クラシック音楽 ニュース


バックナンバー 2012年 2月

2012年2月28日

◆ミュージック・ペンクラブ・ジャパン、「第24回ミュージック・ペンクラブ音楽賞」を発表


  ミュージック・ペンクラブ・ジャパンは、「第24回ミュージック・ペンクラブ音楽賞」を次の通り発表した。

 「ミュージック・ペンクラブ音楽賞」は、約200名の会員を擁するミュージック・ペンクラブ・ジャパンが発表している年間の音楽賞。同会は、音楽関係の言論・執筆活動に関わっている音楽&オーディオ 評論家、ミュージック・ライター、音楽学者、作曲家、文芸評論家などで構成され、「クラシック」「ポ ピュラー」「オーディオ」の三分野のもと、継続的な執筆活動の実績を認められた執筆者たちを包含している。

 同賞は、①音楽に専門的にかかわる書き手自身が自主的に運営する団体が制定している音楽賞②音楽の言論分野で活躍する約200名の会員が、全員参加し、自主投票するとこによって選定される③少数の選考 委員が選ぶ従来型の賞ではない④音楽の一特定分野のみに出す賞ではない―など。

 <クラシック部門>

 ●録音・録画作品(外国人アーティスト)

 「ベートーヴェン:交響曲全集/クリスティアン・ティーレマン指揮ウィーン・フィルハーモニー 管弦楽団」

 ●コンサート・パフォーマンス(外国人アーティスト)

 「プラシド・ドミンゴ コンサート・イン・ジャパン2011(4月10日NHKホール、13日サントリーホール)」

 ●コンサート・パフォーマンス(日本人アーティスト)

 「下野竜也指揮読売日本交響楽団 ジョン・アダムスと団伊玖磨の作品演奏(10月23日横浜みなとみらい ホール、24日サントリーホール)」

 <オーディオ部門>

 ●録音・録画作品

 「シューベルト:ピアノ五重奏曲『ます』/シューマン:ピアノ五重奏曲 田部京子(pf)、カルミナ 四重奏団」

 

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2012年2月27日

◆トランペット奏者のモーリス・アンドレ死去(享年78歳)


 フランスのトランペット奏者のモーリス・アンドレが死去した。享年78歳。

 モーリス・アンドレは、パリ音楽院を卒業後、パリ国際音楽コンクールで優勝。さらに、1955年ジュネーヴ国際音楽コンクール優勝、1963年ミュンヘン国際音楽コンクールにおいて優勝した。流麗で優美な演奏は、クラシック音楽以外のファンも数多く引きつけた。これまでの録音は300を超える。世界各地で演奏旅行を行い、度々来日し、2003年にも来日している。

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2012年2月27日

◆第60回「尾高賞」、尾高惇忠作曲の交響曲「~時の彼方へ~ (2011)」に決定


 第60回「尾高賞」授賞作品は、尾高惇忠作曲の交響曲 「~時の彼方へ~ (2011)」に決定した。

 NHK交響楽団「尾高賞」は、故・尾高尚忠氏の生前の音楽界に遺した功績を讃えて1952年(昭和27年)に 制定され、今年で第60回を迎えた。今回は、国内49の音楽団体、音楽大学等に推薦を 依頼し、10団体から16曲の推薦を得た後、選考委員による慎重審議の結果、尾高惇忠作曲の交響曲 「 ~時の彼方へ~ (2011)」(仙台フィルハーモニー管弦楽団委嘱)に授賞作品が決定した。

 なお、授賞作品の尾高惇忠作曲の交響曲「 ~時の彼方へ~ (2011)」は、6月29日(金)午後7時から東京 オペラシティコンサートホールで開催される「MUSIC TOMORROW 2012」(指揮:ジェームズ・マクミラン) で演奏される。

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2012年2月21日

◆東京で開催される「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2012」 の概要が発表


 「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2012」 の概要が発表された。日程は4月27日~5月5日、会場は東京国際フォーラム/よみうりホール/東京・丸の内エリア・東京国際フォーラム、来場者は約48万人を見込んでいる。

・タイトル:「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2012」

・テーマ:サクル・リュス(ロシアの祭典)

・内容:19世紀から現代までの激動のロシアで革新的でスピリチュアルな音楽潮流を生み出した作曲家たちが登場する。グリンカ、「ロシア5人組」(バラキレフ、キュイ、リムスキー=コルサコフ、ボロディン、ムソルグスキー)にはじまり、ロシアが誇る大作曲家であるチャイコフスキー、ラフマニノフ、20世紀の音楽界を飾るストラヴィンスキー、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、そしてシュニトケ、グバイドゥーリナ、アルヴォ・ペルトまで。ロシア音楽の変遷をたどる、驚きと感動に満ちた広大なパノラマが聴ける。
 
