2023年2月21日
フランス出身のピアニストのガブリエル・タッキーノが死去した。享年88歳。
タッキーノは、1934年にフランスのカンヌで生まれた。ニース地方音楽院で学んだのち、12歳でパリ国立高等音楽院に入学。1952年プルミエ・プリ(一等賞)を取り卒業すると同時にパリ楽壇にデビューした。
プーランク唯一の弟子として、師匠プーランクの流れを汲む、古き良きフランス音楽の伝統・解釈を後進に伝えた。
受賞歴は、1953年「ヴィオッティ国際音楽コンクール」第1位、1955年「ジュネーヴ国際音楽コンクール」1位なしの2位、1956年「アルフレード・カゼッラ国際コンクール」第1位など。
コメント/トラックバック投稿 »
2023年2月04日
「青山音楽賞」は、青山音楽記念館設立者でもあり、初代館長でもある青山政次の「音楽を愛する若者たちを応援したい」という理念のもと、創設された顕彰事業。世界へと羽ばたくような素晴らしい音楽家の育成支援を目的とし、毎年1月より12月までに青山音楽記念館「バロックザール」で開催された公演の中から選考し、個人または団体へ授与する。
2022年1月~12月に「バロックザール」で行われた演奏会のうち、「青山音楽賞」にエントリーされた公演の中から次の受賞者選ばれた。
なお、2022年度第32回「青山音楽賞」授賞式は、2023年3月4日(土)に開催予定。
◇
【「新人賞」(2名)】
山根 風仁(ヒストリカル・チェロ)
受賞公演:「山根風仁 J.S.バッハ 無伴奏チェロ組曲 全曲 京都公演」2022年7月21日(木)
若尾 圭良(ヴァイオリン)
受賞公演:「若尾圭良 ヴァイオリンリサイタル ~メニューイン国際コンクール優勝記念 前芸術監督ゴードン・バックを迎えて~」2022年12月2日(金)
◇
【青山賞(2名)】
酒井 健治(作曲)
受賞公演:「酒井健治 個展2022 – Kenji Sakai meets club MoCo」2022年11月12日(土)
入川 舜(ピアノ)
受賞公演:「入川 舜 ピアノリサイタル」2022年12月16日(金)
◇
【バロックザール賞(1組)】
長山恵理子&ミハーイ・ベレッツ(デュオ)
受賞公演:「長山恵理子&ミハーイ・ベレッツ デュオ・リサイタル」2022年11月26日(土)
コメント/トラックバック投稿 »
2023年1月10日
作曲家の松平頼暁が1月9日、肺炎のため死去した。享年91歳。
東京出身。父は作曲家の松平頼則。東京都立大在学中に独学で作曲を始め、1950年代後半から作品を発表し、日本の現代作曲界をリードする存在となった。同時に生物物理学者として立教大理学部で教え、1996年まで教授を務めた。
代表作に「マリンバとオーケストラのためのオシレーション」「ピアノとオーケストラのためのレコレクション」など。近年もオペラ「挑発者たち」などの完成に力を注いだ。1998年紫綬褒章。
コメント/トラックバック投稿 »
2023年1月10日
ダニエル・バレンボイムは、ベルリン国立歌劇場の音楽総監督を辞任した。
辞任の理由は、健康状態が著しく悪化したため。
コメント/トラックバック投稿 »
2023年1月02日
放送日時:1月3日(火) NHK Eテレ/FM/BS8Kで生放送 午後7時~9時
会場:NHKホール(東京都渋谷区神南2-2-1)
歌劇『愛の妙薬』から「人知れぬ涙」(ドニゼッティ)
歌劇『ファウスト』から 宝石の歌(グノー)
歌劇『トゥーランドット』から「誰も寝てはならぬ」(プッチーニ)
歌劇「ウェルテル」から手紙の歌(マスネ)
歌劇「トスカ」から(プッチーニ)
歌劇「ホフマン物語」から(オッフェンバック)
ほか
ソプラノ:石橋栄実 大村博美 小林厚子 砂川涼子 高橋維 中村恵理 森野美咲 森麻季
メゾ・ソプラノ:藤村実穂子 山下牧子
テノール:笛田博昭 福井敬 村上敏明 宮里直樹
バリトン:大西宇宙 上江隼人 髙田智宏
バ ス:妻屋秀和
合 唱:新国立劇場合唱団、二期会合唱団、びわ湖ホール声楽アンサンブル
藤原歌劇団合唱部
管 弦 楽:東京フィルハーモニー交響楽団
指 揮:阪哲朗
司 会:宮本亞門(演出家)、久保田祐佳(NHKアナウンサー)
オペラが描くさまざまな愛のかたち・・・楽しい愛、苦しい愛、家族への愛、友人への愛、祖国への愛を日本を代表するオペラ歌手たちが歌い上げる。オペラの名曲とともに新年を!こうもり、ホフマン物語、トスカ、ナブッコ、シモン・ボッカネグラ、トゥーランドット、ウェルテルなどからアリアと名場面をお届け。
コメント/トラックバック投稿 »
2023年1月02日
ピアニストの反田恭平と小林愛実は、結婚したことをツイッターで明らかにした。
