2017年1月31日
◆第2回「一柳 慧 コンテンポラリー賞」、作曲家の川島素晴と杉山 洋一が受賞
作曲家・ピアニストの一柳 慧により2015年に創設された「一柳 慧 コンテンポラリー賞」(事務局:カメラータ・トウキョウ内)の第2回受賞者が、作曲家の川島素晴と杉山 洋一に決定した。
川島素晴(作曲)は、1972年東京生れ。東京芸術大学および同大学院修了。作曲を近藤譲、松下功の各氏に師事。1992年秋吉台国際作曲賞、1996年ダルムシュタット・クラーニヒシュタイン音楽賞、1997年芥川作曲賞、2009年中島健蔵音楽賞等を受賞。1999年ハノーファービエンナーレ、2006年ニューヨーク「Music From Japan」等、作品は国内外で演奏されている。執筆活動も多く、自作論、現代音楽、新ウィーン楽派、トリスタン和音等、多岐にわたる論考のほか、曲目解説、コラム、エッセイ等も多数発表している。日本作曲家協議会理事。国立音楽大学准教授、東京音楽大学および尚美学園大学講師。
杉山洋一(作曲)は、1969年東京生まれ。作曲を三善晃、フランコ・ドナトーニ、サンドロ・ゴルリに、指揮をエミリオ・ポマリコ、岡部守弘の各氏に師事。指揮・作曲ともに日欧で活躍。ミラノ・ムジカ、ヴェネツィア・ビエンナーレ、ミュージック・フロム・ジャパンなど音楽祭より、そしてブルーノ・カニーノ/大井浩明デュオ、沢井一恵、吉村七重、吉原すみれ、安江佐和子、水谷川優子、橋本晋哉、大石将紀、黒田亜樹他の各氏より委嘱を受ける。作品はNHK-FMやRAI(イタリア放送協会)、ORF(オーストリア放送協会)より放送されている。「ディヴェルティメントI(1997)」はミラノ、カーサ・リコルディから出版。
コメント/トラックバック投稿 »
2017年1月23日
◆第26回「青山音楽賞」の新人賞、ヴァイオリンの弓 新とチェロの上野通明が受賞
京都に本部のある青山財団はこのほど、第26回「青山音楽賞」の受賞者を発表した。音楽賞(公演時26~35才)にコハーン・イシュトヴァーン(クラリネット)と黒川 侑(ヴァイオリン)を、新人賞(同25才以下)に弓 新(ヴァイオリン、チューリッヒ芸大)と上野通明(チェロ、デュッセルドルフ在住)、【バロックザール賞(アンサンブル・団体)】にウインドクインテット・ソノリテ(上野博昭=フルート、須貝絵里=オーボエ、吉田悠人=クラリネット、村中宏=ファゴット、三村総撤=ホルン)とアルクトリオ(依田真宣=バイオリン、山本直輝=チェロ、小澤佳永=ピアノ)が受賞した。
コメント/トラックバック投稿 »
2017年1月22日
◆2016年度 (第37回)「音楽クリティック・クラブ賞」、京都市交響楽団(本賞)と幣 隆太朗(奨励賞)が受賞
2016年度 (第37回) の「音楽クリティック・クラブ賞」は、本賞は京都市交響楽団、奨励賞は幣 隆太朗(コントラバス奏者)が受賞した。
「音楽クリティック・クラブ賞」は、関西に在住する音楽評論家でつくる「音楽クリティック・クラブ」が主催する音楽賞。関西音楽界の一層の活性化を図ろうと、毎年12月に、直近の1年間に関西圏で開催された演奏会のなかから、最優秀とみとめられたものに「音楽クリティック・クラブ賞」、著しい成長を示し今後の活躍が大いに期待されるものに「音楽クリティック・クラブ賞 奨励賞」を贈っている。
◇
本 賞 京都市交響楽団
<受賞の理由>
2016年1月から11月までの全11回の定期演奏会のうち1月、5月、9月を除く8回の定期を聴いたが、指揮者が異なれど、常に作品の姿を魅力的に伝える演奏となっていた。かつてに比べると、オーケストラの機能性、合奏能力などが飛躍的に向上したことは明らかであり、また全楽員のやる気が音に込められていると感じられる。とりわけ3月の第599回 (高関 健指揮、マーラーの交響曲 第6番)、10月の第606回 (エリシュカ指揮、スメタナとドヴォルザークの作品)、11月の第607回 (高関 健指揮、メシアンのトゥーランガリラ交響曲)などは、オーケストラの能力の高さを強く印象付ける優れた演奏であった。そのいずれかを賞の対象にしても良かったのだが、むしろこの1年を通してのオーケストラとしての高い充実度を評価したいと思う。(福本 健 音楽クリティック・クラブ)
