クラシック音楽 ニュース


バックナンバー 2013年 2月

2013年2月28日

◆フランスのオルガン奏者マリー=クレール・アランが26日死去(享年86歳)


 

 フランスのオルガン奏者のマリー=クレール・アランが、26日死去した(享年86歳)。

 マリー=クレール・アランは、パリ音楽院でマルセル・デュプレのオルガン科に在籍し、首席で卒業。20世紀の最上のオルガン奏者の一人に数えられていた。バッハの全オルガン曲を3度録音するなど、数多くの録音でも知られるオルガニストであり、それらの録音は多くの称賛を受けてきた。晩年まで現役として、国際的な演奏活動および後輩の指導を続けた。

 1973年以来たびたび来日、オルガン・コンクールの審査員を務めるなど、日本の音楽ファンにも馴染みのオルガン奏者であった。

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2013年2月28日

◆ヴァン・クライバーンが27日死去(享年78歳)


 米国出身のピアニストのヴァン・クライバーンが3月27日死去した(享年78歳)。

 ヴァン・クライバーンは、1934年米国ルイジアナ州生まれる。1958年、23歳で第1回チャイコフスキー国際コンクールで優勝。当時、米ソ冷戦下のソ連で優勝したことにより、一躍国民的英雄となる。

 この優勝を記念して、1962年から4年ごとに「ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール」が開催されている。第13回大会(2009年)では、辻井伸行が日本人として初めて同コンクールで金賞を受賞(優勝)し、話題を呼んだ。

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2013年2月25日

◆ドイツの名指揮者ウォルフガング・サバリッシュが死去(享年89歳)


 NHK交響楽団の指揮者として日本でも人気の高かったドイツの指揮者ウォルフガング・サバリッシュが22日、死去した(享年89歳)。

 サバリッシュは、1923年にドイツ南部ミュンヘンに生まれる。ドイツのアウクスブルクやアーヘンなどの歌劇場で活躍。バイロイト音楽祭で1957年から1962年まで指揮した。ケルン歌劇場音楽総監督(1960年―1963年)、ハンブルク国立フィルハーモニー管弦楽団音楽総監督(1961年―1973年) を経て、 1971年にバイエルン州立歌劇場の音楽総監督に就任。ウィーン交響楽団や米フィラデルフィア管弦楽団などでも活躍。

1964年からNHK交響楽団を指揮し、以後頻繁に来日。N響の名誉指揮者(1967年1月~1994年10月)の後、1994年11月から桂冠名誉指揮者の称号を贈られた。

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2013年2月22日

◆第61回「尾高賞」、野平一郎の「彼方、そして傍らに~ハープと室内オーケストラのための~(2012)」


 第61回「尾高賞」は、野平一郎の「彼方、そして傍らに~ハープと室内オーケストラのための~(2012)」(篠﨑史子委嘱作品)に決定した。

 NHK交響楽団「尾高賞」は、故・尾高尚忠氏の生前の音楽界に遺した功績を讃えて1952年(昭和27年)に制定され、本年で第61回を迎えることになった。今回は、国内51の音楽団体、音楽大学等に推薦を依頼し、12団体から25曲の推薦があった。

 授賞作品は、6月25日午後7時から東京オペラシティコンサートホールで開催される「MUSIC TOMORROW 2013」(指揮:下野竜也)でされることになっている。

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2013年2月21日

◆ルツェルン音楽祭と連携したイベントが宮城県松島町で9月開催へ


  スイスで毎年開催されるヨーロッパ屈指のルツェルン音楽祭と連携した世界的な音楽イベント「Lucerne Festival ARK NOVA in 松島」(仮称)が、9月27日から10月14日までの18日間にわたって宮城県松島町で開催されるもよう。

