2025年3月25日
◆第56回(2024年度)「サントリー音楽賞」、指揮者の山田和樹が受賞
第56回(2024年度)「サントリー音楽賞」は、指揮者の山田和樹が受賞した。
指揮の山田和樹(1979年生れ)は、神奈川県秦野市出身。東京芸術大学音楽学部指揮科で松尾葉子・小林研一郎の両氏に師事。1998年横浜シンフォニエッタ音楽監督。2009年「ブザンソン国際指揮者コンクール」で優勝。2010年~2012年NHK交響楽団副指揮者。2011年「出光音楽賞」受賞。2010年~2017年スイス・ロマンド管弦楽団の首席客演指揮者を務める。2012年「渡邉暁雄音楽基金音楽賞」受賞。2012年「齋藤秀雄メモリアル基金賞」受賞。2012年「文化庁芸術祭賞新人賞(音楽部門)」受賞。2014年東京混声合唱団音楽監督に就任。2016年東京混声合唱団理事長職を兼務。2016年モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団芸術監督兼音楽監督に就任。2017年第67回「芸術選奨」文部科学大臣新人賞受賞。2018年読売日本交響楽団首席客演指揮者に就任。2022年モナコ公国から「シュバリエ文化功労勲章」受章。2023年バーミンガム市交響楽団首席指揮者兼アーティスティックアドバイザーに就任。2025年3月第56回(2024年度)「サントリー音楽賞」受賞。2025年6月ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団にデビュー予定。2026年4月東京芸術劇場の芸術監督(音楽部門)に就任予定。著述に『「超」音楽対談 オーケストラに未来はあるか』(対談・アルテスパブリッシング刊)、『「自由」の危機 ―息苦しさの正体』(論考集・集英社新書)などがある。
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2025年3月19日
◆HIMARI、英デッカと史上最年少の女性アーティストとして独占契約
英デッカ・クラシックスが、13歳の日本人ヴァイオリニストHIMARIとの独占契約を発表した。HIMARIは、名門英国レーベル史上最年少の女性アーティストとなった。
5月23日にリリース予定のデビューCD(EP)に先駆け、フランツ・ワックスマン「カルメン幻想曲」とエイミー・ビーチ「ロマンス」の2曲が先行配信される。
HIMARIは、3月20日~22日に開催されるベルリン・フィルの定期公演で、ヴィエニヤフスキの「ヴァイオリン協奏曲第1番」を演奏する。全3公演はすでに完売し、22日の公演はデジタル・コンサートホールにてライブ配信される。
既にHIMARIは、公式YouTubeで10万人フォロワー以上&数百万再生を記録しており、英国Classic FM「2025年ライジング・スター」にも選出されている。
ヴァイオリンのHIMARI(吉村妃鞠<よしむら ひまり>、2011年生まれ)は、東京都出身。父は作曲家・シンセサイザー演奏家の吉村龍太、母はヴァイオリニストの吉田恭子。3歳からヴァイオリンを始め、6歳でプロのオーケストラと共演を果たす。慶應義塾幼稚舎入学。2018年6歳時に「レオニード・コーガン国際ヴァイオリンコンクール」第1位、同年7歳時に「グリュミオー国際ヴァイオリンコンクール」に最年少で出場し第1位、第15回「リピンスキ・ヴィエニヤフスキ国際ヴァイオリンコンクール」で史上最年少・特賞グランプリ。このほか「モントリオール国際MINI Violin」「グリュミオー国際」「ポスタッキーニ国際」「シェルクンチク国際コンクール」など、7歳から欧州等のコンクールに挑戦しつづけ、8歳までに39のコンクールで第1位を獲得し、各賞の史上最年少優勝記録を更新し続けた。2019年ザハール・ブロン門下生となる。2021年「慶応義塾塾長賞」を受賞。2022年カーティス音楽院に最年少で合格。同年より拠点をアメリカ(フィラデルフィア)に移し、現在、国内外で活動中。2025年3月20日、21日、22日に行われるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会において、ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第1番をベルリン・フィルと共演することになっており、いよいよ世界の檜舞台へ登場となる。
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2025年3月08日
◆第23回(2024年度)「齋藤秀雄メモリアル基金賞」、チェロ部門が北村 陽、指揮部門が太田 弦が受賞
第23回(2024年度)「齋藤秀雄メモリアル基金賞」はチェロ部門が北村 陽、指揮部門が太田 弦が受賞した。今回の受賞者はチェロ部門、指揮部門ともに歴代最年少受賞となる。
チェロの北村 陽(2004年生まれ)は、兵庫県出身。堤剛、山崎伸子各氏に師事。桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコースに在籍。2023年よりベルリン芸術大学にてイェンス=ペーター・マインツ氏に師事している。2024年に「エネスク国際コンクール」チェロ部門で日本人初の優勝を果たし注目を集めた。これまでに2017年「若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクール」優勝、2022年「ハチャトゥリアン国際コンクール」第2位、2023年「ヨハネス・ブラームス国際コンクール」優勝、同年「日本音楽コンクール」チェロ部門優勝、併せて岩谷賞(聴衆賞)、増沢賞、黒栁賞、徳永賞、INPEX賞受賞。2024年「パブロ・カザルス国際賞」優勝。これまで小林研一郎、高関健、大友直人、藤岡幸夫、山田和樹らの指揮により、国内多数の楽団と共演。
指揮の太田 弦(1994年生れ)は、北海道札幌市出身。東京芸術大学音楽学部指揮科を首席で卒業。学内にて「安宅賞」「同声会賞」「若杉弘メモリアル基金賞」を受賞。2015年第17回「東京国際音楽コンクール〈指揮〉」で第2位ならびに聴衆賞を受賞。2022年「渡邉暁雄音楽基金音楽賞」受賞。指揮を尾高忠明、高関健の両氏、作曲を二橋潤一氏に師事。山田和樹、パーヴォ・ヤルヴィなどの各氏のレッスンを受講する。これまでに読売日本交響楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、札幌交響楽団、群馬交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団などを指揮。2019年4月から2022年3月まで大阪交響楽団正指揮者を務めた。2023年4月より仙台フィルハーモニー管弦楽団指揮者、2024年4月より九州交響楽団首席指揮者に就任。2024年に「太田弦 九州交響楽団首席指揮者就任記念コンサート」として開催した第420回定期演奏会のライブ録音のCDがオクタヴィア・レコードよりリリース。
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2025年3月05日
◆令和6年度(第75回)芸術選奨、阪哲朗、北村朋幹、広上淳一、片山杜秀が受賞
令和6年度(第75回)芸術選奨受賞者が次の通り発表された。
音楽部門の大臣賞で指揮者の阪哲朗、音楽部門の新人賞でピアニストの北村朋幹、芸術振興部門の大臣賞で指揮者の広上淳一、評論部門の大臣賞で片山杜秀がそれぞれ受賞した。
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