クラシック音楽 ニュース


バックナンバー 2012年 5月

2012年5月29日

◆わが国初の「第1回クラシックソムリエ検定試験」、9月30日に東京で実施


 日本クラシックソムリエ協会(田中 泰代表理事)は、日本で初めての「第1回クラシックソムリエ検定」を9月30日(日)に実施(会場:東京都内の大学を予定)する(後援:全日本ピアノ指導者協会/ミュージックソムリエ協会)。同検定にはエントリークラス、ジャンルカテゴリー(作曲家・作品・トリビア)、ゴールド、そしてプラチナの4グレードがあるが、第1回は、エントリークラス(クラシックの代表的な作曲家の名前と代表作は一通り知っている。歴史上著名な演奏家についての知識もある)のみを実施する。

 申し込み期間は、【早割】2012年5月4日(金・祝)~5月31日(木)/【一般】2012年6月1日(金)~8月31日(金)。検定料は、エントリークラス検定料 4,800円(税込)/早割り検定料 4,200円(税込)。申込場所は、インターネット/郵便局。

 この検定実施に伴い、クラシック音楽の基本知識やトリビア情報を盛り込んだ単行本「クラシックソムリエ検定公式テキスト」(ぴあ刊)およびCD「世界で一番わかりやすいクラシック音楽入門」(日本コロムビア)の販売を開始した。

 日本クラシックソムリエ協会(代表理事:田中 泰東京MDE代表)は、クラシック音楽及び、クラシック音楽を楽しむための知識を社会に普及させ、クラシック音楽愛好者を増やし、一人でも多くの人にクラシック音楽の魅力を伝えることを目的に、2012年2月6日に設立された一般財団法人。

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2012年5月27日

◆吉田秀和、死去(享年98歳)


 クラシック音楽評家、文化勲章受章者、水戸芸術館館長の吉田秀和が22日死去した。享年98歳。

 吉田秀和は、東京都出身。1936年、東京帝国大学文学部フランス文学科卒業後、内務省情報局に勤務。戦後は敗戦後の混乱期に勤めを辞し、ある女性雑誌に寄稿したことが契機となって音楽評論の道に入る。1975年、「吉田秀和全集」で第2回大佛次郎賞受賞。1988年、水戸芸術館館長に就任。勲三等瑞宝章を受章。NHK放送文化賞受賞。1990年、音楽・演劇・美術などの各分野で、優れた芸術評論を発表した人に対して贈られる「吉田秀和賞」設立。2006年、文化勲章受章。

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2012年5月27日

◆エリザベート王妃国際音楽コンクール、バイオリン部門で成田達輝(20歳)が2位入賞


 エリザベート王妃国際音楽コンクールのバイオリン部門で成田達輝(20歳)が2位に入賞した。

 成田達輝は、1992年札幌市生まれ。2007年第5回東京音楽コンクール弦楽部門第1位及び聴衆賞受賞。2008年第29回霧島国際音楽祭大賞受賞。2010年3月、桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)卒業。以後パリに本拠を移し、同年10月よりパリ第13区コンセルヴァトワールに在籍。同年11月ロン=ティボー国際コンクール第2位、サセム賞受賞。2011年9月よりパリ国立高等音楽院で学ぶ。

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2012年5月24日

◆畑中良輔、5月24日死去(享年90歳)


 バリトン歌手・合唱指揮者・音楽評論家・作曲家の畑中良輔が5月24日死去した。享年90歳。

 畑中良輔は、1922年福岡県門司市(現北九州市門司区)に生まれる。東京音楽学校声楽科卒、同研究科修了。オペラではバリトン歌手として「魔笛」「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」などの日本初演で主役を歌う。同時にドイツ歌曲・日本歌曲でも活躍。

 音楽評論の分野では月刊「レコード芸術」(音楽之友社)などで活躍したほか、多くの歌曲集の編纂、監修に携わる。合唱の分野でも活躍し、二期会創設者の一人であり、詩集も出版。

 東京芸術大学名誉教授。1985年紫綬褒章受章、1990年毎日芸術賞特別賞受賞、1994年勲三等旭日中綬章受章、1997年モービル音楽賞、2000年文化功労者、2006年恩賜賞・日本芸術院賞受賞、2007年著書「オペラ歌手誕生物語」で第55回日本エッセイスト・クラブ賞受賞。2008年日本芸術院会員。

