでもそのことが如何なく発揮され、全体的に優雅で、北欧の透き通ったな空気が肌で感じられるような、優美さに満ち満ちた演奏内容に、思わず吸い寄せられる。