2023年8月31日
第21回「東京音楽コンクール」 弦楽部門 本選結果
第1位 水野斗希(コントラバス)
第2位 水野琴音(ヴァイオリン)
第3位 栗林衣李(ヴィオラ)
入選 平井美羽(ヴァイオリン)
聴衆賞 水野琴音(ヴァイオリン)
第21回「東京音楽コンクール」 弦楽部門 本選結果
第1位 水野斗希(コントラバス)
第2位 水野琴音(ヴァイオリン)
第3位 栗林衣李(ヴィオラ)
入選 平井美羽(ヴァイオリン)
聴衆賞 水野琴音(ヴァイオリン)
NHK交響楽団は、2022年9月に3年間の任期で首席指揮者に就任したファビオ・ルイージとの契約をこのたび3年延長し、2028年8月までとした。
ァビオ・ルイージは今後、2023年12月のNHK交響楽団第2000回定期公演で、マーラー《交響曲第8番「一千人の交響曲」》を演奏。また2025年5月には、アムステルダムのマーラー音楽祭に招待され、続いてヨーロッパ各地での公演を予定している。
2026年に創立100年を迎えるN響は、今後、数々の記念公演において、ルイージと共に魅力的なプログラムを届けることにしている。
指揮のファビオ・ルイージ(1959年生れ)は、イタリア、ジェノヴァ出身。パガニーニ音楽院およびグラーツ音楽院で学ぶ。1984年グラーツ歌劇場で指揮活動を始め開始。1990年グラーツ交響楽団を創設し、1995年まで芸術監督を務めた。その後、ライプツィヒ放送交響楽団芸術監督、スイス・ロマンド管弦楽団首席指揮者、ウィーン交響楽団首席指揮者、シュターツカペレ・ドレスデン音楽監督、メトロポリタン歌劇場首席指揮者、チューリッヒ歌劇場音楽総監督、ダラス交響楽団音楽監督、デンマーク国立管弦楽団首席指揮者を歴任。 2013年メトロポリタン歌劇場とのワーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」の録音によりグラミー賞を受賞。 2017年デンマーク国立交響楽団首席指揮者、2019年フィレンツェ五月音楽祭音楽監督に就任。2022年9月NHK交響楽団首席指揮者に就任。
第33回「芥川也寸志サントリー作曲賞」(旧名:芥川作曲賞)は、8月26日(土)午後3時から東京・サントリーホールでの演奏会による公開選考の結果、向井 航氏作曲の「ダンシング・クィア オーケストラのための」に決定した。
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【第33回「芥川也寸志サントリー作曲賞」】
向井 航 『ダンシング・クィア』オーケストラのための
<贈賞理由>
既存の作品とは異なる提示に作曲家の生き様が現われ、そのアクチュアリティのある表現が高く評価された。
<略歴>
向井 航は、1993年生まれ。東京藝術大学音楽学部作曲科を首席卒業後、渡独。受賞歴に安宅賞、クロアチア国際作曲コンクール優勝、メンデルスゾーン全音楽大学コンクール独連邦大統領賞、日本音楽コンクール作曲部門第2位及び岩谷賞、第27回芥川作曲賞最終候補など。現在アントンブルックナー私立大学博士研究員。
ビオラ奏者の土屋邦雄が8月20日、がんのためベルリンで死去した。享年89歳。
土屋邦雄は、東京府出身。東京都立武蔵丘高等学校卒業。東京藝術大学でヴィオラを学ぶ。他に打楽器、指揮法、管弦楽法を学ぶ。大学卒業と同時に東京芸術大学付属高校で教鞭をとる。またNHK交響楽団に首席候補として入団。1956年、渡独。フライブルクの音楽学校でコッホに師事。
1959年、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の試験を受け合格、以後ベルリン・フィルのメンバーとなる。また、ベルリン・バロック・オーケストラの首席奏者、ソリスト、ベルリン・フィル八重奏団等で活躍。2001年、ベルリン・フィルを退団。本拠をベルリンに置きながら、日本で指揮を含めた音楽活動を展開した。
第21回「東京音楽コンクール」 木管部門 本選結果
第1位 保崎佑(ファゴット)
第2位 河野星(ファゴット)
第3位 永留泰斗(フルート)
保坂静伶奈(オーボエ)
入選 米田優梨(フルート)
藤本茉奈美(オーボエ)
聴衆賞 保崎佑(ファゴット)
ピティナ・ピアノコンペティション(主催:一般社団法人全日本ピアノ指導者協会<ピティナ>)が、8月21日(月)、サントリーホールで行われ、鈴木愛美が特級グランプリを獲得した。
鈴木愛美は、2002年大阪府生まれ。4歳よりピアノを始める。大阪府立夕陽丘高等学校音楽科を経て、東京音楽大学器楽専攻(ピアノ演奏家コース)に給費奨学生として入学。現在4年在学中。第27回フッペル鳥栖ピアノコンクールフッペル部門第1位。第32回宝塚ベガ音楽コンクール・ピアノ部門第4位。ピティナ・ピアノコンペティション全国大会において、第36回C級入選、第42回F級ベスト17賞受賞。第17回”万里の長城杯”国際音楽コンクールピアノ部門中学生の部第1位。2020年度より毎年 「東京音楽大学ピアノ演奏会~ピアノ演奏家コース成績優秀者による~」に出演。浜松国際ピアノアカデミー2023に参加。これまでに、稲垣千賀子、佐藤美秋、石井理恵、仲田みずほ、石井克典の各氏に師事。
