2025年10月26日
若手バイオリン奏者の登竜門として知られる第58回「パガニーニ国際バイオリンコンクール」で、吉本梨乃(22歳)が2位に入賞した。
同コンクールにおいて、日本人としては、1999年、当時16歳だった庄司紗矢香が優勝した。
ヴァイオリンの吉本梨乃は、2003年、神戸生まれ。14歳から、ウィーン国立音楽大学のギフテットコース、大学入学準備クラスでミヒャエル・フリッシェンシュラガー教授に師事。また、17歳からエリザベート王妃音楽院でオーギュスタン・デュメイ氏に師事。第16回「パドバ国際音楽コンクール(イタリア)」では、最年少で弦楽器部門、ヴィルトゥオーゾ部門、ソリスト、オーケストラ部門で優勝、さらに全部門グランプリも受賞。また、このコンクールの優勝者として、ロシア、イタリアでコンサートツアーを行い、大成功をおさめた。カーネギーホールで開催されたAADGTの25周年記念コンサートに招待され、コンサートの最後を飾って演奏した。「上海アイザックスターン国際ヴァイオリンコンクール」、ファイナリスト。2022年第10回「フリッツ・クライスラー国際ヴァイオリンコンクール」第2位。また、2022年にウィーンフィルハーモニックの「サブスティテュート(代理奏者)試験」に合格。現在、オーストリアやベルギーで研さんを積み、米国やイタリアなど各地で演奏している。