ピアノの反田恭平(1994年生れ)は、札幌市生まれ、東京都育ち。桐朋学園大学音楽学部で学ぶ。2012年「日本音楽コンクール」第1位(男性では史上最年少)、併せて聴衆賞を含む4つの特別賞を受賞。2013年ロシアへ留学。2014年モスクワ音楽院に首席(日本人初の最高得点)で入学。2015年第25回「チッタ・ディ・カントゥ国際ピアノ協奏曲コンクール」(イタリア)優勝。2017年(2016年度)第27回「出光音楽賞 」受賞。2021年第18回「ショパン国際ピアノコンクール」第2位。
ピアノの小林愛実(1995年生まれ)は、山口県宇部市出身。 2005年「全日本学生音楽コンクール」小学生部門で全国優勝。2009年「アジア太平洋国際ショパンピアノコンクール(韓国)」でJr部門優勝。2011年「ショパン国際コンクールin Asia」コンチェルトで金賞を受賞。第5回「福田靖子賞」受賞。2009年サントリーホールにおいてメジャー・デビュー記念コンサートを開催したが、同ホールソロとしては、日本人最年少記録および女性ピアニスト最年少記録。2011年桐朋女子高等学校音楽科に入学。2013年米国カーティス音楽院に留学。2015年第17回「ショパン国際ピアノコンクール」ファイナリスト。2021年第18回「ショパン国際ピアノコンクール」第4位。
コメント/トラックバック投稿 »
2022年12月31日
放送日時:NHKEテレ 1月1日(日) 午後7時~10時
指揮:ウェルザー・メスト
管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
合唱:ウィーン少年合唱団/ウィーン少女合唱団
ゲスト:反田恭平
ヴィルフリート和樹ヘーデンボルク
アナウンサー:赤木野々花
指揮は地元オーストリア出身のフランツ・ウェルザー・メスト。驚きのプログラム!ニューイヤー初登場の曲が満載!知られざる名曲も。ウィーン少年合唱団に加え初出演のウィーン少女合唱団が登場。華麗なバレエ映像もお楽しみに。反田恭平が語る“音楽の都”ウィーンの魅力。ウィーン・フィル楽団員のヘーデンボルク和樹による徹底解説&コンサートの聴きどころ。
コメント/トラックバック投稿 »
2022年12月31日
ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 作品125「合唱つき」(作曲)
指揮:井上道義
管弦楽:NHK交響楽団
ソプラノ:クリスティーナ・ランツハマー
メゾ・ソプラノ:藤村実穂子
テノール:ベンヤミン・ブルンス
バス:ゴデルジ・ジャネリーゼ
合唱:新国立劇場合唱団
東京オペラシンガーズ
収録:12月24日、NHKホール
放送:NHK Eテレ 12月31日(土) 午後8時〜9時25分
年末の風物詩「第9」。指揮台に立つのは、近年N響と熱演を繰り広げる指揮者、井上道義。メゾ・ソプラノの藤村実穂子ほか豪華ソリスト陣も注目。
コメント/トラックバック投稿 »
2022年12月27日
藤田真央がリリースした世界デビュー・アルバム「モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集」(2022年10月発売 ソニーミュージック)が、令和4年度(第77回)文化庁「芸術祭優秀賞」を受賞した。
受賞の理由は、「平成10年生まれの藤田真央が録音したモーツァルトのピアノ・ソナタ全集は、自発性に満ちた音楽的感興が、独自のモーツァルトの世界を醸成している。この恐いもの知らずとも評せられる奔放で果敢な音楽作りは、若き藤田の唯一無二の記念碑的な演奏ともなっている。日本人がモーツァルト解釈の新しいページを拓いた画期的録音だ」。
藤田真央は昨年、クラシックの名門レーベル、ソニークラシカルとの専属ワールドワイド契約を日本人ピアニストとして初めて締結した。また、モーツァルトのピアノ・ソナタ全集を日本人ピアニストがワールドワイド契約でリリースするのは、内田光子以来2人目の快挙。
コメント/トラックバック投稿 »
2022年12月27日
令和4年度(第77回)文化庁芸術祭の音楽部門・関東参加公演の部において、読売日本交響楽団が文部科学大臣賞「芸術祭大賞」を受賞した。
受賞対象は、2022年10月25日(火)にサントリーホールにて、桂冠指揮者シルヴァン・カンブルランと、ヴァイオリンの成田達輝、三味線の本條秀慈郎をソリストに迎えて開催した「第622回定期演奏会」。
文化庁は、大賞の贈賞理由を「桂冠指揮者シルヴァン・カンブルランが登場した本公演は、ドビュッシー2曲、巨大編成のヴァレーズ、10月に急逝した一柳慧の新作『ヴァイオリンと三味線のための二重協奏曲』と20世紀から今日までを繋ぐ意欲的な選曲が光った。厳格さと洗練を備えた指揮で、明晰かつ色彩感豊かな音楽を作り上げ、特にヴァレーズ『アルカナ』の多彩な音響を緻密にコントロールした演奏は圧巻であった。」と発表。
コメント/トラックバック投稿 »