2013年3月29日
永年にわたりウィーン・フィルのフルート首席奏者を務めたウォルフガング・シュルツが死去した(享年67歳)。
ウォルフガング・シュルツは、オーストリアのフルート演奏家。ウィーン国立音楽大学で学ぶ。フルートをハンス・レズニチェック、オーレル・ニコレなどに師事。
1970年、ウィーンフィルに入団し、フルートの首席奏者を長年務めた。度々来日し、日本でのファンも多かった。
永年にわたりウィーン・フィルのフルート首席奏者を務めたウォルフガング・シュルツが死去した(享年67歳)。
ウォルフガング・シュルツは、オーストリアのフルート演奏家。ウィーン国立音楽大学で学ぶ。フルートをハンス・レズニチェック、オーレル・ニコレなどに師事。
1970年、ウィーンフィルに入団し、フルートの首席奏者を長年務めた。度々来日し、日本でのファンも多かった。
指揮者の山田和樹が、2014年4月より東京混声合唱団音楽監督に就任することになった。
山田和樹と東京混声合唱団は、2004年4月に初共演以来、委嘱作品初演を含む定期演奏会から青少年を対象とした芸術鑑賞公演に至るまで約200回の公演で共演をし、東京混声合唱団とのCDもこれまでに9枚リリースしている。
その間、東京混声合唱団の指揮者陣の一人として2005年より東京混声合唱団コンダクター・イン・レジデンス、2010年より東京混声合唱団レジデンシャル・コンダクターとして演奏活動を行ってきた。
2014年度には「東京混声合唱団音楽監督就任記念演奏会」の開催が予定されている。
ミューザ川崎シンフォニーホールは、東日本大震災から約2年が経過し、このほどリニューアルオープンを迎えることとなった。4月1日午後2時から行われる「リニューアルオープン式典」に続き、7日午後3時からは、「MUZAリニューアル・オープン・コンサート」が次の通り開催される。
東日本大震災において、同ホールは大きな被害を受け、大幅な改修のためこれまで一切の公演を中止してきた。この間、同ホールを本拠地とする東京交響楽団などの公演は、川崎市内のホールにおいて開催してきた。
今回、改修作業の完了に伴い、4月1日から再スタートすることになったもの。
【リニューアルオープン式典】
日時:4月1日午後2時
第1部<式典> 川崎市長挨拶 オルガン独奏、ヴァイオリンとピアノによる演奏 他
第2部<演奏> ラヴェル:スペイン狂詩曲
指揮:ユベール・スダーン
管弦楽:東京交響楽団
オルガン:松居直美
ヴァイオリン:大谷康子
ピアノ:小川典子
司会:山田美也子
【MUZAリニューアル・オープン・コンサート】
日時:4月7日午後3時
ブルックナー:交響曲第9番 (ノヴァーク版)
:テ・デウム
指揮:ユベール・スダーン
管弦楽:東京交響楽団
ソプラノ:サビーナ・フォン・ヴァルター
メゾ・ソプラノ:白井光子
テノール:チャールズ・キム
バス:パトリック・シンパー
合唱:東響コーラス
第23回出光音楽賞は、ヴァイオリンの黒川 侑、テノールの西村 悟、ファゴットの福士マリ子の3人に決定した。
「出光音楽賞」は、原則として30歳以下の新進の音楽家を顕彰する出光興産主催の音楽賞。選考の結果、第23回「出光音楽賞」受賞者3名が決定した。受賞者にはそれぞれ賞状ならびに賞金300万円が贈られる。なお、年内中に、授賞式と受賞者による「出光音楽賞受賞者ガラコンサート」(日時・会場未定)が開催され、この模様はテレビ朝日系で全国放送される予定。
ヴァイオリンの黒川 侑(22歳)は、2006年、第75回日本音楽コンクール第1位、岩谷賞(聴衆賞)、併せてレウカディア賞・鷲見賞・黒柳賞受賞。第16回国際音楽祭ヤング・プラハに招待され、チェコ各地でリサイタルの他、ファイナルコンサート(ドヴォルザークホール)で、プラハ室内交響楽団とメンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲を共演し、音楽祭の名誉総裁でもあるヴァイオリニスト、ヨゼフ・スーク氏に絶賛される。また、室内楽の分野にも活動の場を広げている。ウィーン留学を経て現在ブリュッセル王立音楽院修士課程に在籍し、堀米 ゆず子氏のもと、勉強にも真摯に取り組みながら、着実に演奏活動を行っている。2002年倉敷市芸術文化奨励章、2003年第3回岡山芸術文化賞グランプリ、2010年京都府文化賞奨励賞、2012年第32回音楽クリティック・クラブ賞奨励賞を受賞。
