クラシック音楽 ニュース


バックナンバー 2013年 4月

2013年4月30日

◆世界的名チェリストのヤーノシュ・シュタルケルが死去(享年88歳)


 

 世界的チェリストのヤーノシュ・シュタルケルが死去した。享年88歳。

 ヤーノシュ・シュタルケルは、1924年、ハンガリー・ブダペストに生まれる。1948年、米国に移住し、ダラス交響楽団の首席チェリストに就任。翌1949年にはフリッツ・ライナーの招きを受けて、メトロポリタン歌劇場管弦楽団の首席チェリストに就任。

 1953年、ライナーがシカゴ交響楽団に移るのに伴って移籍し、1958年まで在籍した後、インディアナ大学の教授に就任した。

 独奏者となってから、シュタルケルは、大手レーベルにコダーイ、バルトークといった近代作品やバッハを録音し、高い評価を得ていた。

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2013年4月29日

◆世界的ヴィオラ奏者の今井信子、旭日小綬章を受賞


 世界的ヴィオラ奏者の今井信子が、旭日小綬章を受賞した。

今井信子は東京都出身。桐朋学園大学でヴァイオリンを学ぶ。以後、ヴィオラ奏者に転向し、ジュリアード音楽院でワルター・トランプラーにヴィオラを師事。1967年にミュンヘン国際音楽コンクール、1968年にジュネーブ国際音楽コンクールで最高位に入賞。1978年にヨーロッパに渡り、ソリストとして活動。

1992年からは東京でヴィオラの教育的音楽祭「ヴィオラスペース」を開催し、後進の指導に取り組む。1995年モービル音楽賞、1996年毎日芸術賞、サントリー音楽賞を受賞。現在はジュネーヴ音楽院とアムステルダム音楽院の教授を務めながら、各国で演奏活動を行っている。

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2013年4月28日

◆音楽評論家の渡辺 裕、紫綬褒章受章


 音楽評論家で東京大学人文社会系研究科(文化資源学)教授の渡辺 裕(59歳)が、紫綬褒章を受章した。

 これまで、1989年サントリー学芸賞(「聴衆の誕生-ポストモダン時代の音楽文化」)、1990年音楽執筆者協議会(現ミュージック・ペンクラブ・ジャパン)クラシック部門新人賞(「文化史のなかのマーラー」)、2003年芸術選奨新人賞受賞(「日本文化 モダン・ラプソディ」)、2011年芸術選奨文部科学大臣賞(「歌う国民」)を受賞している。

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2013年4月18日

◆第39回日本ショパン協会賞、辻井伸行と福間洸太朗が受賞


 

第39回日本ショパン協会賞(2012年度)は、辻井伸行と福間洸太朗に決定した。

 日本ショパン協会賞は、各年におけるピアノ演奏会で、フレデリック・ショパン作品に、特に優れた演奏を示したピアニストに贈られる。

 第39回日本ショパン協会賞は、その演奏や将来性が検討された結果、辻井伸行と福間洸太朗に授与されることが決定した。

 授賞式は、6月1日(土)東京・表参道のカワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」において、日本ショパン協会主催「ショパン・フェスティバル2013 in 表参道」の最終日に行われる。

 なお、一度に2名の受賞は第4回(1977年度)、第24回(1997年度)、第30回(2003年度)に次いで、4度目。

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2013年4月18日

◆日本室内楽振興財団、「第8回大阪国際室内楽コンクール&フェスタ」の開催概要を発表


 日本室内楽振興財団は、第8回大阪国際室内楽コンクール&フェスタの開催概要を次の通り発表した。

<演奏部門>

第1部門:弦楽四重奏(二つのヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ)
第2部門:ピアノ三重奏(ピアノ・ヴァイオリン・チェロ)及びピアノ四重奏(ピアノ・ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ)
フェスタ:2人から6人までの編成で演奏される室内楽団。楽器の組合せは自由。