◇
奨励賞 幣 隆太朗(コントラバス奏者)
<受賞の理由>
2007年からシュトゥットガルト放送交響楽団の団員として、ドイツを拠点に活動をしているコントラバス奏者の幣 隆太朗は、毎年、地元関西でリサイタルを開いている。オリジナル作品と普段はチェロで演奏される作品をプログラムに組み合わせるのはこの楽器でリサイタルを開く通例であるが、今回 幣は、同じ兵庫出身の新進作曲家である薮田翔一への委嘱作品を取り上げたほか、シューベルトの「アルペジオーネ・ソナタ」を後半の曲目に据えるなど、バラエティに富んだ選曲で堂々たる演奏を聴かせた。オーケストラ奏者としての今後の活動を祈念するとともに、コントラバスのソロのレパトリーの開拓と充実した演奏に期待を込めて、ここに奨励賞を贈る。(小味渕彦之 音楽クリティック・クラブ)
コメント/トラックバック投稿 »
2017年1月19日
◆山形交響楽団、世界的ホルン奏者のラデク・バボラークが首席客演指揮者に就任
山形交響楽団は、首席客演指揮者として世界的ホルン奏者のラデク・バボラークと2018年度から3年間の契約を結ぶ。
これにより、年1回の定期出演、東京オリンピックを見据えた国際交流などに繋げていく計画。
ラデク・バボラーク(1976年生まれ)は、チェコ出身のホルン奏者。プラハ音楽院でホルンを学び、1994年「ミュンヘン国際音楽コンクール」で優勝。2000年~2009年ベルリン・フィルの首席ホルン奏者を務めた。
同楽団は2016年4月より、音楽監督:飯森範親、創立名誉指揮者:村川千秋、名誉指揮者:黒岩英臣、首席客演指揮者:鈴木秀美、正指揮者:大井剛史、コンポーザー・イン・レジデンス:西村朗を擁し、年間約150回の演奏活動を展開している。
コメント/トラックバック投稿 »
2017年1月12日
◆東京交響楽団、ピアニストの小山実稚恵が毎年開催される「ニューイヤーコンサート」のソリストに
東京交響楽団は、ピアニストの小山実稚恵を2018年1月公演以降も引き続き「ニューイヤーコンサート」のソリストとして毎年迎えることを、2017年1月8日・9日の同「ニューイヤーコンサート2017」の舞台上にて発表した。
発表当日は、「ショパン:ピアノ協奏曲第1番」の演奏を終えたばかりの小山自身が、東京交響楽団桂冠指揮者の秋山和慶と東京交響楽団の専務理事・楽団長の大野順二とともに、満員の聴衆に向けて話したもの。
東京交響楽団の「ニューイヤーコンサート」は、1978年から2015年まで故・中村紘子をソリストとして毎年開催(1979年は共演せず)してきた特別演奏会。
小山実稚恵は、「ショパン国際ピアノコンクール」「チャイコフスキー国際コンクール」の世界二大国際コンクールにおいて入賞された唯一の日本人ピアニスト。
コメント/トラックバック投稿 »
2017年1月06日
◆フランスの指揮者ジョルジュ・プレートルが死去(享年92歳)
フランスの指揮者ジョルジュ・プレートルが、4日、フランス南部のナーブの自宅で死去した。享年92歳。
これまでパリ国立オペラ音楽監督、ウィーン交響楽団首席客員指揮者、シュトゥットガルト放送交響楽団客員指揮者(1998年以降終身名誉指揮者)を歴任。そして2008年と2010年にウィーン・フィルのニューイヤーコンサートの指揮者を務めた。
コメント/トラックバック投稿 »
2017年1月02日
◆第58回(2016年度)「毎日芸術賞」、チェリストの堤剛が受賞
第58回(2016年度)「毎日芸術賞」をチェリストの堤剛が受賞した。
「J・S・バッハ 無伴奏チェロ組曲 全曲演奏会」(長野県・軽井沢大賀ホールなど)の成果が評価されたもの。
コメント/トラックバック投稿 »