2025年1月30日
◆NHK交響楽団、2025年4月から長原幸太が第1コンサートマスターに就任
NHK交響楽団では、2025年4月から長原幸太が新たに第1コンサートマスターに就任し、現・第1コンサートマスターの郷古廉、現・ゲスト・コンサートマスターの川崎洋介とともに、3人体制で臨む。
篠崎史紀は、2025年3月末をもって特別コンサートマスターを退任し、N響を退団する。
ヴァイオリンの長原幸太は、広島県呉市出身。5歳よりヴァイオリンを始める。東京藝術大学附属音楽高等学校を経て東京藝術大学入学。在学中、全額スカラシップを受けジュリアード音楽院へ留学。13歳で第6回「ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクール」17歳以下の部第3位。17歳で第67回「日本音楽コンクール」最年少優勝、併せてレウカディア賞、鷲見賞、黒栁賞を受賞。12歳で東京交響楽団と共演し、以後国内の主要オーケストラと共演。「ひろしまフェニックス賞」「メイプル賞(広島県教育委員会)」「咲くやこの花賞(大阪市)」「広島文化賞新人賞」「第21回新日鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞」など、受賞多数。2004年9月から2006年3月まで大阪フィルハーモニー交響楽団首席客演コンサートマスター、2006年4月から2012年3月まで大阪フィルハーモニー交響楽団首席コンサートマスター、2014年10月から2024年9月まで読売日本交響楽団コンサートマスターを務める。2025年4月からNHK交響楽団第1コンサートマスターに就任。現在、ソリスト、室内楽奏者としても国内外で活躍中。洗足学園大学非常勤講師、各種セミナーの講師を務める等、後進の指導も行う。
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2025年1月27日
◆指揮者の秋山和慶が死去(享年84歳)
指揮者の秋山和慶が1月26日、肺炎で死去した。享年84歳。
秋山和慶は、デビュー60周年を迎え、2024年12月31日の演奏会で指揮を執った。その翌日の2025年1月1日、自宅で転倒して、頸髄損傷の大けがを負い、1月23日に指揮者引退を発表していた。
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2025年1月23日
◆指揮者の秋山和慶、引退を発表
指揮者の秋山和慶(84歳)が1月23日、指揮者を引退することを発表した。
1月1日に自宅で転倒し、手足に後遺症が残っており、現在入院中。
指揮の秋山和慶(1941年生れ)は、桐朋学園大学音楽学部で学ぶ。1964年東京交響楽団を指揮してデビュー。バンクーバー交響楽団音楽監督(現在桂冠指揮者)、アメリカ交響楽団音楽監督、シラキューズ交響楽団音楽監督(現在名誉指揮者)を歴任。日本では、東京交響楽団音楽監督・常任指揮者、大阪フィルハーモニー交響楽団首席指揮者、札幌交響楽団ミュージック・アドバイザー・首席指揮者を歴任。現在は、東京交響楽団桂冠指揮者、広島交響楽団音楽監督・常任指揮者(現・終身名誉指揮者)、九州交響楽団桂冠指揮者、中部フィルハーモニー交響楽団芸術監督・首席指揮者。 第6回「サントリー音楽賞」(1974年)、「モービル音楽賞」(1996年東京交響楽団と受賞)、「紫綬褒章」(2001年11月)、「旭日小綬章」(2011年6月)、「文化功労者」(2014年)など受賞(受章)。
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2025年1月22日
◆ピアニストで作曲家の藤井一興が死去(享年70歳)
ピアニストで作曲家の藤井一興が死去した。享年70歳。
藤井一興(1955年―2025年)は、東京都出身。東京芸術大学3年在学中、フランス政府給費留学生として渡仏。パリ国立高等音楽院にて作曲科、ピアノ伴奏科ともに1等賞で卒業。パリ・エコール・ノルマルにてピアノ科を高等演奏家資格第1位で卒業。その間、作曲をオリヴィエ・メシアン、ピアノをイヴォンヌ・ロリオ、マリア・クルチォ、ピアノ伴奏をアンリエット・ピュイグ=ロジェに師事。
世界各地、日本国内にてリサイタル、室内楽、コンチェルトのほか、フランス国営放送局を始めとするヨーロッパ各地の放送局や日本のNHKなどで多くの録音、録画と幅広い活動を行った。レコード・CDでは世界で二例目にあたるメシアンのニワムシクイのLPやイゴール・マルケヴィッチ作品集LP、武満徹作品集CDなどを録音。
また、作曲家としてもフランス文化省から委嘱を受け、その作品が演奏会や国際フェスティバルで演奏・録音されている。世界初のフォーレのピアノ全集の校訂を担当し、全巻を春秋社より出版。東邦音楽大学大学院大学特任教授、東邦音楽総合芸術研究所特任教授、東京芸術大学、桐朋学園大学各講師を務めた。
1976年「ラ・ロシェル国際現代音楽オリヴィエ・メシアン・コンクール」第2位、1979年パリの「ブラジル・ピアノ曲コンクール」第1位、1980年「クロード・カーン国際ピアノコンクール第1位」、1980年 – リナ・サラ・ガッロ・モンツァ国際ピアノコンクール第1位、1981年「マリア・カナルス・バルセロナ国際音楽演奏コンクール」ピアノ部門第2位、及びスペイン音楽賞、1982年 – 第10回「京都音楽賞」実践部門賞受賞。
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