クラシック音楽 ニュース


2024年7月19日

◆「紀尾井ホール」、2025年4月1日に「日本製鉄紀尾井ホール」に名称変更


 日本製鉄は、1995年に音楽文化支援の拠点として「紀尾井ホール」を建設したが、2025年4月1日に設立30周年を迎えるのに合わせ、名称を「日本製鉄紀尾井ホール」へ変更すると発表した。

 「紀尾井ホール」は、利便性の高い都内一等地に立地し、クラシック音楽に最適な洋楽専用ホールと、日本伝統音楽の演奏に適した邦楽専用ホールを有している。

 こまやかな配慮がなされた質の高いコンサートホールとして、国内外の音楽家や多くのファンのから高い評価を受け、2024年1月末で来場者が延べ400万人を超えた。

 「紀尾井ホール」設立30周年を迎える2025年には、ホールの大規模リニューアルも予定しており、これを機に、ホール名称を変更することで音楽文化支援の新たな歴史を築いていく方針。

 日本製鉄は、「公益財団法人日本製鉄文化財団」を通じた「日本製鉄紀尾井ホール」を拠点とする音楽メセナをはじめ、「地域・社会との共生」を、今後も積極的に推進していくことにしている。

【「紀尾井ホール」の概要】

所在地:東京都千代田区紀尾井町6番5号

建物概要:地上7階、地下2階 洋楽ホール:800席、邦楽ホール:250席

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2024年7月03日

◆第20回「ハチャトゥリアン国際コンクール」ヴァイオリン部門で関朋岳が優勝


 アルメニアで行われた第20回「ハチャトゥリアン国際コンクール」のヴァイオリン部門で、関朋岳が第1位(同部門での優勝は日本人初)、荒井里桜が第3位に入賞、併せてシューベルト「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」のインタープリテーション特別賞を受賞した。

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2024年6月22日

◆ウィーン出身のヴァイオリニストのウェルナー・ヒンクが死去(享年81歳)


 ウィーン出身でウィーン・フィルのコンサートマスター務めたヴァイオリニストのウェルナー・ヒンク(1943年―2024年)が5月21日に死去した。享年81歳。

 ウェルナー・ヒンクウィーンは、音楽アカデミー(現:ウィーン国立音楽大学)で学ぶ。1964年にウィーン国立歌劇場管弦楽団に入団した後、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の第1ヴァイオリン奏者 (1964年) 、同首席奏者 (1968年) を経て、1974年にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターに就任した。

 室内楽分野においては、ウィーン弦楽四重奏団や新ウィーン八重奏団のリーダーとして、また、ソリストとしても活躍した。1982年からは、ウィーン市立音楽院ヴァイオリン科の教授も務めた。

 日本でも2018年まで22年間「草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティバル」で講師を務め、1991年から2010年まで「パシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌(PMF)に参加し、若手演奏家の育成に努めた。

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2024年6月15日

◆音楽之友社、「レコード芸術ONLINE」を9月2日に創刊


 音楽之友社は、9月2日に「レコード芸術ONLINE」を創刊する。

 71年の歴史を持つ月刊「レコード芸術」は、2023年7月号で休刊となったが、2024年春からクラウドファンディングを実施し、このほど目標の金額を達成(目標の113%)したことにより、「レコード芸術ONLINE」を創刊することとなったもの。

「レコード芸術ONLINE」は、月刊「レコード芸術」を継承しつつ、新たなクラシック音楽のオンラインメディアとしてスタートすることになる。

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2024年6月02日

◆「エリザベート王妃国際音楽コンクール」ヴァイオリン部門、吉田 南が第6位入賞


 「エリザベート王妃国際音楽コンクール」ヴァイオリン部門で奈良県出身の吉田 南(25歳)が第6位に入賞した。

 吉田 南は、米ボストンのニューイングランド音楽院の修士課程を修了。2021年「ハノーバー国際バイオリン・コンクール」入賞、2022年米国の「インディアナポリス国際バイオリン・コンクール」第3位の実績を持つ。
 

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2024年5月31日

◆原田慶太楼、米デイトン・フィルハーモニック管弦楽団の音楽・芸術監督に就任


 原田慶太楼は、2025年7月1日より米デイトン・フィルハーモニック管弦楽団 (DPO) の音楽・芸術監督に就任する。

 同楽団の92年の歴史の中で5人目の音楽監督となる原田慶太楼は、今後 オペラ、バレエ、オーケストラの各公演で指揮者を務める。

 デイトン・フィルハーモニック管弦楽団は、アメリカ合衆国オハイオ州デイトン市を拠点とするオーケストラで、1933年に設立された。クラシック音楽の名曲から現代音楽、ポップスまで幅広いレパートリーを持つ。シーズンを通じて様々なテーマのコンサートを開催し、地域の聴衆に多様な音楽体験を提供している。主にデイトンのシュスター・センターで演奏している。同管弦楽団は、その長い歴史と地域社会への貢献により、デイトンの文化的なランドマークとなっている。

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2024年5月02日

◆フジコ・ヘミングが死去(享年92歳)