 アバド指揮ルツェルン祝祭管弦楽団などが参加する「ルツェルン・フェスティヴァル」の引越し公演なども予定されているという。

 ルツェルン音楽祭は、スイスのルツェルンにおいて、毎年夏に行われるクラシック音楽の音楽祭。トスカニーニなどによって1938年に第1回の国際音楽祭が開催された。現在、世界の超一流の音楽家・演奏家が参加して毎年、7月末から8月にかけて行われている。

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2013年2月18日

◆「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」、2013年開催計画を発表


「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」は、2013年開催計画を次の通り発表した。

開催期間:2013年8月12日~9月7日の27日間

<公式公演>

(1)オペラ ダブルビル(2本立て)
ラヴェル:「こどもと魔法」、「スペインの時」(グラインドボーン音楽祭との共同制作)

公演日 8月23日(金)、25日(日)、28日(水)、31日(土)
会場  まつもと市民芸術館
演奏  サイトウ・キネン・オーケストラ
指揮  「こどもと魔法」/小澤征爾、「スペインの時」/ステファヌ・ドゥネーヴ
演出  ロラン・ペリー
出演  「こどもと魔法」
イザベル・レナード、ポール・ガイ、イヴォンヌ・ネフ、アナ・クリスティ、マリー・ルノルマン、エリオット・マドア、ジャン=ポール・フーシェクール、藤谷佳奈枝、SKF松本合唱団、SKF松本児童合唱団
「スペインの時」
イザベル・レナード、エリオット・マドア、ジャン=ポール・フーシェクール、デビット・ポルティーロ、ポール・ガイ

(2)オーケストラ公演 〈2公演〉
モーツァルト:交響曲第33番 変ロ長調 K. 319
リゲティ:フルートとオーボエのための二重協奏曲(Solo flute:ジャック・ズーン、Solo oboe:フィリップ・トーンドゥル)
R. シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」 作品30

公演日 9月3日(火)、4日(水)
会場  キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)
演奏  サイトウ・キネン・オーケストラ
指揮  大野和士

(3)ふれあいコンサートⅠ〈1公演〉
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲より
シューベルト:弦楽五重奏曲 作品163, D. 956

公演日 8月21日(水)
会場  ザ・ハーモニーホール
演奏  ミケランジェロ弦楽四重奏団(1st Violin:ミハエラ・マルティン、2nd Violin:ダニエル・アウストリッヒ、Viola:今井信子、Cello:フランツ・ヘルメルソン)、
Cello:原田禎夫

(4)ふれあいコンサートⅡ 〈1公演〉
モーツァルト:ピアノ三重奏曲 変ロ長調 K. 502
ドビュッシー:フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ
ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲 イ長調 作品81 ほか

公演日 8月27日(火)
会場 ザ・ハーモニーホール
演奏 Violin:渡辺實和子、Viola:今井信子、Flute:セバスチャン・ジャコー、Harp:吉野
直子、Piano:野平一郎 ほか

(5)ふれあいコンサートⅢ 〈1公演〉
モーツァルト:セレナード第11番 変ホ長調 K. 375 ほか

公演日 8月30日(金)
会場 ザ・ハーモニーホール
演奏 Cello:イズー・シュア、Flute:ジャック・ズーン、Harp:吉野直子、SKO管楽器メンバー

(6)ストラヴィンスキー:「兵士の物語」 (まつもと市民芸術館との共同制作)

公演日 8月22日(木)、24日(土)2公演、26日(月)、27日(火)
会場  まつもと市民芸術館
音楽監督 小澤征爾
芸術監督・演出 串田和美
演奏 Violin:白井圭、Contrabass:谷口拓史、Clarinet:吉田誠、Bassoon:福士マリ子、Trumpet:只友佑季、Trombone:今村岳志、Percussion:前田啓太