・日程:2012年4月27日(金)~5月5日(土・祝)

・前夜祭:2012年5月2日(水)

・コア期間:2012年5月3日(木・祝)~5月5日(土・祝)
 
・会場:東京国際フォーラム、よみうりホール及び 東京・丸の内エリア・東京国際フォーラム、

・開催日時:よみうりホール=2012年5月3日(木・祝)~5月5日(土・祝)
       東京・丸の内エリア=2012年4月27日(金)~5月5日(土・祝)
 
・来場者見込:約48万人(内 東京国際フォーラム 約40万人)

・公演数:約350公演(内有料公演 150公演)

・主催:東京国際フォーラム

・企画制作:CREA / KAJIMOTO

・アドバイザリー・コミッティー:ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン
                熱狂の日音楽祭実行委員会
・特別協力;フランス大使館、フランス外務省、フランス文化・コミュニケーション省、ナント市

・オフィシャル・チケット・マネジメント:チケットぴあ

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2012年2月20日

◆作曲家の別宮貞雄が死去(享年89歳)


 作曲家の別宮貞雄が死去した(享年89歳)。

 1922年、東大在学中に作曲した「管弦楽のための二章」が毎日音楽コンクールに入賞。その後、パリへ留学し、ミヨーやメシアンからフランス音楽の技法の粋を学ぶ。帰国後、中央大学文学部教授 などを務めた。

 1956年と1972年に尾高賞、1988年紫綬褒章、1994年勲三等瑞宝章を受賞。代表作にオペラ「有間皇子」、交響曲第5番、ヴィオラ協奏曲、歌曲集「智恵子抄」などのなどがあり、記録映画の音楽も多数手がけた。

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2012年2月17日

◆ホテルオークラ、サントリーホールで4年に一度開催の「第九」コンサートの合唱団の一般参加者を募集


 ホテルオークラ東京は、2012年3月6日より、2012年12月29日(土)にサントリーホールで開催される第6回ホテルオークラ「第九」コンサートの合唱団員の参加者募集(200名)を開始する。

 このホテルオークラ「第九」コンサートは、1987年12月28日にホテルオークラの開業25周年を記念して、サントリーホールで開催されて以来1996年より4年に1回実施し、第6回目を迎えるもの。

 同コンサートは、「サントリーホール」の憧れの舞台で、ベトナム国立交響楽団音楽監督・首席指揮者の本名徹次氏やソプラノの森麻季氏、アルトのアンナ・エイナルソン氏など、世界で活躍する音楽家および「第九」記念オーケストラの演奏とともに、一般からの参加者により組織されたホテルオークラ「第九」合唱団が、ベートーヴェンの交響曲第九番「合唱付」の演奏を行う。

 第6回ホテルオークラ「第九」合唱団は、合唱経験のない人でも参加できるよう、7月から12月の本番までの毎週水曜日(8月を除く)を練習日(計21回)とし、さらに本番までに2回のリハーサルを行ない、本番当日を迎える。

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2012年2月14日

◆仏国立リヨン歌劇場首席指揮者の大野和士、トスカニーニ・フィルの首席客演指揮者に就任


 大野和士は、2012/13年シーズンから「アルトゥーロ・トスカニーニ・フィルハーモニー管弦楽団 (トスカニーニ・フィル)」の首席客演指揮者に就任することになった。契約は3年。

 トスカニーニ・フィルは、2002年トスカニーニ財団の設立と同時に発足し、2004年にロリン・マゼール が初代音楽監督に就任。パルマのコンサート・ホール「パガニーニ・アウディトリウム」を中心に定期演奏会を開催し、世界ツアーも積極的に行っている。

 大野和士は、2013年10月に開催されるトスカニーニ国際指揮者コンクールにおいて、名誉総裁(プレジ デント)を務める予定。

 大野和士(1960年生まれ)は、東京芸術大学卒業後、25歳の時渡欧。1987年にアルトゥーロ・トスカニ ーニ国際指揮者コンクールで優勝。1988年から1996年まで、クロアチアのザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務める。2002年から2008年までベルギー王立歌劇場(モネ劇場)の音楽監督を務め、2008年からはフランス国立リヨン歌劇場の首席指揮者を務めている。2008年紫綬褒章受章、2010年日本芸術院賞・恩賜 賞受賞など多くの受賞歴を有する。東京フィルハーモニー交響楽団の桂冠指揮者。