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2012年5月22日

◆男声FORESTAのメンバー、オペラの名曲を含む「クラシックコンサート」を6月に開催


 男声FORESTA(フォレスタ)の5人のメンバー(バス:大野 隆/テノール:横山慎吾/テノール:榛葉樹人/テノール:澤田 薫/バリトン:川村章仁/バリトン:今井俊輔)が、“本業”のオペラのアリアの名曲を含むコンサートを6月に東京・渋谷で開催する。
 
 FORESTAは、音大卒のメンバーで編成された男声、女声、混声からなるコーラスグループ。主に日本の抒情歌が中心だが、個人活動としては、オペラ出演など活発な活動を展開している。グループとしての「FORESTA」の歌は毎週「BS日本・こころの歌」(BS日テレ、月曜日夜10時~11時)で聴くことができる。この「BS日本・こころの歌」は、“美しい日本の言葉”“美しい日本の旋律”を次世代に歌い継ぐことを基本コンセプトに日本の抒情歌が放送され、多くのファンを持っている。

 今回は、FORESTAの男声陣だけによるコンサートでは、オペラの名曲や日本の懐かしい歌が歌われることになっている。テレビでは日本の抒情歌を専門に歌っているいるが、もともと全員が音楽大学の声楽科出身であるので、オペラなどクラシック音楽の方が“本業”ともいえる。今回のコンサートでは、その“本業”のオペラもたっぷりと聴くことができる。

~男声FORESTA(フォレスタ) クラシックコンサート~

ヴェルディ:歌劇「椿姫」より「乾杯の歌」
ビゼー:歌劇「カルメン」より「闘牛士の歌」
プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」 他

滝廉太郎:歌曲「荒城の月」 他

男声FORESTA(バス:大野 隆/テノール:横山慎吾/テノール:榛葉樹人/テノール:
澤田 薫/バリトン:川村章仁/バリトン:今井俊輔)

指揮:奥村伸樹

オーケストラ:JP Philharmony

会場:渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール(東京都渋谷区桜丘町23‐21)

日時:2012年6月20日(水) 午後2時/午後6時

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2012年5月19日

◆作曲家の酒井健治、エリザベート王妃国際音楽コンクールの作曲部門2011年度グランプリ獲得


パリ在住の作曲家の酒井健治がエリザベート王妃国際音楽コンクールの作曲部門2011年度グランプリを獲得した。

酒井健治(1977年生まれ)は、大阪府池田市出身。京都市立芸術大学音楽学部作曲科で学ぶ。2002年、フランス国立パリ高等音楽院作曲科に入学。さらにジュネーヴ音楽院作曲科にも在籍。これまで2007年度ジョルジュ・エネスク国際音楽コンクール作曲(管弦楽)部門グランプリ、2009年度武満徹作曲賞第1位などの受賞歴がある

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2012年5月19日

◆ドイツの名バリトン歌手ディートリヒ・フィッシャウ=ディースカウが死去


ドイツの名バリトン歌手のディートリヒ・フィッシャウ=ディースカウが5月18日死去した。享年86歳。

ディートリヒ・フィッシャウ=ディースカウは、1925年ベルリンで生まれる。1948年、ベルリン・ドイツ・オペラのバリトン歌手として採用され、デビューを飾る。バイロイト音楽祭やザルツブルク音楽祭の常連出演者として活躍、その名を世界に知らしめた。1963年と66年には、ベルリンオペラと共に来日。数多くの録音を残しており、日本でも多くのファンを擁していた。

晩年はベルリン芸術大学でリートのマスター・クラスを持ち、後進の指導に当たった。1992年に引退。2002年には日本で、世界の優れた芸術家に贈られる「高松宮殿下記念世界文化賞」を受賞。

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2012年5月14日

◆「2012サイトウ・キネン・フェスティバル松本」概要発表


サイトウ・キネン・フェスティバル松本実行委員会(草間三郎実行委員長)は、「2012フェスティバル」の開催概要を発表した。

1 開催時期:8月4日(土)~9月7日(金) 35日間 18公演

2 開催場所:キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館、まつもと市民芸術館他(長野県松本文化会館は、7月1日から名称を「キッセイ文化ホール」と名称変更予定)

