2010年10月05日
ドヴォルザークは、我々日本人の琴線に触れるような小品の名曲をいくつも残していますが、この「わが母の教え給いし歌」は、その中でも飛びっきりの名曲と言っていいでしょう。朗々としたメロディーを聴くと、遠い、遠い昔あったことがつい最近のように思い起こされ、懐かしさが込み上げてきます。
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アントニン・ドヴォルザーク(1841年―1904年)は、チェコの国民的大作曲家。交響曲第9番「新世界」や弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」など、お馴染みの名曲を数多く作曲したことで知られます。この曲は、1880年、彼が39歳の時の作品。歌曲集「ジプシーの歌」(全7曲)の第4曲で、「母の教えてくれた歌を、今、私は子供らに教える」という内容の抒情歌。