クラシック音楽 ニュース


バックナンバー 2013年 5月

2013年5月31日

◆大野和士が東京都交響楽団の音楽監督に就任(2015年4月から5年間)


 東京都交響楽団は、創立50周年となる2015年4月より、指揮者の大野和士(53歳)を音楽監督として迎えると発表した。任期は5年(2020年3月末まで)。
 
 大野和士は、これまでベルギー王立歌劇場(モネ劇場)などヨーロッパの歴史ある歌劇場の音楽監督等を歴任、現在フランス国立リヨン歌劇場首席指揮者。世界の主要オペラハウスやオーケストラへの客演を続け、日本を代表する指揮者の一人。
 
 都響とは、自身のプロ・デビューとなった1984年3月の初共演以来、都響指揮者(1990〜92年)を経て、近年も定期的な共演を重ねてきた。

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2013年5月30日

◆第34回草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル、8月17日―8月31日開催


 第34回草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルは、2013年8月17日(土)- 8月31日(土)開催される。開催期間中、アカデミーの講師を中心とした出演者によるコンサートが毎日開催されることになっている。テーマは「リヒャルト・ワーグナー生誕200年~わたしはどこから来たのか~」。会場は、草津音楽の森国際コンサートホール。

 【オープニング・コンサート】8月17日(土) 午後4時

ヴェルディ:「運命の力」序曲
モーツァルト:クラリネット協奏曲
ブラームス:交響曲 第2番

指揮:M.トルコヴィッチ
クラリネット:P.シュミードル
管弦楽:群馬交響楽団

 【クロージング・コンサート】8月31日(土) 午後4時

西村 朗:ヴォルフガング・シュルツ氏の思い出に寄せるアダージョ
ツェムリンスキー:クラリネット三重奏
ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番

クラリネット:P.シュミードル
チェロ:T.ヴァルガ
ヴァイオリン:W.ヒンク
ピアノ:C.ヒンターフーバー
弦楽四重奏:パノハ弦楽四重奏団/クァルテット・エクセルシオ
フルート:M.アンチロッティ
指揮:井阪 紘

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2013年5月29日

◆ヴァイオリニストの潮田益子が、米国で死去(享年71歳)


 ヴァイオリニストの潮田益子が、米国で白血病のため死去した。享年71歳。

 潮田益子は、15歳で日本音楽コンクールヴァイオリンの部第1位及び特賞を受賞。桐朋学園高校を卒業後、ソ連政府に招待され、レニングラード音楽院に3年間留学。留学中の1963年に、エリザベート王妃国際音楽コンクール第5位入賞。

 1964年よりヨーゼフ・シゲティに師事した後、1965年に欧米においてデビューを果たす。1966年第3回チャイコフスキー国際コンクールで第2位入賞。

 それ以後、世界の一流オーケストラと共演したほか、サイトウ・キネン・オーケストラや水戸室内管弦楽団などでも活躍した。

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2013年5月27日

◆2013年度「武満徹作曲賞」、第1位はマルチン・スタンチク(ポーランド)


 2013年度「武満徹作曲賞」は、5月26日に東京オペラシティコンサートホールにおいて本選演奏会が行われ、受賞者が次の通り決定した。

 第1位 マルチン・スタンチク(ポーランド)
 第2位 小林純生(日本)
 第3位 ホワン・リュウ(中国)
 第3位 神山奈々(日本)

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2013年5月23日

◆フランスを代表する作曲家のアンリ・デュティユーが死去(享年97歳)


 フランスを代表する作曲家のアンリ・デュティユーが死去した。享年97歳。1916年に生まれ、1933年から1938年までパリ音楽院に学ぶ。1938年カンタータ「王の指輪」でローマ賞を受賞。1994年第6回高松宮殿下記念世界文化賞音楽部門受賞。

