2023年8月16日
指揮者の飯守泰次郎が8月15日、急性心不全のため東京都内で死去した。享年82歳。
飯守泰次郎は、旧満州・新京生まれ。桐朋学園短期大学指揮科卒業。斎藤秀雄に師事。アメリカ留学中に「ミトロプーロス国際指揮者コンクール」」入賞。のちに「カラヤン国際指揮者コンクール」入賞。
ドイツでの活動が長く、バイロイト音楽祭の音楽助手を務め、マンハイム、レーゲンスブルクなど各地の歌劇場で活動。オランダ・エンスヘデ市立音楽院オーケストラ顧問を務めた。
日本国内では1972年から1976年まで読売日本交響楽団指揮者、1993年から1998年まで、名古屋フィルハーモニー交響楽団常任指揮者。1997年より東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団常任指揮者(2012年4月から桂冠名誉指揮者)。2001年より関西フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者、2011年より同楽団桂冠名誉指揮者。2018年より2023年まで仙台フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者。2012年から新国立劇場芸術参与、2014年から同芸術監督(いずれもオペラ部門)に就任。
1973年「芸術選奨」新人賞、2000年度第32回「サントリー音楽賞」、2003年度第54回「芸術選奨」文部科学大臣賞、2004年秋に紫綬褒章、2010年旭日小綬章、2013年日本芸術院賞を受賞(章)。2008年大阪市市民表彰。2012年文化功労者。2015年、第56回「毎日芸術賞受賞」。