 ピアニストのフジコ・ヘミングが4月21日死去した。享年92歳。

 フジコ・ヘミングは、日本人の母とロシア系スェーデン人を父としてベルリンに生まれる。10歳から、父の友人だったロシア生まれドイツ系ピアニストのレオニード・クロイツアー(1884年―1953年)に師事。青山学院高等部在学中、17歳でデビュー・コンサートを果たす。また、東京音楽学校(現・東京芸術大学)在学中には、「NHK毎日コンクール」「文化放送音楽賞」など多数受賞。28歳でドイツへ留学。ベルリン音楽学校を優秀な成績で卒業。その後長年にわたりヨーロッパに在住し、演奏家としてのキャリアを積む。1999年2月11日、フジコのピアニストとしての人生の軌跡を描いたNHKのドキュメント番組「フジコ〜あるピアニストの軌跡〜」が放映され、日本で大反響を巻き起こす。その後、発売されたデビューCD「奇蹟のカンパネラ」は、発売後3ヶ月で30万枚のセールスを記録し、異例の大ヒットとなった。第14回日本ゴールドディスク大賞の「クラシック・アルバム・オブ・ザ・イヤー」他各賞を受賞。その後、1999年10月15日の東京オペラシティコンサートホールでの復活リサイタルを皮切りに、本格的な音楽活動を再開し、国内外で活躍した。

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2024年4月25日

◆ヴァイオリニストのHIMARI、2025年3月のベルリン・フィル定期演奏会のソリストに決定


 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は、2025年3月20日、21日、22日に行われる定期演奏会のヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第1番に、ヴァイオリニストのHIMARIをソリストに迎えると発表した。

 日本の12歳のヴァイオリニストHIMARIが、クラシック音楽の最高峰のオーケストラベルリン・フィルと共演することで、いよいよ世界の檜舞台への登場となる。

 ヴァイオリンのHIMARI(吉村妃鞠<よしむら ひまり>、2011年生まれ)は、東京都出身。父は作曲家・シンセサイザー演奏家の吉村龍太、母はヴァイオリニストの吉田恭子。3歳からヴァイオリンを始め、6歳でプロのオーケストラと共演を果たす。慶應義塾幼稚舎入学。2018年6歳時に「レオニード・コーガン国際ヴァイオリンコンクール」第1位、同年7歳時に「グリュミオー国際ヴァイオリンコンクール」に最年少で出場し第1位、第15回「リピンスキ・ヴィエニヤフスキ国際ヴァイオリンコンクール」で史上最年少・特賞グランプリ。このほか「モントリオール国際MINI Violin」「グリュミオー国際」「ポスタッキーニ国際」「シェルクンチク国際コンクール」など、7歳から欧州等のコンクールに挑戦しつづけ、8歳までに39のコンクールで第1位を獲得し、各賞の史上最年少優勝記録を更新し続けた。2019年ザハール・ブロン門下生となる。2021年「慶応義塾塾長賞」を受賞。2022年カーティス音楽院に最年少で合格し、大学生とともに学ぶ。同年より拠点をアメリカ(フィラデルフィア)に移し、現在、国内外で活動中。HIMARIの演奏は、N響オーチャード定期第123回でソリストとして出演した際のYouTube映像が「NHK交響楽団YouTube」上で公開されている。(https://www.youtube.com/watch?v=gLKxCepq6s8&t=46s)

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2024年4月25日

◆山田和樹、2025年6月にベルリン・フィルの定期公演で指揮


 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は、2025年6月12日、13日、14日のベルリン・フィルの定期公演で山田和樹が指揮すると発表した。

 日本人の指揮者が新たにベルリン・フィルを振るのは、2011年の佐渡裕以来、14年ぶり。

 指揮の山田和樹(1979年生れ)は、神奈川県秦野市出身。東京芸術大学音楽学部指揮科卒業。1998年横浜シンフォニエッタ音楽監督。2009年「ブザンソン国際指揮者コンクール」で優勝。2010年~2012年NHK交響楽団副指揮者。2011年「出光音楽賞」受賞。2010年~2017年スイス・ロマンド管弦楽団の首席客演指揮者を務める。2012年「渡邉暁雄音楽基金音楽賞」受賞。2012年「齋藤秀雄メモリアル基金賞」受賞。2012年「文化庁芸術祭賞新人賞(音楽部門)」受賞。2014年東京混声合唱団音楽監督に就任。2016年東京混声合唱団理事長職を兼務。2016年モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団芸術監督兼音楽監督に就任。2017年第67回「芸術選奨」文部科学大臣新人賞受賞。2018年読売日本交響楽団首席客演指揮者に就任。2023年バーミンガム市交響楽団首席指揮者兼アーティスティックアドバイザーに就任。

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2024年4月22日

◆辻井伸行、日本人ピアニストとして初めて「ドイツ・グラモフォン」と専属契約を結ぶ


 ピアニストの辻井伸行が、日本人ピアニストとして初めて、クラシック音楽の名門レーベル「ドイツ・グラモフォン」と専属契約を結んだ。

 辻井伸行(1988年生まれ)は、東京都出身。2005年第15回「ショパン国際ピアノコンクール」で「ポーランド批評家賞」を受賞。2009年「ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール」で優勝(日本人として初)。2009年文化庁長官表彰(国際芸術部門)、2010年第11回「ホテルオークラ音楽賞」及び第1回「岩谷時子賞」、2013年「日本ショパン協会賞」受賞。2013年イギリス最大の音楽祭「BBCプロムス」に出演し”歴史的成功”と称賛された。作曲家としても注目されており、映画「神様のカルテ」で第21回「日本映画批評家大賞」受賞。

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