 近代フランス音楽の伝統を受け継ぎつつ、独自の世界を切り拓いた。

 代表作は「ダンス・ファンタスティック」、「フルートとピアノのためのソナチネ」、ピアノ・ソナタ、第1交響曲、第2交響曲「ル・ドゥーブル」など。

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2013年5月18日

◆西本智実率いるイルミナートフィル、今秋の第12回ヴァチカン音楽祭に招かれコンサート


 第12回 ヴァチカン音楽祭(2013年10月29日ー11月10日、場所:ヴァチカン領内およびローマ市内のヴァチカン直轄のキリスト教礼拝施設)に、西本智実率いるイルミナートフィルハーモニーオーケストラが招聘され、11月9日と10日の2日間、ヴァチカンのサン・パオロ大聖堂でコンサートを開催する。

 ヴァチカン国際音楽祭は、ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂をはじめとするヴァチカン領内およびローマ市内のヴァチカン直轄のキリスト教礼拝施設を会場に毎年秋に開催されている。2002年ヨハネ・パウロ2世の在位中に第1回が催され、今年で第12回目。第1回から毎年のようにホスト・オーケストラとして招かれているウィーンフィルをはじめ、世界に名立たるオーケストラが招かれている。第12回目の今年に初めてのアジアの団体として、西本智実率いるイルミナートフィルハーモニーオーケストラが招聘されたもの。これまで日本人としては、小澤征爾氏がウィーンフィルと共にサン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂にて演奏を行ったことがある。

 指揮の西本智実は、現在、イルミナートフィルハーモニーオーケストラの芸術監督兼首席指揮者、日本フィルハーモニー交響楽団のミュージックパートナー、オリンパスホール八王子で実施するクラシック事業(八王子市学園都市文化ふれあい財団主催事業)のエグゼクティブプロデューサーなどを務めている。

<11月9日(土)サン・パオロ大聖堂>

ベートーヴェン:交響曲第九番(合唱付)

指揮:西本 智実

管弦楽:イルミナートフィルハーモニーオーケストラ

合唱団:イルミナート合唱団

<11月10日(日)サン・ピエトロ大聖堂>

グノー:聖チェチーリア荘厳ミサ曲より 他

指揮:西本 智実

管弦楽:イルミナートフィルハーモニーオーケストラ

合唱団:イルミナート合唱団

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2013年5月10日

◆「第15回別府アルゲリッチ音楽祭」が開幕


  「第15回別府アルゲリッチ音楽祭」が5月9日から開幕した。

 5月9日の音楽祭オープニングでは、ビーコンプラザ・国際会議室(別府市)を会場に、「大分県出身若手演奏家コンサート」が行われた。

 5月11日には、「日野原重明先生特別講演『音楽による癒し』」、それにアルゲリッチ&マイスキーデュオによる「第15回記念ベスト・オブ・ベストシリーズ Vol.1」としてストラヴィンスキー:イタリア組曲/ベートーヴェン:チェロ・ソナタ 第2番/シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ/ショパン:序奏と華麗なポロネーズなどの演奏会が催されることになっている。

 同音楽祭は、5月19日の「公開室内楽・マスタークラス~演奏が今、創られる~ 」まで多彩なプログラムが組まれている。

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2013年5月10日

◆「『熱狂の日』音楽祭2013」、来場者は51万人


 「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2013」は、5月3日から5月5日までの3日間、東京国際フォーラムを中心に東京・丸の内エリアにて開催されたが、今年は51万人の来場者となった。

 来場者数 (延べ人数)約516,000人の内訳は、東京・丸の内エリアが約102,000人、東京国際フォーラム(よみうりホールを含む)が約414,000人。

 出演者総数の内訳は、東京国際フォーラム全館(よみうりホール含む)が1,681人、海外アーティスト(有料公演)が620人、国内アーティスト(有料公演)が437人、海外アーティスト(無料公演)が8人、国内アーティスト(無料公演)が616人。

 総公演等回数は344公演(回)で、内訳は東京丸の内エリアが121公演(回)、東京国際フォーラム(よみうりホール含む)が223公演(回)、有料プログラムが135公演(回)、無料プログラムが88公演(回)であった。