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2012年2月09日

◆第22回 新日鉄音楽賞、ピアノの萩原麻未と室井摩耶子が受賞


 第22回 新日鉄音楽賞が発表され、「フレッシュアーティスト賞」はピアノの萩原麻未、「特別賞」はピアノの室井摩耶子がそれぞれ受賞した。

 新日鉄音楽賞は、1990年(平成2年)新日鉄創立20周年と「新日鉄コンサート」放送35周年を記念して設けられた音楽賞。この賞を通して日本の音楽文化の発展と将来を期待される音楽家の一層の活躍を支援することを目的としている。

 ピアノの萩原麻未の贈賞理由は、次の通り。「2010年のジュネーヴ国際コンクールピアノ部門で、日本人として初優勝した萩原麻未の昨年11月の紀尾井ホールでのデビュー・リサイタルへの高評価が今回の受賞へとつながった。その演奏は、深い洞察力と豊かな音楽性に彩られ、演奏者の作品への思いが聴き手にも強く伝わってきた。この受賞をステップに、さらなる高みを指して欲しい若手のホープだ」(選考委員・百瀬喬)

 ピアノの室井摩耶子の贈賞理由は次の通り。「卒寿にして現役。それも並みの90年ではない。今なお楽譜の厳しさに立ち向かい、納得の行くまで考え抜き、瑞々しく音にする。20回を超えるトーク・コンサート『音楽を聴きたいって何なの?』は、音楽をやりたいって何なのと問い続け、しっかりと生き続けてきた室井摩耶子さんの歩みである。この、厳しく、優しく、豊かな音楽人生」(選考委員・富永壮彦)

 「フレッシュアーティスト賞」には賞状・トロフィー/副賞300万円、「特別賞」には賞状・トロフィー/副賞100万円がそれぞれ贈られる。

 なお、「第22回新日鉄音楽賞 贈呈式・受賞記念コンサート」は、平成24(2012)年7月9日に、紀尾井ホールで開催予定。

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2012年2月07日

◆新人音楽家の登竜門「東京音楽コンクール」の第10回募集要項が発表


 新人音楽家の登竜門「東京音楽コンクール」(主催:東京文化会館、読売新聞社、花王、東京都)の第10回の募集要項が発表された。

 東京音楽コンクール本選では、オーケストラとのコンチェルトで音楽性や技術を競う。また、各部門で聴衆による投票を行い、強く印象に残り、最も多い票を得た出場者に「聴衆賞」が贈られる。

 第10回東京音楽コンクールの募集要項は次の通り。

 ・応募受付期間:2012年4月27日(金)~5月11日(金)(必着・送付受付のみ)

 ・予備審査(CD審査)非公開

 ・第1次予選(非公開)

 ・第2次予選    ピアノ部門2012年7月11日開催
            声楽部門2012年7月14日開催
            金管部門2012年7月15日開催
            弦楽部門2012年7月16日開催

 ・本選    ピアノ部門2012年8月27日開催
        弦楽部門2012年8月28日開催
        声楽部門2012年8月30日開催
        金管部門2012年8月31日開催

 ・入賞者の支援コンサート

   第10回東京音楽コンクール優勝者コンサート(第1位入賞者のオーケストラとの共演)
   入賞者リサイタル(共催公演)
   小ホールを半額で提供し、広報・宣伝の援助
   モーニングコンサート(小ホールでの入賞者による1時間のクラシック名曲コンサート)
   フレッシュ名曲コンサート(共催公演)
   入賞者が各地でオーケストラと共演

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2012年2月02日

◆指揮者、ヴァイオリニストのゲルハルト・ボッセが死去(90歳)


 大阪府高槻市在住のドイツ人指揮者、ヴァイオリニストのゲルハルト・ボッセが2月1日、大腸癌の ため死去した。享年90歳。

 ゲルハルト・ボッセは、1922年、ライプツィヒの東にあるヴルツェンに生まれる。ライプツィヒ音楽院で学んだ。1955年、ゲヴァントハウス管弦楽団第1コンサートマスターに就任。1963年、ゲヴァントハウスバッハ管弦楽団を創立。1980年、霧島国際音楽祭を創設し、音楽監督を務める。1994年 東京藝術大学 客員教授。1998年 神戸市室内合奏団首席指揮者。2001年 霧島国際音楽祭名誉音楽監督に就任した。

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