クラシック音楽 ニュース


2015年2月08日

◆山田和樹&日本フィルハーモニー交響楽団のマーラー交響曲全曲演奏会「マーラー・ツィクルス」がいよいよスタート


 注目の若手指揮者の山田和樹と、山田が正指揮者を務める日本フィルハーモニー交響楽団のコンビで、マーラーの交響曲全曲演奏会「マーラー・ツィクルス」がいよいよスタートした。これは、2015年1月から3年間にわたりBunkamuraオーチャードホールにおいて行われるもの。

 これまで日本のオーケストラが取り組んだマーラー全曲演奏会としては、若杉弘&都響による「サントリーホール・マーラー・シリーズ」や「インバル=都響・新マーラー・ツィクルス」などが挙げられる。

 若杉弘&都響による「サントリーホール・マーラー・シリーズ」は、マーラー演奏の前にシェーンベルク、ベルク、ヴェーベルン、ツェムリンスキーなどの管弦楽曲が演奏され話題となった。

 今回の山田和樹&日本フィルの「マーラー・ツィクルスでは、2015年に生誕85年、2016年に没後20年を迎える武満徹の作品がマーラーの前に毎回演奏されるのが特徴。

~山田和樹&日本フィルハーモニー交響楽団 マーラー・ツィクルス~

指揮:山田和樹

管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団

会場:Bunkamuraオーチャードホール

<第1期 創世>

第1回 2015年1月24日(土)15:00

武満 徹:オリオンとプレアデス(チェロ:菊地知也)
マーラー:交響曲 第1番 ニ長調「巨人」(ハンブルク稿)

第2回 2015年 2月22日(日)15:00

武満 徹:混声合唱のための「うた」より(合唱:東京混声合唱団、武蔵野合唱団)
       小さな部屋で/〇と△の歌/恋のかくれんぼ/死んだ男の残したものは/小さな空
マーラー:交響曲 第2番 ハ短調「復活」(ソプラノ:林正子/アルト:清水華澄)

第3回 2015年2月28日(土)15:00

武満 徹:3つの映画音楽 訓練と休息の音楽「ホゼー・トレス」より
     葬送の音楽:「黒い雨」より
     ワルツ:「他人の顔」より
マーラー:交響曲 第3番 ニ短調(アルト:山下牧子/合唱:栗友会合唱団、杉並児童合唱団)

<第2期 深化>

第4回 2016年1月30日(土)

武満 徹:系図
マーラー:交響曲 第4番 ト長調(ソプラノ:小林沙羅)

第5回 2016年2月27日(土)

武満 徹:ア・ストリング・アラウンド・オータム(ヴィオラ:赤坂智子)
マーラー:交響曲 第5番 嬰ハ短調

第6回 2016年3月26日(土)

武満 徹:ノスタルジア(ヴァイオリン:扇谷泰朋)
マーラー:交響曲 第6番 イ短調「悲劇的」

<第3期 昇華>

第7回 2017年5月14日(日)

武満 徹:夢の時
マーラー:交響曲 第7番 ホ短調「夜の歌」

第8回 2017年6月4日(日)

武満 徹:星・島(スター・アイル)
マーラー:交響曲 第8番 変ホ長調「千人の交響曲」(合唱:栗友会合唱団、武蔵野合唱団他)

第9回 2017年6月25日(日)

武満 徹:弦楽のためのレクイエム
マーラー:交響曲 第9番 ニ長調

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2015年2月03日

◆関西フィル、今年の5月~6月、ヨーロッパ公演ツアー開催


 関西フィルハーモニー管弦楽団は、2015年に楽団発足から45周年を迎えるが、このほどヨーロッパ3ヵ国5都市を巡る、「関西から世界へ!」というヨーロッパ公演ツアーの開催を決定した。

 関西フィルは、2011年より世界的ヴァイオリニストのオーギュスタン・デュメイを音楽監督に迎え、首席指揮者・藤岡幸夫氏、桂冠名誉指揮者・飯守泰次郎氏とともに意欲的なプログラムに取り組んでいる。

