2024年2月23日
◆ヴィオラの今井信子、日本芸術院会員に選ばれる
日本芸術院は2月22日、芸術活動で優れた功績があったとして、合計12人を新会員に選んだ。
洋楽では、ヴィオラの今井信子が選ばれた。
ヴィオラの今井信子(1943年生れ)は、東京都出身。桐朋学園大学で室内楽を齋藤秀雄に師事。1967年「ミュンヘン国際音楽コンクール」、1968年「ジュネーブ国際音楽コンクール」で最高位に入賞。1992年からは東京で教育的音楽祭「ヴィオラスペース」を開催。2013年「旭日小綬章」受章。「サントリー音楽賞」受賞。「東京国際ヴィオラコンクール」審査委員長として後進の育成にも尽力。
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2024年2月09日
◆指揮者の小澤征爾が死去(享年88歳)
指揮者の小澤征爾が2月6日、心不全のため東京都内の自宅で死去した。享年88歳
指揮の小澤征爾は、1935年、満洲国奉天市(中国瀋陽市)に生まれる。齋藤秀雄の指揮教室に入門。桐朋学園短期大学(現在の桐朋学園大学音楽学部)を卒業後、1959年貨物船で単身渡仏。1959年パリ滞在中に第9回「ブザンソン国際指揮者コンクール」第1位となったほか「カラヤン指揮者コンクール」第1位となり、指揮者のヘルベルト・フォン・カラヤンに師事。
1960年「クーセヴィツキー賞」を受賞。指揮者のシャルル・ミュンシュ、レナード・バーンスタインに師事。1961年ニューヨーク・フィルハーモニック副指揮者に就任。1970年タングルウッド音楽祭の音楽監督に就任。同年サンフランシスコ交響楽団の音楽監督に就任。1973年にはボストン交響楽団の音楽監督に就任したが、以後30年近くにわたり同楽団の音楽監督を務めた。2002年日本人指揮者として初めて「ウィーン・フィルニューイヤーコンサート」を指揮。同年ウィーン国立歌劇場音楽監督に就任。
2008年文化勲章を受章。2010年ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団により、名誉団員の称号を贈呈される。2015年「ケネディ・センター名誉賞」を日本人として初の受賞。2016年ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団により、名誉団員の称号を贈呈される。
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2024年2月01日
◆ピアニストの江戸京子が死去(享年86歳)
ピアニストの江戸京子が死去した。享年86歳。
江戸京子(1937年―2024年)は、東京都出身。三井不動産社長だった江戸英雄とピアニスト江戸弘子の長女。桐朋女子高等学校音楽科卒業後、フランス政府の後援学生として渡仏、パリ国立高等音楽院で学ぶ。1960年卒業後渡米。シカゴ交響楽団と共演する。以後、アメリカ、ヨーロッパ、日本の各地で演奏活動を行う。1979年「演奏家と聴衆の心が通いあう音楽会」を目指し、室内楽鑑賞会の「ムジカ・クラブ」を主宰。
1985年には「東京に本格的な音楽祭を。音楽を愛し、理解してもらうための祭典を音楽家の手でやろう」という作曲家の石井真木、東京藝術大学教授の船山隆に共鳴して、アリオン音楽財団を設立し理事長を務める。チャイコフスキー・ピアノ・コンクールをはじめ、多くの国際コンクールの審査員を務めた。文化庁「文化政策推進会議」委員、日本演奏連盟理事、三井住友海上文化財団理事、朝日新聞文化財団評議員等多くの文化活動団体の役員も歴任。2006年第56回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
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