2012年5月19日
ドイツの名バリトン歌手のディートリヒ・フィッシャウ=ディースカウが5月18日死去した。享年86歳。
ディートリヒ・フィッシャウ=ディースカウは、1925年ベルリンで生まれる。1948年、ベルリン・ドイツ・オペラのバリトン歌手として採用され、デビューを飾る。バイロイト音楽祭やザルツブルク音楽祭の常連出演者として活躍、その名を世界に知らしめた。1963年と66年には、ベルリンオペラと共に来日。数多くの録音を残しており、日本でも多くのファンを擁していた。
晩年はベルリン芸術大学でリートのマスター・クラスを持ち、後進の指導に当たった。1992年に引退。2002年には日本で、世界の優れた芸術家に贈られる「高松宮殿下記念世界文化賞」を受賞。