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2015年4月13日

【2015年はシベリウス生誕150年―名曲・名盤④】


シベリウス:交響曲第7番

       劇音楽「ペレアスとメリザンド」
             ①城門にて②メリザンド③庭園の泉④三姉妹
             ⑤田園曲⑥糸を紡ぐメリザンド⑦入場⑧メリザンドの死
       交響詩「大洋女神(波の娘)」
       交響詩「タピオラ」

指揮:サー・トーマス・ビーチャム

管弦楽:ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

CD:東芝EMI TOCE‐6426

 交響曲第7番は、シベリウスの最後の交響曲となった(一時期、交響曲第8番が作曲されたという噂が立ったが、事実ではなかった)。曲は、単一楽章で書かれており、曲想は極度に純化され、この偉大な交響曲作曲家が最後に到達した孤高の姿に、聴くものすべての人々に感銘を与えざるを得ない曲と言える。この曲は、単に単一楽章として書かれた交響曲というだけでなく、全体に極限にまで高められた統一感を持ち、その緊密感や凝縮感は、交響曲の歴史に新しいページを新たに書く加えたと言っても過言ではないほどだ。初演は、1924年にシベリウス自身の指揮でストックホルムで行われた。その後、シベリウスは、1930年を境に、何故か作曲の筆を一切絶つことになる。このCDで、シベリウスの最大の理解者と言われたビーチャムの指揮は、この純化された交響曲を、シベリウスがあたかも独白するがごとく演奏し、リスナーに大きな感銘を与えずにはおかない。

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