テノールの西村 悟(31歳)は、日本大学芸術学部音楽学科声楽コース首席卒業。東京藝術大学大学院音楽研究科オペラ専攻修了。イタリア、ボローニャ国立音楽院へ1年間留学。文化庁新進芸術家海外派遣員としてイタリア、ヴェローナへ留学。第36回イタリア声楽コンコルソミラノ大賞(第1位)受賞。第23回イズマエーレ・ヴォルトリーニ国際オペラコンクール入選。第7回千葉市芸術文化新人賞受賞。第26回イズマエーレ・ヴォルトリーニ国際オペラコンクール第2位受賞。第17回リッカルド・ザンドナーイ国際声楽コンクール第2位、審査委員長特別賞受賞。第80回日本音楽コンクール(オペラアリア)第1位、岩谷賞(聴衆賞)受賞。平成25年度五島記念文化賞オペラ部門オペラ新人賞受賞。
ファゴットの福士マリ子(26歳)は、2009 年東京藝術大学をアカンサス音楽賞を受賞して首席で卒業。卒業時に皇居内桃華楽堂において御前演奏を行う。JTが育てるアンサンブルシリーズ等出演。第7 回津山国際総合音楽祭ダブルリードコンクール入賞。第27 回日本管打楽器コンクールファゴット部門第1 位。併せて特別大賞ならびに内閣総理大臣賞、文部科学大臣賞、東京都知事賞、東京ニューシティ管弦楽団特別賞を受賞。2011 年1 月に東京ニューシティ管弦楽団と日本初演となるロッシーニのファゴット協奏曲を共演。アフィニス夏の音楽祭、サイトウキネン・フェスティバル「兵士の物語」等に参加。現在、東京交響楽団ファゴット奏者。洗足学園音楽大学非常勤講師。
第12回(2012年度)佐治敬三賞は、「kuniko plays reich in Kyoto」(パーカッショニストの加藤訓子)および「Sep.5 2012 Thanks to John Cage」(笙の宮田まゆみ)の公演に決定した。賞金は200万円(今回は同時受賞につき各100万円が贈られる)。
佐治敬三賞は、サントリー芸術財団が、わが国で実施された音楽を主体とする公演の中から、チャレンジ精神に満ちた企画でかつ公演成果の水準の高いすぐれた公演に贈るもの。
<公演概要>
名称: 音楽と市民の広場40 Music Room vol.10
「kuniko plays reich in Kyoto」
日時: 2012年3月18日(日)15:00」
会場: 京都芸術センター 講堂」
曲目: グルジアンソング(加藤訓子編)
ヤニス・クセナキス:ルボン〔a,b〕
スティーヴ・ライヒ: エレクトリック・カウンターポイント(加藤訓子編)
ヴァーモント・カウンターポイント(加藤訓子編)
アルメニアソング(加藤訓子編)
スティーヴ・ライヒ:シックスマリンバ・カウンターポイント(加藤訓子編)
ハイウェル・ディヴィス:パール・グラウンド」
構成・出演:加藤訓子
音響空間デザイン:深田晃
アフタートークゲスト:山中透(作曲家、プロデューサー、DJ)
主催: 京都芸術センター
<公演概要>
名称: ジョン・ケージ生誕100年没後20年
Sep.5 2012 Thanks to John Cage complete One9
日時:2012年9月5日(水)19:00
会場:サントリーホール ブルーローズ
曲目:ジョン・ケージ One9 全曲
笙独奏:宮田まゆみ
主催:株式会社AMATI
第44回(2012年度)サントリー音楽賞は、メゾソプラノの藤村実穂子に決定した。 賞金は700万円。
贈賞理由は次の通り。
メゾソプラノの藤村実穂子の演奏活動は、2002年のドイツ・バイロイト音楽祭デビューこのかた、欧米のクラシック音楽界において欠かせない存在となった。そのつねに安定した歌唱、とりわけドイツ語の的確なディクションは、ヨーロッパの批評家も脱帽する域に達している。
演奏活動は当該年度(2012年)においても、パリ・シャンゼリゼ劇場におけるワーグナー「パルジファル」のクンドリ役(3月)、ロンドン・コヴェントガーデン歌劇場における同「神々の黄昏」のヴァルトラウテ役(10月)など、その活躍はとどまるところを知らない。
