クラシック音楽 ニュース


バックナンバー 2011年 5月

2011年5月31日

◆エンタテインメント情報誌「ぴあ」、7月21日発売号をもって休刊


 ぴあは、エンタテインメント情報誌「ぴあ」(首都圏版)を、7月21日発売号をもって休刊する。

 1972年7月に創刊し、39年にわたり発行してきた「ぴあ」は、エンタテインメント情報誌の”草分け”として、映画・演劇・音楽・美術・スポーツ等のイベント開催スケジュールやチケット発売情報を提供してきた。

 創刊来、「ぴあ」は時代の変化とともに多様化する読者のニーズに応えるために、発行サイクルや誌面内容の変更を繰り返してきた。

 現在、ぴあ社のエンタテインメント情報は、その他の出版物、チケット販売、インターネットサービス等、ぴあ社のあらゆるサービスを生み出す源泉となっており、今日の事業展開において欠かすことのできないコンテンツとなっている。

 この度ぴあ社は、成熟化するデジタルネットワーク社会に相応しい情報提供のあり方を見据え、情報誌としての「ぴあ」は時代の役割を十分に全うしたと判断。ぴあ社がぴあ社としてさらに進化していくために、2011年7月21日の発行をもって同誌を休刊することを決定したもの。

 今後はぴあ社のエンタテインメント情報をベースとしたサービスのさらなる強化を図るとともに、同社では新たなメディア・コンテンツの開発に努めることにしている。

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2011年5月24日

◆「ブカレスト国立歌劇場」が急遽来日中止


 

 2011年7月12日(東京文化会館)・15日(神奈川県民ホール)に予定していた「ブカレスト国立歌劇場」のビゼー:歌劇「カルメン」の日本公演が、東日本大震災ならびにこれに伴う福島第一原子力発電所の事故の影響を受け、来日が中止となった。

 それに伴い、同歌劇場の日本全国ツアーの各公演も中止された。

 「ブカレスト国立歌劇場」は、ルーマニアが世界に誇るオペラの殿堂として知られるが、今回、“総勢150名完全引越し公演!”と銘打ち、12年ぶりに来日公演を予定していた。初来日は1999年で、ソリストにアグネス・バルツァを迎え、全国で20公演を行い好評を博した。

 同劇場は1921年に設立。これまでワインガルトナーやエネスコ、チェビリダッケなど伝説的な巨匠が登場してルーマニア屈指の歌劇場と知られ、アルマ・グルック(ソプラノ)、ヨーゼフ・シュミット(テノール)、イレアナ・コトルバシュ(ソプラノ)、アンジェラ・ゲオルギュー(ソプラノ)など、国際的スター歌手を数多く輩出している。

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2011年5月22日

◆札響、「50周年記念ヨーロッパツアー」をスタート


 札幌交響楽団は、2011年5月22日から5月26日までの公演予定で、「50周年記念ヨーロッパツアー」をスタートさせた。指揮は尾高忠明(札響音楽監督)、ヴァイオリンは諏訪内晶子。

 「ミュンヘン公演」 5月22 日(日)/「ロンドンLondon公演」  5月23 日(月)

 「イタリア・サレルノSalerno公演」 5月25 日(水)/「ミラノMilan公演」5月26 日(木)
 
 「デュッセルドルフDüsseldorf公演」 5月27 日(金)

 札幌交響楽団は1961年発足。北海道唯一のプロ・オーケストラとして「札響」の愛称で長く親しまれ、2011年には創立50年を迎えた。

 現在、音楽監督・尾高忠明、正指揮者・高関健、首席客演指揮者・ラドミル・エリシュカという指揮者陣で、人気を集めている。

 現在団員数は、3人のコンサートマスターを含めて75名。

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2011年5月19日

大阪交響楽団、常任指揮者に寺岡清高氏が就任


 

 大阪交響楽団は、常任指揮者に寺岡清高氏が就任したと発表した。

 寺岡氏は、早稲田大学第一文学部を卒業、桐朋学園大学を経て、ウィーン国立音楽大学等で研鑽を積み、1996年プロコフィエフ国際指揮者コンクール第3位、2000年ミトロプーロス国際指揮者コンクールに優勝。

 ヨーロッパ各国のオーケストラへ客演し、日本では2001年に大阪交響楽団を指揮してデビューした。

 2004年1月、大阪交響楽団正指揮者に就任。同氏の企画・指揮による定期演奏会「ベートーヴェンと世紀末ウィーンの知られざる交響曲1~4」はその意欲的なプログラムと真摯な音楽への取り組みが高く評価された。

 2010年度には2つの新企画、「ブラームス探訪 全3回」、「マーラーの歌曲とベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲 全3回」もスタート。今、最も注目を浴びている指揮者のひとり。

 任期は2011年4月から5年間。常任指揮者就任記念として、2011年11月1日、「第160回定期演奏会」を開催する。

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2011年5月17日

フランス国立リヨン管弦楽団、急遽来日が中止


 

 KAJIMOTO(梶本音楽事務所)は、2011年6月13日にサントリーホールで公演を予定していたフランス国立リヨン管弦楽団が、東日本大震災による原発事故の現状を危惧したオーケストラの判断により、急遽来日が中止となったと発表した。

 震災から1ヵ月ほどたった4月中旬、フランス外務省から出された日本への渡航自粛勧告(1週間後に解除)により、団員の多くに不安が高まった。それに伴い同社からは、在日フランス大使館、在仏日本大使館、リヨン市に対して協力の働きかけを行った。

 リヨン市長は全団員に手紙を書き、オーケストラ・ディレクターは個別に電話をかけるなど、ツアー成立を堅持するため様々な方法を試み、また同社もオーケストラおよび、音楽監督である指揮者の準・メルクルと連絡を緊密にとり、編成を小さくしてでもツアーを行う、プログラムを負担の少ないものに変更するなど、あらゆる方法を模索・提案した。

 しかし最終的にオーケストラより、「残念ながら日本ツアーを断念せざるを得ない」という意思決定の連絡があり、同社としても来日中止を受け入れたもの。

 チケットの払戻しは、2011年5月18日~6月20日、購入したプレイガイドまで。

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