2015年4月10日
シベリウス:独唱、合唱付き交響詩 「クレルヴォ」 (通称:クレルヴォ交響曲)
①導入部②クレルヴォの青春③クレルヴォとその妹
④クレルヴォは戦場に行く⑤クレルヴォの死
カンタータ 「故郷」
「火の起源」 (バリトン独唱と男声合唱、オーケストラによる)
指揮:パーヴォ・ベルグルンド
管弦楽:ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団
メゾ・ソプラノ:エーヴァ=リーサ・サーリネン
バリトン:ヨルマ・ヒュンニネン
合唱:ソヴィエト・ロシア国立アカデミー・エストニア男声合唱団
ヘルシンキ大学男声合唱団
アカデミー合唱協会
録音:1985年6月
CD:ワーナーミュージック・ジャパン WPCS‐23127~8
このCDには、シベリウスの独唱、合唱付き交響詩「クレルヴォ」(通称:クレルヴォ交響曲)とカンタータ「故郷」それにバリトン独唱と男声合唱、オーケストラによる「火の起源」が収められている。指揮は、シベリウスのスペシャリストとして世界的に有名であったフィンランド出身のパーヴォ・ベルグルンド(1929年―2012年)。ベルグルンドは、生涯でシベリウスの交響曲全集を3度も完成させている。フィンランド放送交響楽団首席指揮者、ボーンマス交響楽団首席指揮者、ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団音楽監督を歴任した。これは、そんなベルグルンドが、1970年に続き、1985年に録音した二度目のクレルヴォ交響曲である。クレルヴォ交響曲は、若きシベリウスが作曲した演奏時間が80分を超える大作で、フィンランドの国民的叙事詩「カレワラ」のクレルヴォの物語に題材をとった作品。ベルグルンドは、悲劇の主人公であるクレルヴォの生涯を、深みのある劇的な表現力により、リスナーを掴んで離さない名演奏を聴かせる。それに加えて、カンタータ「故郷」のなんと美しい演奏のことか。さらに「火の起源」のなんと力強い演奏のことか。