それに加えて、当該年度の日本における演奏活動では、とりわけドイツリートにおける成果が目覚ましい。シューベルト、マーラー、ヴォルフ、R・シュトラウスの歌曲を取り上げたリサイタル(11月、フィリアホール、紀尾井ホール)もさることながら、マーラー「大地の歌」(11月、いずみホール、室内合奏版)が、その白眉と言ってよいだろう。また、マリス・ヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団来日公演のベートーヴェン「交響曲第9番」では、高度なアンサンブル能力をも示している。
藤村実穂子は、東京芸術大学音楽学部声楽科卒業、同大学院修了、ミュンヘン音楽大学大学院留学中にワーグナー・コンクール(バイロイト)で事実上の優勝、マリア・カナルス・コンクール優勝など数々の国際コンクールに入賞。2002年日本人として初めて主役級でバイロイト音楽祭デビューし、「スターが誕生した」などの賞賛を浴びた。以来、9年連続全て主役級で出演。現在、欧米で「現代最高のメゾ」の名を得ている。
今年度の日本芸術院賞に、指揮者の飯守泰次郎が選ばれた。
日本芸術院賞は、芸術の分野で優れた業績を挙げた人に贈られるもので、今回8人の芸術家が受賞したが、音楽・演劇・舞踊の部の「洋楽」において指揮者の飯守泰次郎が選ばれたもの。
授賞式は、7月に行われる。
第25回ミュージック・ペンクラブ音楽賞<クラシック部門>の受賞が次の通り発表された。
■録音・録画作品(外国人アーティスト)
「チェロのための無伴奏作品集/ミクローシュ・ペレーニ」
(ユニバーサルミュージック ECMレーベル UCCE7519)
■録音・録画作品(日本人アーティスト)
「ショスタコーヴィッチ:交響曲第4番/エリアフ・インバル指揮 東京都交響楽団」
(オクタヴィア・レコード EXTONレーベル OVCL00472)
■コンサート・パフォーマンス(外国人アーティスト)
「ベートーヴェン交響曲全曲演奏会/バイエルン放送交響楽団 首席指揮者マリス・ヤンソンス」
(2012年11月26日、27日、30日、12月1日 サントリーホール)
■コンサート・パフォーマンス(日本人アーティスト)
「ショスタコーヴィッチ:交響曲第4番/エリアフ・インバル指揮 東京都交響楽団」
(2012年3月23日)
■ベスト・ニュー・アーティスト
「日下紗矢子(ヴァイオリン)」
■著作出版物
「シェーンベルクの旅路/石田一志著」
■特別賞
「林 光」
文化庁は、平成24年度(第63回)芸術選奨文部科学大臣賞および同新人賞を発表した。音楽部門の大臣賞は、篠崎史子、下野竜也、新人賞は、弥勒忠史に決定した。
<音楽部門> 大臣賞 篠崎史子(ハープ奏者) 「篠崎史子 ハープの個展Ⅶ」の成果
下野竜也(指揮者) オペラ「メデア」他の指揮
新人賞 弥勒忠史(カウンターテナー) 「コンポージアム2011」他における演奏
受賞者には賞状と大臣賞には30万円、新人賞には20万円の賞金が贈られる。
贈呈式は、3月18日(月)午後3時から、如水会館(東京都千代田区)において行う。
NHK交響楽団のヨーロッパ公演の日程・曲目が決まり、次の通り発表された。
NHK交響楽団のヨーロッパでの公演は、2005年以来8年ぶりとなる。今回は、名誉音楽監督シャルル・デュトワの指揮で、4都市4公演を行う。世界の名だたる音楽家・オーケストラが出演することで知られる世界最高峰の音楽祭「ザルツブルク音楽祭」への招聘を受け、初出演するほか、各都市の音楽祭へも参加することになっている。
【出演】
指揮:シャルル・デュトワ
ヴァイオリン:ヴァディム・レーピン
尺八:柿堺 香
琵琶:中村鶴城
ソプラノ:アンナ・プロハスカ
管弦楽:NHK交響楽団
【日時・会場・演奏曲目】
2013年8月24日(土)19:30/グラフェネッグ(オーストリア)
<グラフェネッグ音楽祭>
ウェーバー:歌劇「オイリアンテ」序曲
ラロ:スペイン交響曲
ベルリオーズ:幻想交響曲
2013年8月25日(日)20:00/ザルツブルク(オーストリア)
<ザルツブルク音楽祭>
武満 徹:ノヴェンバー・ステップス
細川俊夫:ソプラノとオーケストラのための「嘆き」(ザルツブルク音楽祭委嘱作品/世界初演)
ベルリオーズ:幻想交響曲
2013年8月27日(火)20:00/ウィースバーデン(ドイツ)
<ラインガウ音楽祭>
ウェーバー:歌劇「オイリアンテ」序曲
ラロ:スペイン交響曲
チャイコフスキー:交響曲第5番
2013年8月29日(木)/メラーノ(イタリア)
ウェーバー:歌劇「オイリアンテ」序曲
ラロ:スペイン交響曲
チャイコフスキー:交響曲第5番