 デュメイ氏の在任期間中に、関西フィル創設以来初の海外公演を実現させるべく計画してきたが、このほど開催が決定した。

 なお、渡航には多額の費用が必要なため、寄付の募集(法人1口:30万円、個人1口:1万円)を行っている。

【公演予定】

指揮およびヴァイオリン独奏:オーギュスタン・デュメイ

管弦楽団:関西フィルハーモニー管弦楽団

5月29日(金) マルティーニ(スイス)/ピエール・ジアナダ財団美術館内

<プログラムA>
グリンカ:「ルスランとリュドミラ」序曲
ショーソン:詩曲
ラヴェル:ツィガーヌ
ブラームス:交響曲第4番

5月30日(土) デュッセルドルフ(ドイツ)/トーンハレ(デュッセルドルフ市運営ホール)
 

<プログラムB>
モーツァルト:交響曲第29番
細川俊夫:月夜の蓮―モーツァルトへのオマージュ―
       [ピアノ:児玉桃(5月30日)、広瀬悦子(6月4日)]
ラヴェル:ツィガーヌ
マスネ:タイスの瞑想曲
ブラームス:ハンガリー舞曲第2番&第5番

6月1日(月) ベルガモ(イタリア)/ドニゼッティ劇場

<プログラムC>
ショーソン:詩曲
ブラームス:ハンガリー舞曲第2番&第5番
ラヴェル:ツィガーヌ
ブラームス:交響曲第4番

6月2日(火) ブレシア(イタリア)/ブレシア・グランデ劇場
 

<プログラムC>

6月4日(木) ヴュルツブルグ(ドイツ)/レジデンツ(王宮)
 

<プログラムB>

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2015年2月02日

◆アルド・チッコリーニが死去(享年89歳)


 名ピアニストのアルド・チッコリーニが死去した。享年89歳。

 アルド・チッコリーニは、イタリア・ナポリ生まれ。1949年、ロン・ティボー国際コンクールで優勝。パリ国立高等音楽院で教え、多くの優れたピアニストを育てた。

 日本へも80歳を過ぎてからもたびたび来日。最後の来日公演は2014年6月であった。

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2015年1月30日

◆東京交響楽団音楽監督ジョナサン・ノット、スイス・ロマンド管弦楽団の音楽監督に就任


 東京交響楽団の音楽監督ジョナサン・ノットが、2016/17年シーズンより、スイス・ロマンド管弦楽団の音楽監督に就任する。

  ジョナサン・ノット(1962年生まれ)は、イギリス・イングランド出身の指揮者。ケンブリッジ大学で音楽学を、ロイヤル・ノーザン音楽大学で声楽とフルートを学び、後に指揮者に転向した。

 2000年バンベルク交響楽団の首席指揮者に就任。これまでベルリン・フィルなど欧州の主要オーケストラに客演する一方、NHK交響楽団とも度々共演し、2014年9月には東京交響楽団第3代音楽監督に就任した。

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2015年1月25日

◆アイノラ交響楽団、シベリウス生誕150年を記念して記念演奏会を開催


 世界的に見ても珍しいシベリウス専門のオーケストラであるアイノラ交響楽団(正指揮者:新田ユリ)が、3月に東京で、シベリウス生誕150年を記念して演奏会を開催する。

 アイノラ交響楽団は、シベリウスの音楽をこよなく愛するアマチュア演奏家によって、2000年に設立され、2004年の第1回から2014年の第11回まで、毎年定期演奏会を開催してきた。

 オーケストラ名の「アイノラ」とは、フィンランド語で「アイノのいる場所」という意味で、シベリウスは最愛の夫人「アイノ」の名にちなみ、ヘルシンキ郊外にあるヤルヴェンパーという街に構えた自邸をそう呼んでいたことから名付けられた。

 正指揮者の新田ユリ氏は、日本シベリウス協会会長。国立音楽大学、桐朋学園、相愛大学、同志社女子大学で後進の指導に当たると同時に、アイノラ交響楽団正指揮者を務め、「森と湖の詩サロンコンサート」を主宰している。

                        ◇

主催:日本シベリウス協会~シベリウス生誕150年記念演奏会~

シベリウス:交響詩「クッレルヴォ」作品7

指揮:新田ユリ

管弦楽:アイノラ交響楽団

独唱:駒ヶ嶺ゆかり(メゾ・ソプラノ)
    末吉 利行(バリトン)

合唱指揮:Matti Hyökki

合唱指導:松原千振、山脇卓也

合唱:男声合唱Finlandia男声合唱団Laulu Miehet
    お江戸コラリアーず

会場:すみだトリフォニーホール大ホール(東京都墨田区)

日時:2015年3月3日(火)午後7時

                    ◇

 なお、4月12日(日)には、第12回定期演奏会が杉並公会堂(東京都杉並区)で開催される。曲目は、シベリウス:組曲「カレリア」 作品11とシベリウス:交響詩「クッレルヴォ」作品7。