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2013年5月06日

◆世界的に活躍してきた東京クヮルテット、44年間の活動に終止符


 44年にわたりニューヨークを拠点に世界を舞台に活躍してきた室内楽の至宝・東京クヮルテットが、2013年5月の来日公演の後、6月に全ての活動を終止する。今回の5月の来日公演は、日本の聴衆にとって、彼らの演奏を体験できる、最後のチャンスとなる。

東京クヮルテットは、故斎藤秀雄によって多大な影響を受けた日本人4人(第1ヴァイオリン:原田幸一郎、第2ヴァイオリン:名倉淑子、ヴィオラ:磯村和英、チェロ:原田禎夫)により、1969年ジュリアード音楽院で結成された。1970年ミュンヘン国際コンクールで圧倒的優勝以来、世界の楽壇の最高峰の弦楽四重奏団として、卓越した技巧と優美な演奏スタイルで聴衆を魅了し続けてきた。

東京クヮルテットの演奏についてヴィオラの磯村和英は「僕らは先駆的なカルテットだったと思う。第1ヴァイオリンがリーダーとして音楽作りを導くカルテットというのが昔は一般的であった。だが、僕らは民主的で、演奏するときも各自意見を出す。数年前にベートーヴェンを全曲録音した時も、テンポをどう設定するか徹底的に議論した」(日本経済新聞2013年4月3日付)と語る。

現在のメンバーは、第1ヴァイオリン:マーティン・ビーヴァー、第2ヴァイオリン:池田菊衛、ヴィオラ:磯村和英、チェロ:クライヴ・グリーンスミス。使用楽器は、世界で6セットしかないストラディヴァリのカルテット・セットのひとつ「パガニーニ・カルテット」(パガニーニが所有し、演奏していたもの)。1994年に日本音楽財団が購入し、1995年から東京クヮルテットに長期貸与されている。教育活動は、1976年以来、イェール大学のレジデント・カルテットとして後進の育成に携わってきたほか、欧米とアジアで定期的にマスタークラスを開催してきた。

これまで、本拠地をニューヨークに置き、毎年欧米を中心に100以上のコンサートを行ってきた。2012年―2013年のシーズンでは、アメリカ、ウィーン、パリ、ロンドンなど、世界主要都市でのコンサートを予定しており、44年間の活動に終止符を打つ。なお、日本公演のスケジュールは次の通り。5月15日いずみホール(大阪)、5月16日東京オペラシティ(東京)、5月17日フィリアホール(横浜)、5月18日青山音楽記念館(京都)、5月20日武蔵野市民文化会館(東京)、5月21日王子ホール(東京)。

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2013年5月02日

◆「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(LFJ)『熱狂の日』音楽祭2013」が、5月3日~5日開催


 「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(LFJ)『熱狂の日』音楽祭2013」(主催:東京国際フォーラム)が“パリ、至福の時”をテーマに、5月3日(金/祝)~5月5日(日)<オープニング:5月2日(木)>、東京国際フォーラム、よみうりホールおよび東京・丸の内エリアにおいて開催される。

 来場者見込数は、約48万人(うち東京国際フォーラムは約40万人)。公演数(予定)は、約300公演(うち有料公演は135公演)。

 今回は、“パリ、至福の時”をテーマに、日本のクラシック史上最大のフランス音楽の祭典。19世紀後半から現代までパリで生まれた名曲の数々を、さまざまな切り口から堪能できる。そして、これらの曲を演奏するのは、ラムルー管弦楽団や指揮者のコルボ、ピアニストのケフェレックやペヌティエ、ヴァイオリンのデュメイをはじめ、巨匠から新進気鋭まで総勢800人以上のアーティストたち。

 今回もうひとつ大きなスポットライトが当たるのは、19世紀末から20世紀初頭にかけてパリで巻き起こったスペインブーム。パリを訪れたスペインの作曲家たちとスペインからインスピレーションを得たフランスの作曲家たちによる、スペインとパリの化学反応から生まれたエキゾチックで神秘的で情熱的な音楽の数を、さまざまなコンサートで楽しめる。

 なお、同音楽祭は、金沢、新潟、びわ湖、鳥栖でも開催される。

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