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2013年2月18日

◆毎年恒例の「東京・春・音楽祭 −東京のオペラの森」が 3月15日~4月14日開催


毎年恒例の「東京・春・音楽祭 −東京のオペラの森2013」が 2013年3月15日(金)〜4月14日(日) 、上野恩賜公園などを会場に開催される。

オペラ公演では、東京春祭ワーグナー・シリーズ vol.4として、「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(演奏会形式、全3幕、ドイツ語上演・字幕映像付き、上演時間:約5時間30分<休憩2回含む>)が開催される。数あるワーグナー作品の中でも、人気も高い喜劇作品を、バイロイト音楽祭で同作品を指揮し喝采を浴びたヴァイグレ、人気の歌手陣、N響、オペラシンガーズという最高の組み合わせで行われる。

ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(演奏会形式、全3幕、ドイツ語上演・字幕映像付き)

会場:東京文化会館 大ホール

日時:4月4日(木) 午後3時/4月7(日) 午後3時

指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
管弦楽:NHK交響楽団

合唱:東京オペラシンガーズ
合唱指揮:トーマス・ラング、宮松重紀
音楽コーチ:イェンドリック・シュプリンガー

出演:ハンス・ザックス:アラン・ヘルド
ポークナー:ギュンター・グロイスベック
フォーゲルゲザング:木下紀章
ナハティガル:山下浩司
ベックメッサー:アドリアン・エレート
コートナー:甲斐栄次郎
ツォルン:大槻孝志
イスリンガー:土崎 譲
モーザー:片寄純也
オルテル:大井哲也
シュヴァルツ:畠山 茂
フォルツ:狩野賢一
ヴァルター:クラウス・フロリアン・フォークト [メッセージ動画]
ダフィト:ヨルグ・シュナイダー
エファ:ガル・ジェイムズ
マグダレーネ:ステラ・グリゴリアン
夜警:ギュンター・グロイスベック

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2013年2月07日

◆「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2013」のテーマと開催日発表


 「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2013」のテーマと開催日が発表された。

 第9回を迎える今回のテーマは、「パリ、至福の時」。19世紀後半から現代まで、ビゼーから、ドビュッシー、ラヴェル、サティを経てブーレーズまで、19世紀後半から現在までのフランスの作曲家たち、そして20世紀初頭パリで活動したスペインの作曲家たちも交えて、この150年間、パリを彩った音楽のパノラマが繰り広げられる。

 開催日時は、2013年5月3日(金/祝)―5月5日(日/祝)で、オープニングセレモニーは5月2日(木)開催される。会場は東京国際フォーラム、よみうりホールおよび東京・丸の内エリア。

 来場者見込み数は、約48万人(うち東京国際フォーラムは約40万人)。公演数は、 約330公演(うち有料公演は約130公演)を予定している。

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2013年2月07日

◆第11回東京音楽コンクール、開催要項が発表


 第11回東京音楽コンクールの開催要項がこのほど発表された。 応募受付期間は、2013年4月26日(金)~5月10日(金)(必着・送付受付のみ)。本選は、 ピアノ部門が年8月20日、弦楽部門が8月22日、木管部門が8月24日、声楽部門が8月25日。

 東京音楽コンクール(主催:東京文化会館、読売新聞社、花王、東京都)は、優れた素質を持つ新人音楽家を発掘し、育成・支援を行うことを目的として毎年開催されている。本選では、オーケストラとのコンチェルトで音楽性や技術を競う。

 また、各部門で聴衆による投票を行い、強く印象に残り、最も多い票を得た出場者に「聴衆賞」が贈られることになっている。

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2013年2月02日

◆NHK-Eテレ、4月からN響の定期演奏会を中心した新番組「クラシック音楽館」スタート


 NHK-Eテレで新番組「クラシック音楽館」(毎週日曜21:00~23:00<最終週をのぞく>)が、4月7日(日)からスタートする。

 新番組では、NHK交響楽団の定期演奏会を中心に、国内、海外の一流クラシックコンサートを2時間にわたり、ノーカットで放映する。

 また、地方オーケストラや、外来アーティストの注目の日本公演なども適宜取り上げることになっている。

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