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2015年1月23日

◆第25回新日鉄住金音楽賞、チェロの岡本侑也と音楽作家のひの まどかが受賞


 第25回新日鉄住金音楽賞は、フレッシュアーティスト賞にチェロの岡本侑也、特別賞に音楽作家のひの まどかが受賞した。

 贈賞理由は次の通り。

 チェロの岡本侑也は、2011年の日本音楽コンクールで一躍注目され、現在ドイツで研鑽を積んで、その資質に磨きをかけている。彼の進境ぶりは昨夏の紀尾井ホールでのリサイタルではっきり示され、自然な音楽の運びのうちに細部を綿密に彫琢したその演奏が高く評価された。将来性を秘めた大器。

 音楽作家のひの まどかは、砲撃、空襲、飢え、寒さの極限で、音楽と共に生きた人たちがレニングラードにいたこと、そして誇りを失わぬ美しい人生だったことを「戦火のシンフォニー」で描いた。綿密な取材とおさえた筆で、この人でなければできない仕事である。

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2015年1月21日

◆月刊「レコード芸術」の“リーダーズ・チョイス”、第1位はラトル指揮ベルリン・フィル


 月刊「レコード芸術」(音楽之友社)は、毎年恒例の“リーダーズ・チョイス”アンケート集計結果のベスト20を発表した。

 第1位は、ラトル指揮ベルリン・フィルのストラヴィンスキー:バレエ《春の祭典》,同《ミューズの神を率いるアポロ》他〈録音2007年9月~2012年11月(L)〉[ワーナー・クラシックス D WPGS50001]が獲得した。

 詳細は、「レコード芸術」2月号に掲載。

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2015年1月20日

◆写真家の木之下晃氏が死去(享年78歳)


 クラシック音楽の演奏家を専門に撮り続けた写真家の木之下晃氏が死去した。享年78歳。

 世界的な指揮者のカラヤンやバーンスタイン、歌手のマリア・カラスら、クラシック音楽演奏家のコンサートやポートレートを撮影。

 この功績で、2005年には、日本写真家協会作家賞を受賞した。

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2015年1月19日

◆札幌交響楽団、尾高忠明音楽監督の任期満了に伴い、4月から、マックス・ポンマーが首席指揮者に就任


 札幌交響楽団は、音楽監督の尾高忠明が、3月末に任期満了を迎える。

 これに伴い、これまで3年をかけて取り組んできた「シベリウス交響曲全曲演奏会」の最終公演が、2月13日に札幌コンサートホール「Kitara」、2月17日に東京「サントリーホール」で開催される。

 曲目は、シベリウス交響曲第5番/第6番/第7番。

 また、4月からは、マックス・ポンマー(78歳)が首席指揮者に就任する。

 ポンマーは、1936年ドイツ・ライプツィヒ出身、これまでにライプツィヒ新バッハ合奏団芸術監督、ライプツィヒ放送交響楽団首席指揮者などを歴任。

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2015年1月17日

◆新日フィルの次期音楽監督に上岡敏之が就任


 指揮者の上岡敏之が、2016年9月から2021年8月末の5年間、新日本フィルハーモニー交響楽団の音楽監督に就任する。

 就任に先立ち、2015年4月からは、アーティスティック・アドヴァイザーとして積極的に新日本フィルに関わることになっている。

 音楽監督就任後は、自主公演(定期演奏会など)の1/3~1/2に出演する予定。

 上岡敏之は、東京芸術大学で学ぶ。ロータリー国際奨学生として、ハンブルク音楽大学に留学。1992年から1996年まではエッセンの市立アールト劇場の第一カペルマイスターを務め、その後、8年間にわたり、ヴィースバーデンのヘッセン州立歌劇場の音楽総監督を務めた。1998/99シーズンより、ヘアフォートの北西ドイツフィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者も歴任。2004年からは、ヴッパータール市立歌劇場音楽総監督に就任。2009年から5年間ザールランド州立歌劇場音楽総監督に転身する際に、ヴッパータール市からの強い要請を受けてヴッパータール響の首席指揮者も兼任。そして、2014年シーズンよりヴッパータール市立歌劇場のインテンダントに就任したのを機に、同歌劇場の音楽総監督にも返り咲き、現在に至っている。2004/05年の冬学期からは、ザールブリュッケン音楽大学の指揮科正教授の要職にある。

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