2013年3月22日
第23回出光音楽賞は、ヴァイオリンの黒川 侑、テノールの西村 悟、ファゴットの福士マリ子の3人に決定した。
「出光音楽賞」は、原則として30歳以下の新進の音楽家を顕彰する出光興産主催の音楽賞。選考の結果、第23回「出光音楽賞」受賞者3名が決定した。受賞者にはそれぞれ賞状ならびに賞金300万円が贈られる。なお、年内中に、授賞式と受賞者による「出光音楽賞受賞者ガラコンサート」(日時・会場未定)が開催され、この模様はテレビ朝日系で全国放送される予定。
ヴァイオリンの黒川 侑(22歳)は、2006年、第75回日本音楽コンクール第1位、岩谷賞(聴衆賞)、併せてレウカディア賞・鷲見賞・黒柳賞受賞。第16回国際音楽祭ヤング・プラハに招待され、チェコ各地でリサイタルの他、ファイナルコンサート(ドヴォルザークホール)で、プラハ室内交響楽団とメンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲を共演し、音楽祭の名誉総裁でもあるヴァイオリニスト、ヨゼフ・スーク氏に絶賛される。また、室内楽の分野にも活動の場を広げている。ウィーン留学を経て現在ブリュッセル王立音楽院修士課程に在籍し、堀米 ゆず子氏のもと、勉強にも真摯に取り組みながら、着実に演奏活動を行っている。2002年倉敷市芸術文化奨励章、2003年第3回岡山芸術文化賞グランプリ、2010年京都府文化賞奨励賞、2012年第32回音楽クリティック・クラブ賞奨励賞を受賞。
テノールの西村 悟(31歳)は、日本大学芸術学部音楽学科声楽コース首席卒業。東京藝術大学大学院音楽研究科オペラ専攻修了。イタリア、ボローニャ国立音楽院へ1年間留学。文化庁新進芸術家海外派遣員としてイタリア、ヴェローナへ留学。第36回イタリア声楽コンコルソミラノ大賞(第1位)受賞。第23回イズマエーレ・ヴォルトリーニ国際オペラコンクール入選。第7回千葉市芸術文化新人賞受賞。第26回イズマエーレ・ヴォルトリーニ国際オペラコンクール第2位受賞。第17回リッカルド・ザンドナーイ国際声楽コンクール第2位、審査委員長特別賞受賞。第80回日本音楽コンクール(オペラアリア)第1位、岩谷賞(聴衆賞)受賞。平成25年度五島記念文化賞オペラ部門オペラ新人賞受賞。
ファゴットの福士マリ子(26歳)は、2009 年東京藝術大学をアカンサス音楽賞を受賞して首席で卒業。卒業時に皇居内桃華楽堂において御前演奏を行う。JTが育てるアンサンブルシリーズ等出演。第7 回津山国際総合音楽祭ダブルリードコンクール入賞。第27 回日本管打楽器コンクールファゴット部門第1 位。併せて特別大賞ならびに内閣総理大臣賞、文部科学大臣賞、東京都知事賞、東京ニューシティ管弦楽団特別賞を受賞。2011 年1 月に東京ニューシティ管弦楽団と日本初演となるロッシーニのファゴット協奏曲を共演。アフィニス夏の音楽祭、サイトウキネン・フェスティバル「兵士の物語」等に参加。現在、東京交響楽団ファゴット奏者。洗足学園音楽大学非常勤講師。