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特級グランプリ 鈴木愛美
銀賞 三井柚乃
銅賞 神原雅治
入賞 嘉屋翔太
聴衆賞 1位 鈴木愛美
2位 三井柚乃
3位 嘉屋翔太
4位 神原雅治
サポーター賞 1位 塩﨑基央
2位 小野寺拓真
3位 鈴木愛美
4位 嘉屋翔太
5位 小野田有紗
6位 平間今日志郎
7位 神原雅治
イタリアの名ソプラノ歌手のレナータ・スコットが8月16日、死去した。享年89歳。
レナータ・スコットは、イタリア、サヴォナ出身。1952年のクリスマス・イヴに、ミラノのテアトロ・ヌオーヴォにおいて、ヴェルディ「椿姫」のヴィオレッタ役で18歳でオペラ界にデビューを果たす。
1957年、マリア・カラスの代役として舞台に立ち、23歳でスコットは世界の檜舞台に躍り出ることになった。
1965年、プッチーニ「蝶々夫人」のタイトルロールを歌ってメトロポリタン歌劇場にデビュー。蝶々さん役はスコットの十八番の一つであり、ジョン・バルビローリとの共演による「蝶々夫人」全曲のEMIへの名録音は有名である。
スコットは、ベルカント唱法の正統な伝統を受け継ぐオペラ歌手として、歌唱力に加えて美貌と演劇力によっても幅広く称賛された。
スコットはレパートリーが幅広く、蝶々さん役のほかに、「椿姫」のヴィオレッタ、「愛の妙薬」のアディーナ、「ラ・ボエーム」のミミ、プッチーニ「三部作」のすべてのヒロイン、リッカルド・ザンドナーイ「フランチェスカ・ダ・リミニ」のフランチェスカなどを得意としていた。
近年では、1992年に「ばらの騎士」における元帥夫人を、1995年には「パルジファル」のクンドリーを演じており、そのほかに「エレクトラ」におけるクリュテムネストラを演じ、プーランクの一人オペラ「人の声」にも取り組むなどイタリア・オペラ以外の作品にも取り組んだ。
2002年をもって舞台から引退した以後、舞台監督に加えて、イタリアやニューヨークに設立したオペラ学校で教鞭を執っていた。
指揮者の飯守泰次郎が8月15日、急性心不全のため東京都内で死去した。享年82歳。
飯守泰次郎は、旧満州・新京生まれ。桐朋学園短期大学指揮科卒業。斎藤秀雄に師事。アメリカ留学中に「ミトロプーロス国際指揮者コンクール」」入賞。のちに「カラヤン国際指揮者コンクール」入賞。
ドイツでの活動が長く、バイロイト音楽祭の音楽助手を務め、マンハイム、レーゲンスブルクなど各地の歌劇場で活動。オランダ・エンスヘデ市立音楽院オーケストラ顧問を務めた。
日本国内では1972年から1976年まで読売日本交響楽団指揮者、1993年から1998年まで、名古屋フィルハーモニー交響楽団常任指揮者。1997年より東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団常任指揮者(2012年4月から桂冠名誉指揮者)。2001年より関西フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者、2011年より同楽団桂冠名誉指揮者。2018年より2023年まで仙台フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者。2012年から新国立劇場芸術参与、2014年から同芸術監督(いずれもオペラ部門)に就任。
1973年「芸術選奨」新人賞、2000年度第32回「サントリー音楽賞」、2003年度第54回「芸術選奨」文部科学大臣賞、2004年秋に紫綬褒章、2010年旭日小綬章、2013年日本芸術院賞を受賞(章)。2008年大阪市市民表彰。2012年文化功労者。2015年、第56回「毎日芸術賞受賞」。
第4回「Shigeru Kawai 国際ピアノコンクール」のファイナルの審査が8月4日、渋谷区総合文化センター大和田さくらホール(東京)で行われれ、ニコラス・ジャコメリ(イタリア)が優勝した。
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第1位 ニコラス・ジャコメリ(イタリア)
第2位 ガオ ミャオ(中国)
佐川 和冴(日本)
第4位 キム ジヨン(韓国)
第5位 竹田 理琴乃(日本)
第6位 今井 理子(日本)
聴衆賞 佐川 和冴(日本)
同コンクールは、これまで毎年開催されていたが、パンデミックの影響により、延期を余儀なくされ、2023年に4年ぶりの開催となった。
「Shigeru Kawai 国際ピアノコンクール(SKIPC)」は、河合楽器製作所の創立90周年を記念して2017年に創設されたコンクールで、次世代を担うピアニストの発掘・育成、国際交流の推進並びに世界の音楽文化の振興を目的としている。このコンクールには、①全ての審査会で Shigeru Kawaiグランドピアノを使用②ファイナルの課題曲が「2台ピアノによるピアノ協奏曲」―の二つの特色がある。