2011年5月24日
2011年7月12日(東京文化会館)・15日(神奈川県民ホール)に予定していた「ブカレスト国立歌劇場」のビゼー:歌劇「カルメン」の日本公演が、東日本大震災ならびにこれに伴う福島第一原子力発電所の事故の影響を受け、来日が中止となった。
それに伴い、同歌劇場の日本全国ツアーの各公演も中止された。
「ブカレスト国立歌劇場」は、ルーマニアが世界に誇るオペラの殿堂として知られるが、今回、“総勢150名完全引越し公演!”と銘打ち、12年ぶりに来日公演を予定していた。初来日は1999年で、ソリストにアグネス・バルツァを迎え、全国で20公演を行い好評を博した。
同劇場は1921年に設立。これまでワインガルトナーやエネスコ、チェビリダッケなど伝説的な巨匠が登場してルーマニア屈指の歌劇場と知られ、アルマ・グルック(ソプラノ)、ヨーゼフ・シュミット(テノール)、イレアナ・コトルバシュ(ソプラノ)、アンジェラ・ゲオルギュー(ソプラノ)など、国際的スター歌手を数多く輩出している。