2025年7月22日
指揮者のロジャー・ノリントンが死去した。享年91歳。
ロジャー・ノリントン(1934年―2025年)は、イギリスの出身。ケンブリッジ大学クレア・カレッジ、王立音楽大学で学ぶ。1960年代テノール歌手として活動し、1962年にシュッツ合唱団(後にロンドン・シュッツ合唱団)を設立。1969年から1984年にかけてケント・オペラの音楽監督を務めた。
1978年に「ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ(LCP)」を設立し、作品が作曲された当時の楽器や奏法を駆使する古楽を追究、その先駆者として知られた。シュトゥットガルト放送交響楽団の首席指揮者になる1997年までLCPの指揮者をつとめた。
その後、独シュツットガルト放送交響楽団の首席指揮者を長く務め、NHK交響楽団にも客演。バロック、古典派、ロマン派音楽の演奏で知られた。