<日程>

第1部門 1次予選 2014年 5月13日(火)
      2次予選      5月15日(木)
      本選         5月19日(月)
第2部門 1次予選 2014年 5月14日(水)
      2次予選      5月16日(金)
      本選         5月19日(月)
フェスタ  予選   2014年 5月17日(土)
                  5月18日(日)
      本選         5月20日(火)
表彰式        2014年 5月20日(火)
披露演奏会     2014年 5月21日(水)

<会場>

いずみホール(大阪市中央区)

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2013年4月15日

◆英国の名指揮者、コリン・デイビス死去(享年85歳)


 

 英国の名指揮者、コリン・デイビスが14日、死去した。享年85歳。

1971年から1986年まで、コヴェント・ガーデン王立歌劇場の首席指揮者。さらにボストン交響楽団の首席客演指揮者も務め、1977年には英国人指揮者として初めてバイロイト音楽祭に出演した。

1980年にナイトに叙される。1995年、ロンドン交響楽団の首席指揮者、2007年年からは同楽団総裁を務めていた。モーツァルトのオペラを得意としたほか、ベルリオーズやティペット、シベリウスの演奏でも知られた。

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2013年4月12日

◆日本音楽コンクール、予選、本選の日程を発表


 2013年度(第82回)日本音楽コンクール(主催:毎日新聞社/NHK)は、予選、本選の日程を次の通り発表した。

【予選】

<会場>トッパンホール

8月24日(土)~9月28日(土)

【本選】

<会場>東京オペラシティ コンサートホール

ピアノ    10月26日(土)

バイオリン 10月27日(日)

声楽     10月28日(月)

オーボエ  10月29日(火)

作曲     10月30日(水)

フルート   10月31日(木)

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2013年4月10日

◆大阪の音楽の殿堂、フェスティバルホール(大阪・中之島)が4月10日、開業


 建て替えのため休館していた大阪の音楽の殿堂、フェスティバルホール(大阪・中之島)が4月10日、開業した。これにより大阪国際フェスティバルが5年ぶりに再開した。

初日を飾ったのは、イタリアから来日したフェニーチェ歌劇場によるガラ・コンサート。

この後、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団などの公演が26日まで続く。

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2013年4月08日

◆NHK交響楽団、第16回(2012年)「最も心に残ったN響コンサート& ソリスト」を発表


 NHK交響楽団は、今回で16 回目を迎える「最も心に残ったN響コンサート& ソリスト」を発表した。これは、2012 年1月~12月に行われた定期公演を、会場や放送で聴いたファンによる投票(450を超える票)を集計したもの。同時に「招聘してほしい指揮者 ベスト5」「招聘してほしいソリスト ベスト5」も発表した。

【最も心に残ったN響コンサート2012】

第1位 12 月Cプロ 第1743 回、12月7、8 日
シャルル・デュトワ(指揮)
ルイ・ロルティ(ピアノ)
ベルリオーズ/序曲「ローマの謝肉祭」
リスト/ピアノ協奏曲 第2 番 イ長調
レスピーギ/ 交響詩「ローマの祭り」「ローマの噴水」「ローマの松」

第2位 10月Cプロ 第1737 回、10月19、20日
ロリン・マゼール (指揮)
ワーグナー(マゼール編)/言葉のない「指環」〜ニーベルングの指環 管弦楽曲集

第3位 12月Aプロ 第1742 回、12月1、2日
シャルル・デュトワ( 指揮)
アンナ・クリスティ、ディアナ・アクセンティ、エドガラス・モントヴィダス、デーヴィッド・ウィルソン・ジョンソン、青山 貴、ジョナサン・レマル、エロディ・メシェン、村上公太、畠山 茂、エレーヌ・エブラー、天羽明惠、二期会合唱団、NHK東京児童合唱団
ストラヴィンスキー/歌劇「夜鳴きうぐいす」(演奏会形式)
ラヴェル/歌劇「こどもと魔法」(演奏会形式)

第4位 12 月Bプロ 第1744 回、12 月12、13 日
シャルル・デュトワ( 指揮)
柿堺 香(尺八)
中村鶴城(琵琶)
ヴァディム・レーピン(ヴァイオリン)
武満 徹/ノヴェンバー・ステップス(1967)
シベリウス/ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
ストラヴィンスキー/バレエ音楽「春の祭典」