3 公演内容:公式ホームページトップ画面のリーフレットと合わせて公演概要をダウンロード

4 チケット発売:6月9日(土) 午前10時から全国一斉発売

シューベルト:交響曲第3番
R.シュトラウス:アルプス交響曲

指揮:ダニエル・ハーディング
管弦楽:サイトウ・キネン・オーケストラ

会場:キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)

日時:8月23日(木)午後7時/25日(土)午後4時

オネゲル:「火刑台上のジャンヌ・ダルク」

指揮:山田和樹
管弦楽:サイトウ・キネン・オーケストラ

演出:コム・ドゥ・ベルシーズ
アーティスティック・アドヴァイザー:ブロンシュ・ダルクール

ジャンヌ・ダルク:イザベル・カラヤン
修道士ドミニク : エリック・ジェノヴェーズ
語り手 : クリスチャン・ゴノン
ソプラノ独唱 : シモーネ・オズボーン
ソプラノ独唱 : 藤谷佳奈枝
アルト独唱 : ジュリー・ブリアンヌ
テノール独唱 : トーマス・ブロンデル
バス独唱 : ニコラ・テステ
合唱:SKF松本合唱団
栗友会合唱団
SKF松本児童合唱団

会場:まつもと市民芸術館・主ホール

期日:8月19日(日)・26日(日)午後4時、 29日(水)午後7時

ストラヴィンスキー: 「 兵士の物語」

音楽監督 : 小澤征爾
芸術監督 : 串田和美

演出 : ロラン・レヴィ
美術 : ロラン・レヴィ、 フロランス・エヴラール

語り手 : 石丸幹二 兵士 : 内藤栄一
プリンセス : マリオン・レヴィ 悪魔 : 串田和美
ヴァイオリン : 郷古廉 コントラバス : 谷口拓史
クラリネット : 吉田誠 ファゴット : 福士マリ子
トランペット : 只友佑季 トロンボーン : 今村岳志
パーカッション : 前田啓太

会場:まつもと市民芸術館 ・ 実験劇場

日時:8月4日(土)午後2時/5日(日)午後2時、6時/6日(月)、7日(火)午後7時

小澤征爾総監督と、串田和美まつもと市民芸術館・芸術監督が昨年取り組んだ初の共同制作作品が新バージョンで帰ってくる。兵士と悪魔のやりとりから始まる数奇な運命の物語を、俳優、若手実力派の音楽家たちが混在しながら展開する。実力・人気とも抜群の石丸幹二、串田和美が初演に引き続き出演。ベルギーのダンスカンパニー、ローザスの元メンバーで世界的に活躍するマリオン・レヴィ、まつもと市民芸術館を拠点に活動するTCアルプ所属の内藤栄一が新たに参加。指揮者のいない空間で奮闘する音楽家たちにも注目。

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2012年5月11日

◆「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2012」の来場者数、のべ46万人


東京国際フォーラムは、「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2012」が、のべ46万人の来場者があったと発表した。

会期は、2012年4月27日(金)~5月5日(木・祝)。会場は、東京・丸の内エリア/東京国際フォーラム/よみうりホール 。

1.来場者数(延べ人数):約46万人。内訳は、東京・丸の内エリアが約10万人、東京国際フォーラム(よみうりホール含む)が約36万人

2.チケット販売数 東京国際フォーラム(よみうりホール含む159公演):122,610枚

3.出演者総数:2,097人

4.総公演等回数:351公演(回)

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2012年5月07日

◆3年に1回行われる東京国際ヴィオラコンクール、5月26日~6月3日に紀尾井ホールで開催


  第2回東京国際ヴィオラコンクール(TIVC)が、5月26日~6月3日、紀尾井ホール(東京都千代田区)で開催される。

 東京国際ヴィオラコンクールはアジア唯一の国際的なヴィオラ単独のコンクール。1992年、世界的ヴィオラ奏者・今井信子の提唱により「ヴィオラの礼賛」「優れたヴィオラ作品紹介と新作発表」「若手の育成」の3つをコンセプトにスタートしたヴィオラのための祭典 「ヴィオラスペース」の一環として、3年に1度開催するもの。

 入賞者への賞金は、第1位:100万円、第2位:60万円、第3位30万円。

 なお、第2回東京国際ヴィオラコンクール入賞記念ガラ・コンサートが3人の入賞者を招き、次の通り行われる。

 大阪:ザ・フェニックスホール 2012年6月5日(火) 午後7時  

 名古屋:三井住友海上しらかわホール 2012年6月7日(木) 午後7時

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