第5位 10 月Bプロ 第1738 回、10 月24、25 日
ロリン・マゼール( 指揮)
ダニエル・オッテンザマー(クラリネット)
モーツァルト/交響曲 第38 番 ニ長調 K.504「プラハ」
ウェーバー/クラリネット協奏曲 第2 番 変ホ長調 作品74
ラヴェル/スペイン狂詩曲
ラヴェル/ボレロ

第6 位 11月 Aプロ、11 月10、11 日
エド・デ・ワールト(指揮)
堀 正文(ヴァイオリン)、エヴァ・マリア・ウェストブレーク(ジークリンデ)、フランク・ファン・ア
ーケン(ジークムント)、エリック・ハルフヴァルソン(フンディング)
武満 徹/遠い呼び声の彼方へ!
武満 徹/ ノスタルジア〜アンドレイ・タルコフスキーの追憶に
ワーグナー/ 楽劇「ワルキューレ」第1 幕(演奏会形式)

第7位 9 月 Aプロ、9 月15、16 日
アンドレ・プレヴィン(指揮)
マーラー/交響曲 第9 番

第8 位 10月 Aプロ、10 月13、14 日
ロリン・マゼール(指揮)
ライナー・キュッヒル(ヴァイオリン)
チャイコフスキー/組曲 第3 番
グラズノフ/ヴァイオリン協奏曲

第9 位 6月 Aプロ、6 月9、10 日
ウラディーミル・アシュケナージ(指揮)
ラデク・バボラーク(ホルン)
リムスキー・コルサコフ/ 組曲「サルタン皇帝の物語」
グリエール/ホルン協奏曲
チャイコフスキー/交響曲 第4 番

第10 位 9月 Cプロ、9 月21、22 日
レナード・スラットキン(指揮)
リャードフ/ 8 つのロシア民謡
ショスタコーヴィチ/ 交響曲 第7 番「レニングラード」

【最も心に残ったソリスト2012】

第1位 ラデク・バボラーク(ホルン)
6月Aプロ 第1730 回|6月9、10日
グリエール/ホルン協奏曲 変ロ長調 作品91(1950)

第2位 デニス・マツーエフ(ピアノ)
2 月C プロ 第1722 回| 2 月17、18 日
チャイコフスキー/
ピアノ協奏曲 第1 番 変ロ短調 作品23

第3位 ダニエル・オッテンザマー(クラリネット)
10 月B プロ 第1738 回| 10 月24、25 日
ウェーバー/クラリネット協奏曲 第2 番 変ホ長調 作品74

第4位 ヴァディム・レーピン(ヴァイオリン)
12 月B プロ 第1744 回| 12 月12、13 日
シベリウス/ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47

第5位 ジャニーヌ・ヤンセン(ヴァイオリン)
11 月B プロ 第1741 回| 11 月21、22 日
ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲 第1 番 ト短調 作品26

【招聘してほしい指揮者 ベスト5】

1 ロリン・マゼール
2 ヘルベルト・ブロムシュテット
3 シャルル・デュトワ
 エサ・ペッカ・サロネン
4 クリスティアン・ティーレマン
5 グスターボ・ドゥダメル

【招聘してほしいソリスト ベスト5】

1 マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
 ヒラリー・ハーン(ヴァイオリン)
2 アンネ・ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)
3 内田光子(ピアノ)
4 レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ)
 イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)
5 五嶋みどり(ヴァイオリン)

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2013年4月02日

◆指揮者の小松一彦が死去(享年65歳)


 

 指揮者の小松一彦が3月30日死去した(享年65歳)。

 小松一彦は、桐朋学園大学指揮科卒業後、札幌交響楽団専属指揮者(1988年 – 1992年)として活躍。その後、サンクトペテルブルク交響楽団やプラハ交響楽団、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団等の常任客演指揮者を務めた。

 レパートリーは幅広く、特に、日本人作曲家の先駆者の一人である貴志康一(1909年―1937年)の作品の発掘に取り組んだことで知られる。

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